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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友化、ミクシィ、日本調剤、小野薬

住友化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友化学 <4005>  508円  +12 円 (+2.4%)  本日終値
 住友化学<4005>が3日続伸。米アップルが来年発売のiPhoneに有機ELパネルを採用する方針にあることから関連企業の動きがにわかに慌ただしくなっている。有機ELパネルの市場は現状1兆6000億円規模に達し、そのうちの8割強がスマートフォン向けと推測されている。そのなかで、iPhoneはそのスマートフォンの世界販売の約2割を占めるとみられ、米アップルの決断は業界全体に大きなインパクトを与えている。最近では有機EL向け蒸着マスクを開発する装置メーカーのブイ・テクノロジー<7717>が急騰して注目を浴びたが、次第に出遅れている素材関連にもスポットが当たり始めた。住友化は、ポリマー型有機ELを中核技術に優位性を発揮、個別にはスマートフォン向けタッチセンサーパネルや偏光板などで高水準の実績を持っており、今後iPhone関連特需を享受しそうだ。

■ミクシィ <2121>  4,280円  +100 円 (+2.4%)  本日終値
 ミクシィ<2121>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、17年3月期は伸び率が大幅に鈍化するも、国内のモンスターストライクだけで増収増益は可能と指摘。それでも、モンスターストライクへの高い収益依存度が、低バリュエーションの主因とみて、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価は4400円から4700円に引き上げている。

■日本調剤 <3341>  4,760円  +110 円 (+2.4%)  本日終値
 日本調剤<3341>が続伸。政府は医療費削減の切り札として後発医薬品の普及を積極推進しており、その時流をとらえて同社は、後発医薬品の生産能力の大幅拡充に積極的だ。そうしたなか、31日付の日本経済新聞が「(同社は)同社の子会社で後発薬事業を手掛ける日本ジェネリック(東京・千代田)を通じて、筑波北部工業団地にある武田薬品工業の研究跡地を購入。後発薬の生産工場か研究開発拠点とする」と報じた。これが、改めて同社の株価を強く刺激する格好となっている。

■東洋エンジニアリング <6330>  356円  +8 円 (+2.3%)  本日終値
 東洋エンジニアリング<6330>が3日続伸、年初来高値を連日更新。ここ上昇指向を強めているとはいえ、数年来の長期波動で見た場合、時価はまだ底値圏に位置。当面のフシ目であった350円どころを上に抜けてきたことはポイントで、プラント関連株特有のボラティリティの高さに注目が集まる場面だ。手持ち工事が豊富で合理化努力も寄与、17年3月期は最終利益段階で前期比65%増の50億円を見込む。前期比2円増配の6円配当を計画していることも評価材料に。

■テルモ <4543>  4,660円  +100 円 (+2.2%)  本日終値
 テルモ<4543>は実質連日の上場来高値。同社は30日、世界初の心不全治療用の再生医療等製品「ハートシート」の販売を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「ハートシート」は、患者の大腿部から採取した筋肉組織に含まれる骨格筋芽細胞を培養してシート状に調製し、心臓表面に移植する製品で、虚血性心疾患による重症心不全の治療を目的としている。患者の細胞を採取するためのAキットと、培養した骨格筋芽細胞と細胞をシート化するためのBキットで構成されており、今回、保険診療1例目の患者の細胞採取のため、Aキットを販売したという。なお、今後は年20~30例の治療での使用を見込んでいる。

■小野薬品工業 <4528>  4,924円  +100 円 (+2.1%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が小幅続伸。JPモルガン証券では、非小細胞肺がんの適応追加後、想定以上に国内のオプジーボの市場浸透が早いと指摘。追加適応も年内承認が見込まれていることや2017年4月に予定されていた消費税増税に伴う薬価改定がおそらくないと考え、レーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に、目標株価を4520円から6400円に引き上げ。シティグループ証券では、レーティング「2」を継続し、目標株価を5600円から5400円に調整している。

■日本ガイシ <5333>  2,439円  +45 円 (+1.9%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が続伸。クレディ・スイス証券では、4期ぶりの減益になることはコンセンサス・株価・バリュエーションに十分織り込まれたと指摘。中期的な自動車の動力源ミックスの変化のネット影響は同社にとってプラスと考え、中期的なキャッシュフロー創出力が高まると予想することから、現在が同社株の買い時と解説。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を2680円から3100円に引き上げている。

■三井不動産 <8801>  2,721.5円  +48 円 (+1.8%)  本日終値
 三井不動産<8801>が続伸。国内大手証券では、16年3月期末、投資家向け分譲資産は7013億円あり、そのうちの4348億円が稼働資産でいつでも売却可能な状態にあると指摘。不動産株の評価が今一つ高まらない理由として、「含み益」があっても顕在化されず株主に還元されないとの見方が一部の投資家にある事を挙げるものの、同社はバランスシートの効率を意識しながらJ-REITなどへ継続的に不動産を売却、売却益を計上しているため、必ずしもその見方はあたらないと解説。不動産の売却益を計上しながら安定的に成長するとみて、レーティング「バイ」を継続、目標株価を4040円から4220円に引き上げている。

■国際石油開発帝石 <1605>  912.6円  +15.7 円 (+1.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が5日続伸。30日付で岡三証券が目標株価は1050円から1000円へ引き下げたものの、レーティングを「中立」から「強気」へ引き上げた。原油価格は当面、大幅な改善が見込みにくいものの、同社の原油・ガスのネット生産量はアブダビ陸上ADCO鉱区の取得などで増加基調にあることや、現状の16年3月末実績PBR0.4倍の株価水準は過去3年間のPBRのレンジ下方にあり、割安感があると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で従来予想の1160億円から会社側計画と同様の2380億円(前期3901億3900万円)へ、18年3月期は1450億円から2800億円へ引き上げている。

■西武ホールディングス <9024>  2,089円  +32 円 (+1.6%)  本日終値
 西武ホールディングス<9024>が続伸。みずほ証券では、安定かつ緩やかな増加が予想される訪日外国人需要の取り込みにより、ホテル業の成長は続くと予想。訪日外国人の増加が続けば、株式市場は第2四半期決算後あたりに18年3月期の増益を織り込み始めるとの見方で、サーベラス社の第4回目の保有株式売却後の9~10月頃が株価再評価のタイミングと解説。レーティング「買い」を継続、目標株価は3300円から2900円に引き下げている。

●ストップ高銘柄
 メドレックス <4586>  1,311円  +300 円 (+29.7%) ストップ高   本日終値
 ディー・ディー・エス <3782>  388円  +80 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値
 STUDIOUS <3415>  2,585円  +500 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 ジーンテクノサイエンス <4584>  3,705円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 ネクシィーズグループ <4346>  2,696円  +500 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 アキュセラ・インク <4589>  1,990円  -1,400 円 (-41.3%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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