【市況】6日の米国市場ダイジェスト:ダウは79ドル高、利上げ観測の後退を好感
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは79ドル高、利上げ観測の後退を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17740.63 終値 :4736.16
前日比:+79.92 前日比:+19.06
始値 :17650.30 始値 :4695.90
高値 :17744.54 高値 :4736.16
安値 :17580.38 安値 :4684.29
6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は79.92ドル高の17740.63、ナスダックは19.06ポイント高の4736.16で取引を終了した。4月雇用統計で非農業部門雇用者数が16万人増と予想を大幅に下回る内容となったことで、雇用情勢への懸念から売りが先行。しかし、追加利上げ観測が後退するとの見方が広がると下げ幅を縮小し、上昇に転じた。セクター別では、ソフトウェア・サービスや小売が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーや公益事業が下落した。
口コミサイトのイェルプ(YELP)は決算内容が好感され、大幅上昇。検索大手のアルファベット(GOOGL)は買収したスマート家電開発のネストラボを巡る特許侵害訴訟で、複合企業のハネウェル・インターナショナル(HON)とクロスライセンス契約の締結で和解し、堅調推移。一方で、アクションカメラのゴー・プロ(GPRO)は軟調決算を発表し、下落。携帯端末のアップルはビジネスアプリ強化に向けて独ソフトウェアのSAP(SAP)との提携を発表したが、売られた。
雇用統計を受けて、FF金利の先物取引から算出される利上げ確率は6月まで8%、9月まで35%、12月までは53%(6日時点)となり、6月の利上げ観測は大きく後退した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は107円10銭、米4月雇用統計受け6月追加利上げ観測後退
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円44銭へ下落後、107円23銭まで上昇し107円10銭で引けた。米4月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回ったほか、失業率も低下予想に反し3月と同水準にとどまったため、6月の追加利上げ観測がさらに後退しドル売りに拍車をかけた。しかし、賃金の上昇や、不完全失業率の低下など労働市場のたるみの改善がみられたことを好感。また、ダドリーNY連銀総裁が年2回の利上げ見通しを示したことを受けたドル買いに、下値も限定的となった。
ユーロ・ドルは、1.1479ドルへ上昇後、1.1387ドルへ下落し1.1402ドルで引けた。ユーロ・円は、122円35銭から121円49銭のレンジで上下に振れた。ポンド・ドルは、1.4543ドルへ上昇後、1.4415ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9652フランへ下落後、0.9730フランへ反発した。
■NY原油:続伸で44.66ドル、ドル安による割安感で買い、リグ減少も下支え
NY原油は続伸(NYMEX原油6月限終値:44.66↑0.34)。43.80ドルから45.34ドルまで上昇した。この日発表の米国の4月雇用統計で、非農業部門雇用者数が16万人増にとどまり、連邦準備理事会(FRB)の6月追加利上げ観測が後退。ドル売りになったことで、割安感による原油の買いが優勢になった。
終盤には、米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表し、稼働中リグは前週比4基減の328基。ペースはやや鈍ったが7週連続の減少となり、生産抑制の姿勢継続が示されたことも原油の下支えとなった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.11ドル +0.060ドル(+0.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.26ドル +0.090ドル(+0.34%)
ゴールドマン・サックス(GS)158.83ドル -0.700ドル(-0.44%)
インテル(INTC) 30.04ドル +0.140ドル(+0.47%)
アップル(AAPL) 92.72ドル -0.520ドル(-0.56%)
アルファベット(GOOG) 725.18ドル +10.47ドル(+1.46%)
フェイスブック(FB) 119.49ドル +1.680ドル(+1.43%)
キャタピラー(CAT) 73.36ドル +0.570ドル(+0.78%)
アルコア(AA) 10.05ドル +0.030ドル(+0.30%)
ウォルマート(WMT) 68.25ドル +1.040ドル(+1.55%)
スプリント(S) 3.54ドル +0.095ドル(+2.76%)
《NO》
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