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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アキュセラ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アキュセラ・インク <4589>  1,160円 (-93円、-7.4%) 一時ストップ安

 アキュセラ <4589> が一時、2日連続ストップ安。朝方からウリ気配を切り下げ、953円と値幅制限いっぱいまで売られたが、同水準で売買が成立後は買いが流入し1000円台を回復した。14日に大塚ホールディングス <4578> 傘下の大塚製薬からドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の共同開発および共同販売にかかわる契約を終了する通知を受領したと発表。緑内障治療のための治療薬候補 「OPA―6566」に関する契約も終了となり、大塚製薬との契約打ち切りを懸念した売りが膨らんだ。株価は、今回の暴落時の安値となっていた6日の986円を下回る水準まで売られたが、4ケタ割れの水準では買いが入っており、先行きへの強弱感が対立する格好となった。

■関西電力 <9503>  968.2円 (-57.8円、-5.6%)

 東証1部の下落率2位。関西電力 <9503> が急反落。SMBC日興証券がネガティブなリポートをリリースしており、売り手掛かり材料視されたようだ。リポートでは、足もとの事業環境を考慮し、同社の17年3月期-18年3月期の業績予想および配当予想を下方修正。主な下方修正要因は、低圧自由化などを背景とした競争激化による販売数量および粗利の下振れと、システム委託費やスマートメーター設置費用、年金数理差異償却など諸経費の増額であると説明。今回、同証券による配当予想を17年3月期は30円から5円へ、18年3月期は40円から10円へ下方修正。新たに加えた19年3月期は25円としている。投資評価は「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)へ格下げし、目標株価は1600円から1000円へ引き下げている。

■ダイヘン <6622>  474円 (-22円、-4.4%)

 東証1部の下落率4位。ダイヘン <6622> が5日続落。いちよし経済研究所が14日付のリポートで、レーティングを「A」から「B」へ、フェアバリューを700円から600円へ引き下げたことが嫌気されている。同研究所では、変圧器など送配電インフラの更新需要顕在化により電力機器事業は堅調な推移を予想している。ただ、16年3月期下期(15年10月-16年3月)に溶接メカトロ事業の受注が減少したことに加えて、円高進行も追い打ちとなり、17年3月期営業利益を100億円から85億円(会社計画80億円)と見通しを引き下げた。また、18年3月期も同110億円から95億円へ修正した。

■北海道電力 <9509>  868円 (-38円、-4.2%)

 東証1部の下落率7位。北海道電力 <9509> が反落。SMBC日興証券がリポートをリリース。需要減や低圧自由化を背景とした競争激化による販売電力量・粗利の下振れと、修繕費やシステム委託費など諸経費の増額を主な要因として、17年3月期の予想経常利益を634億円から326億円へ、18年3月期は657億円から231億円へ減額修正。また、同証券による泊原子力発電所の稼働想定を19年3月期まで不稼働とし、同社が従来よりも自己資本の積み増しを重視するとみて、17年3月期の配当予想を30円から10円へ、18年3月配当予想は45円から15円へ減額。投資評価は「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)へ格下げし、目標株価は1800円から1000円へ引き下げている。

■東建コーポレーション <1766>  8,220円 (-270円、-3.2%)

 東建コーポレーション <1766> が小幅反落。同社は昨日引け後、16年4月期業績と17年4月期業績見通しを発表。16年4月期は売上高が前の期比6.9%増の2837億3100万円、営業利益は同39.5%増の131億8100万円となっており、17年4月期業績は、売上高が前期比6.4%増の3018億3600万円、営業利益は同12.4%増の148億800万円を計画している。会社側では、今期見通しに関して、前期の受注が堅調に推移したことや受注残の質の向上効果及び今期受注が堅調に推移すると見込んでいることから、建設事業、不動産賃貸事業ともに増収増益を見込んでいる。

※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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