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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):フェローテク、資生堂、レンゴー、アルバック

フェローテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■フェローテック <6890>  1,345円  +121 円 (+9.9%)  本日終値
 13日、フェローテック <6890> [JQ] が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比88.3%増の38.2億円に拡大し、従来予想の30億円を上回って着地。17年3月期も前期比9.9%増の42億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。前期上振れは半導体プロセス製品や自動車向けサーモモジュールの販売好調に加え、円安で為替差益が発生したことが背景。今期も半導体製造装置や電子デバイスの受注が伸び、8.0%の増収を見込む。なお、今期の前提為替レートは1ドル=105円。業績好調に伴い、前期の年間配当を8円→10円(前の期は8円)に増額し、今期も前期比2円増の12円に増配する方針としたことも支援材料。

■資生堂 <4911>  2,692.5円  +242 円 (+9.9%)  本日終値
 資生堂<4911>が大幅反発し年初来高値を更新。前週末13日の取引終了後、16年12月期の連結業績見通しについて、純利益を280億円から345億円へ上方修正したことが好感されている。第1四半期に計上した旧鎌倉工場の売却益などが要因。決算期を3月から12月に変更していることから前期との比較はないものの、実質ベースでは17.1%増益となる。なお、売上高は8720億円(同1.0%増)、営業利益は380億円(同14.3%減)で据え置いた。同時に発表した第1四半期決算は、売上高2132億6400万円、営業利益220億8900万円、純利益273億200万円だった。決算期変更に伴い前年同期との比較はないが、実質ベースでは売上高1.4%増、営業利益75.9%増、純利益横ばいだった。店頭対応の強化や市中免税店への積極的なカウンター展開で、インバウンド需要の取り込みに成功したことが寄与した。

■レンゴー <3941>  634円  +55 円 (+9.5%)  本日終値
 レンゴー<3941>が急伸。同社は国内外でのM&Aに積極的に取り組み、業容拡大に向け貪欲な姿勢をみせている。そのなか前週13日に、重量物段ボールの世界的なブランドを持つトライウォール社の全株式を取得(取得価格は248億円)して子会社化することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。今回、レンゴーが傘下に収めるトライウォールはアジア、欧州の各国で事業を展開するトライウォールグループの持ち株会社で、レンゴーの今後の世界展開に期待がかかる状況にある。

■ツクイ <2398>  1,443円  +120 円 (+9.1%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は52%増益、5円増配へ」が好感された。ツクイ <2398> が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期非連結比15.4%減の27.3億円になったが、17年3月期は前期比51.9%増の41.5億円に拡大する見通しとなった。15期連続増収になる。
  ⇒⇒ツクイの詳しい業績推移表を見る

■アルバック <6728>  3,890円  +315 円 (+8.8%)  本日終値
 13日、アルバック <6728> が16年6月期の連結経常利益を従来予想の150億円→185億円に23.3%上方修正。増益率が20.2%増→48.3%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。好採算の半導体・電子部品製造装置の販売増加に加え、コスト削減が利益上振れに貢献する。前日終値ベースの予想PERが15.3倍→12.2倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料。

■三浦工業 <6005>  2,147円  +166 円 (+8.4%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は5%増で3期連続最高益、前期配当を1円増額・今期は1円増配へ」が好感された。三浦工業 <6005> が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比0.8%増の108億円になり、17年3月期も前期比4.7%増の114億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、6期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を20円→21円(前の期は37円)に増額し、今期も前期比1円増の22円に増配する方針とした。
  ⇒⇒三浦工業の詳しい業績推移表を見る

■鉄建 <1815>  289円  +21 円 (+7.8%)  本日終値
 13日、鉄建建設 <1815> が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比27.4%減の26.2億円になったものの、続く17年3月期は前期比97.9%増の52億円に拡大する見通しを示したことが買い材料。前期は一部の大型工事で採算が悪化したことが響き大幅減益となった。今期は中期計画に掲げる選別受注や原価管理の徹底で工事採算が大きく改善する。業績拡大に伴い、今期の年間配当は前期比1円増の3円に増配する方針としたことも支援材料。

■ハーモニック <6324>  2,830円  +200 円 (+7.6%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は14%増で3期連続最高益、2円増配へ」が好感された。ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比4.0%増の78.2億円になり、従来予想の74億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。17年3月期も前期比13.7%増の89億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒ハーモニックの詳しい業績推移表を見る

■ブイ・テクノロジー <7717>  6,530円  +450 円 (+7.4%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>が急伸。米アップルがiPhoneに有機ELパネルを採用する方針にあることから、関連メーカーに特需期待が高まっている、そのなか、同社は有機ELを蒸着するプロセスで用いるファイン・ハイブリッドマスクと周辺装置を手掛け、数年後の量産化を視野に対応を進める。足もとの業績も絶好調だ。16年3月期業績は本業のもうけを示す営業利益が前の期比3倍化、さらに17年3月期も5割以上の増益を見込んでおり、物色人気の底流にある。

■洋インキHD <4634>  459円  +31 円 (+7.2%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は7%増益、前期配当を0.5円増額・今期は0.5円増配へ」が好感された。東洋インキSCホールディングス <4634> が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比3.7%減の186億円になったが、17年3月期は前期比7.0%増の200億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を15円→15.5円(前の期は14.5円)に増額し、今期も前期比0.5円増の16円に増配する方針とした。
  ⇒⇒洋インキHDの詳しい業績推移表を見る

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