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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,600円~16,900円

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 米株式市場は、中国の貿易統計の内容や、米国産標準油種WTIが約11カ月ぶりの高値を付けたことを好感し続伸。ただ、シカゴの日経平均先物は、中国の経済指標を手掛かりに既に日本時間で上昇している影響により、大証の終値に比べ(日中比)35円安の水準で取引を終えていることから、東京市場の朝方は若干の売り先行により、マイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、為替市場でドルが対円で107台を維持出来ないなど、やや上値の重い値動きが続いている警戒感から、利益の出ているポジションを中心に調整する動きが見られる公算で、その後は、10時過ぎに発表される中国5月消費者物価と、中国5月生産者物価の結果次第の展開となりそうだ。

 ただ、政策決定会合で現状維持を発表して急落した日銀ショックや、消費税延期と米雇用統計の悪化による大幅下落も、各波動の下値を割り込まない底堅い抵抗感が見られるだけに、中国の経済指標が予想を下回る内容でも、ヒステッリクな下落は回避される見込みである。

 テクニカル的には、昨日の取引で一目均衡表の雲の再浮上を果たしたことから、本日の下値支持は雲の上限(16,668円前後)が意識されそうで、上値は17,000円の大台回復を目指す展開となるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、年初来高値更新を見据えながら、引き続きボリンジャーバンドの+1σ(2,546ポイント前後)~+2σ(2,567ポイント前後)のレンジ内取引が想定され、マザーズ指数は、25日移動平均線(1,137ポイント前後)をサポートラインとして、1,200ポイント奪還を目指しそうだ。

 本日の予想レンジ 16,600円~16,900円。(ストック・データバンク 編集部)

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