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【市況】東京株式(大引け)=203円高、為替動向横にらみに買い戻し継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は、朝方は円高を嫌気して売り優勢で始まったが、取引時間中にドルが買い戻されるとつれて日経平均も戻り足となった。前場中ごろにプラス圏に浮上、後場も一貫して上げ幅を拡大した。

 大引けの日経平均株価は前日比203円81銭高の1万6169円11銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は17億2232万株、売買代金概算は1兆7796億8000万円。値上がり銘柄数は1395、対して値下がり銘柄数は443、変わらずは121銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方の売り一巡後は一貫して買い戻される流れとなった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに高かったほか、WTI原油先物も大幅続伸とリスク選好ムードにみえたが、寄り前段階で為替が1ドル=103円台後半の推移と円高に振れていたことが朝安の背景となった。ただ、その後は、英国のEU離脱懸念に対する投資家の不安心理がやや後退し、為替が漸次ドル買い・円売りの流れとなったことを受けて主力株中心に買い戻される展開に。電機など輸出セクターが買い優勢に変わり、内需では薬品や不動産などが物色資金を集め全体地合いを引っ張った。もっとも、インデックス主導の戻りで実需の買いは限定的とみられる。全体売買代金は低調が続いており、1兆8000億円に届かず6月3日以来の低水準となった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が朝安後に為替の円安傾向を映しプラス転換、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも高い。村田製作所<6981>、小野薬品工業<4528>なども上昇した。大手証券の買い推奨を好感して平和不動産<8803>が大幅高、タカラレーベン<8897>も値を飛ばした。森永製菓<2201>も物色人気。ワイエイシイ<6298>、ブイキューブ<3681>の上げも目立つ。

 半面、朝方に大きく買われたブイ・テクノロジー<7717>は利益確定売りに急反落。日本製鋼所<5631>、日本ペイントホールディングス<4612>などが大きく下げた。THK<6481>、ネクシィーズグループ<4346>、ラウンドワン<4680>なども安い。阪和興業<8078>も下落した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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