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【市況】東京株式(大引け)=67円安、海外株安受け続落も終盤下げ渋る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は、リスクオフのムードが高まるなかで日経平均株価は終始マイナス圏での推移を余儀なくされた。ただ、売り圧力も限定的で後場終盤になると急速に下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前日比67円05銭安の1万6601円36銭と続落。東証1部の売買高概算は22億721万株、売買代金概算は2兆4548億5000万円。値上がり銘柄数は615、対して値下がり銘柄数は1182、変わらずは161銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が安かったことや原油価格の反落を受けてリスクを回避する動きが強かった。為替が1ドル=107円台に戻すなど円安傾向に振れたことで輸出株の一角には追い風となったが、金融関連株や資源、石油、鉄鋼といったセクターの下げが全体を押し下げた。きょうはメジャーSQ(株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数)算出日にあたり、売買代金こそ膨らんだものの実質的には薄商いが続いている状態にある。日経平均は寄り後も一貫して下値を探る展開を強いられ、後場も一段安スタートで一時1万6500円台を割り込む場面もあったが、終盤は値ごろ感からの買い戻しが入り、戻り足をみせた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売り優勢、JR東日本<9020>も安い。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も軟調。博報堂DYホールディングス<2433>が大幅安。住友金属鉱山<5713>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>、石油資源開発<1662>などの下げも目立つ。

 半面、ブイ・テクノロジー<7717>が堅調、東京エレクトロン<8035>もしっかり。芦森工業<3526>が値を飛ばし、サンケン電気<6707>、クックパッド<2193>なども大幅高。日本エンタープライズ<4829>が連日大商いで上値追いとなったほか、ヤクルト本社<2267>、タカラバイオ<4974>も高い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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