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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着も中小型株の活発な物色が続きそう

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:全般こう着も中小型株の活発な物色が続きそう
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
■前場の注目材料:LINEの株式上場、きょう承認の方針



■ 全般こう着も中小型株の活発な物色が続きそう

10日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国株は原油安を受けて利食い優勢となり、NYダウは小幅な下げとなった。シカゴ日経225先物清算値は9月限で大阪比変わらずの16590円。円相場は1ドル107円処での推移をみせている。

先物オプションSQ通過後は需給が軽くなりそうだが、週末要因や来週以降の経済イベントを見極めたいとする模様眺めムードが強いだろう。日経平均は価格帯別出来高で商いが膨れている16800-17000円処のカベを捉えるのは厳しく、狭いレンジ相場が続きそうである。

物色の流れとしては個人主体の短期的な値幅取りの流れが続くとみられ、マザーズ市場での中小型株の活発な物色が続きそうである。テーマ性としては、昨日動意をみせてきたブロックチェーンのほか、東京おもちゃショー開幕でスマホゲームやVR関連、また、LINEの株式上場が、きょう承認の方針と報じられている。昨日は上場延期と一部で伝えられていたこともあり、LINE関連の値動きは荒そうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1040万株、買い900万株、差し引き140万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


6月03日(金):560万株の売り越し
6月06日(月):420万株の売り越し
6月07日(火):270万株の売り越し
6月08日(水):120万株の売り越し
6月09日(木):380万株の売り越し



■前場の注目材料

・NYダウは下落(17985.19、-19.86)・NY原油(50.56、-0.67)
・オフィス賃料、6年ぶり高水準
・政府、リニアに3兆円支援
・マザーズ3日続伸、個人の中小型株物色活発
・LINEの株式上場、きょう承認の方針
・オバマ大統領、クリントン氏支持を表明
・テスラ、「モデルS」低価格版の販売再開
・米中共同の高速鉄道計画が頓挫
・東京おもちゃショー開幕



☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 5月企業物価指数(前年比予想:-4.2%、4月:-4.2%)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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