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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):GMO、イオン、第一生命、住友ゴ

GMO <日足> 「株探」多機能チャートより
■GMOインターネット <9449>  1,246円  -21 円 (-1.7%)  本日終値
 GMOインターネット<9449>が続落。野村証券はリポートで、16年12月期営業利益を175億円→156億円(前期比5.4%増益、会社計画165億円)へ下方修正。セグメント別の営業利益予想は、「.shop」等の新商材販売による収益貢献を今回新たに織り込みインフラ事業を56億円→59億円へ上方修正した一方、証券事業を低迷する市場全体のFX取引量を反映し105億円→84億円へ、モバイルエンタテイメント事業をヒット作がでないことから2億円の営業損失から3億円の営業損失へ下方修正。ただ、広告事業の見方に変更はないと解説。レーティングは「バイ」を継続。目標株価は1750円から1700円へ調整している。

■イオン <8267>  1,629.5円  -25.5 円 (-1.5%)  本日終値
 イオン<8267>が続落。今日は国内大手証券がカバレッジを開始したことが確認されている。SMBC日興証券は、同社は権限委譲に基づく地域対応の取り組みが徐々に成果を収めていること、総合スーパー他社の大量閉店による競争環境緩和などを背景に、厳しい事業環境のなかでも業績は底堅く推移すると予想するとリポートで紹介。上場子会社を差し引いた持株会社・非上場子会社の業績、時価総額をみると、現状の株価はイオンリテールやダイエーなどGMS、SM・DS事業の回復をある程度織り込んだ水準にあると指摘。同社のカバレッジを投資評価「2」(中立)、目標株価1500円で開始している。ただ、目標株価が時価より低い水準のため、むしろ売り材料として捉えられている可能性がある。

■第一生命保険 <8750>  1,295円  -17 円 (-1.3%)  本日終値
 第一生命保険<8750>が3日続落。国内大手証券では、同社は今期以降、国内営業職員チャネルの強化やシステム投資などによるコスト増加を見込んでいると指摘。これらは競争力強化、中長期な企業価値向上に貢献すると想定されるものの、その効果は短期的には不透明と解説。先行投資の増加や円高などの資産運用環境悪化により、中期的な一株当たり利益の成長鈍化を懸念し、レーティングを「バイ」から「ニュートラル」へ、目標株価を2050円から1490円に引き下げている。

■住友ゴム工業 <5110>  1,565円  -16 円 (-1.0%)  本日終値
 住友ゴム工業<5110>が小幅反落。TIWでは、第1四半期は堅調も、想定以上の円高進行や原材料価格の反転上昇から業績の先行きに懸念が強まったと指摘。外部環境悪化を受け、16年12月期営業利益予想を815億円から755億円(会社計画は800億円)に、レーティングを「2+」から「2」に引き下げている。

■アマダホールディングス <6113>  1,146円  -10 円 (-0.9%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の工作機械セクターのリポートでは、工作機械受注の底打ちタイミングは17年8月辺りと予想。その後は自動車排ガス規制強化に向けた更新需要の顕在化が期待され、20年3月期辺りまで緩やかな受注拡大局面が到来するとみるも、工作機械株は受注高に連動する傾向が強いことから、弱気スタンスを継続。銘柄選好順位を、アマダ<6113>>DMG森精機<6141>>オークマ<6103>>ファナック<6954>の順に設定している。

■ソニー <6758>  3,051円  -23 円 (-0.8%)  本日終値
 ソニー<6758>が続落。大和証券は、同社に対する営業利益予想は17年3月期が2%増の3000億円(従来4500億円)、18年3月期が同60%増の4800億円(同5100億円)とするとのリポートをリリース。特殊要因として、17年3月期に熊本地震影響を新たに1050億円、高機能カメラモジュール撤退費用300億円を新たに織り込んだ、としている。同証券ではまた、今後3年程度では、ゲームを含むエンタテインメントコンテンツのネットワーク収益拡大が業績をドライブすると予想するほか、アップサイドを探るという観点ではデバイス分野と映画分野に期待。長期的な観点では、バーチャル・リアリティ(VR)や車載関連ビジネスに注目し、投資判断は「1」(買い)継続。目標株価は4000円から4200円へ引き上げている。

■アイシン精機 <7259>  4,385円  -25 円 (-0.6%)  本日終値
 ゴールドマン・サックス証券の自動車部品セクターのリポートでは、5月の中国自動車小売販売は15%増で好調を持続していると指摘。米国SAARに頭打ち感が出るなか、中国市場の好調持続は安心材料のひとつとみて、特に9月にかけての販売は昨年の低いハードルを考慮すれば、2ケタ(%)の高い成長モメンタムが持続可能と解説。個別銘柄では、中国依存度が相対的に高いアイシン精機<7259>と日産系部品メーカーのユニプレス<5949>を買い推奨している。

■ファナック <6954>  16,730円  -80 円 (-0.5%)  本日終値
 ファナック<6954>が続落。クレディ・スイス証券では、株価が1万6000円水準で高止まっている事に関して、日本を代表するFA企業のため、構造問題に直面しない限り売却しない投資家が多いと推測。スマホ向けロボドリルは構造問題化しつつあり、主力のFA事業も自動車のEV、PHV化の動向次第では低成長局面が長期化するリスク含みとみて、最終需要の議論を伴わないIoTなどの期待は剥落する懸念が残ると解説。レーティング「アンダーパフォーム」を継続、目標株価を1万3500円から1万3000円に引き下げている。

■東急不HD <3289>  708円  -2 円 (-0.3%)  本日終値
 東急不動産ホールディングス<3289>が3日続落。ドイツ証券が9日付のリポートで、投資評価「ホールド」と据え置きつつ、目標株価を950円から790円に引き下げたことが嫌気されている。同証券では、再開発バブルと相続税対策バブルという「静かなるバブル」の崩壊は始まっており、マイナス金利政策導入でその崩壊に拍車がかかっていると指摘。また、大型開発事業である「銀座」の収益性が想定を下回ることと、金融危機によって資金調達が困難になることなどを考慮し目標株価を引き下げた。

■JR東海 <9022>  19,275円  -25 円 (-0.1%)  本日終値
 JR東海<9022>が続落。SMBC日興証券がリリースしたリポートによると、17年3月期に入り、高い旅客需要の持続性に対して一部不安視する見方が株式市場では生じたものの、旅客需要の堅調が持続すると予想している。同証券では、第1四半期決算からトップラインの上振れ基調が確認されると予想しているほか、リニア新幹線建設については、大阪開業の前倒しや政府による資金支援の施策が同社にとってポジティブな内容で決定すれば、リニアリスクの減退が加速する可能性があると指摘。投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価を2万4000円から2万5000円へ引き上げている。

●ストップ高銘柄
 T&C <3832>  195円  +50 円 (+34.5%) ストップ高   本日終値
 アルファクス <3814>  1,670円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 Hamee <3134>  1,729円  +300 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 グローバルウェイ <3936>  17,550円  +3,000 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 ナガオカ <6239>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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