【市況】29日の米国市場ダイジェスト:ダウは57ドル安、軟調な経済指標や企業決算を嫌気
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは57ドル安、軟調な経済指標や企業決算を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :17773.64 終値 :4775.36
前日比:-57.12 前日比:-29.93
始値 :17813.09 始値 :4805.79
高値 :17814.83 高値 :4807.89
安値 :17651.98 安値 :4740.84
29日の米国株式相場は下落。ダウ平均は57.12ドル安の17773.64、ナスダックは29.93ポイント安の4775.36で取引を終了した。欧州株が全面安となった流れを受け、米国株にも売りが先行。3月個人支出や4月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下振れたほか、軟調な主要企業決算を受けて米景気への警戒感が強まり、終日軟調推移となった。セクター別では、小売や公益事業が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が下落した。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は年次報告書を提出し、債務不履行(デフォルト)を免れたものの、下落。ハードディスクのウエスタン・デジタル(WDC)や製薬のギリアド・サイエンシズ(GILD)は決算内容が嫌気され、軟調推移。一方で、ネット小売のアマゾン(AMZN)は好決算を発表し、上昇。デジタル・ホームエンターテインメントを手がけるロヴィ(ROVI)は同業のティーボ(TIVO)の買収で合意し、ともに買われた。
ダラス地区連銀総裁は、経済指標の内容が強まれば6月か7月での利上げを支持するとの認識を示した。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は106円34銭、低調な米経済指標に年内利上げ観測後退でドル安
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円42銭から106円28銭へ下落し、106円34銭で引けた。米3月コアPCE価格指数の低下、米4月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回り、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値が予想外に下方修正されたことを受けて、年内の追加利上げ観測が後退しドル売りが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1397ドルから1.1459ドルへ上昇し1.1450ドルで引けた。ユーロ圏の3月失業率低下や、1-3月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことを好感し、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、122円95銭へ上昇後、121円68銭へ反落した。ポンド・ドルは、1.4670ドルへ上昇後、1.4577ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9637フランから、0.9568フランへ下落した。
■NY原油:反落で45.92ドル、生産拡大観測から売り転換、リグ数減少も戻せず
NY原油は反落(NYMEX原油6月限終値:45.92↓0.11)。46.78ドルを高値に、45.24ドルまで下落した。米国の経済指標の悪化を受けて、ドル全面安による割安感から原油の買いが先行。その後、石油輸出国機構(OPEC)の4月原油生産量が過去最高に迫る水準になったとの観測をきっかけに売りに転じたもよう。
終盤に、米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。稼働中リグ数が前週比11基減の332基になったことで(6週連続減少)、買いになったが、戻し切れずに終わった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 14.55ドル -0.240ドル(-1.62%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.07ドル -0.170ドル(-0.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)164.07ドル -0.220ドル(-0.13%)
インテル(INTC) 30.28ドル -0.830ドル(-2.67%)
アップル(AAPL) 93.74ドル -1.090ドル(-1.15%)
アルファベット(GOOG) 707.88ドル +2.820ドル(+0.40%)
フェイスブック(FB) 117.58ドル +0.850ドル(+0.73%)
キャタピラー(CAT) 77.72ドル -0.030ドル(-0.04%)
アルコア(AA) 11.18ドル +0.025ドル(+0.22%)
ウォルマート(WMT) 66.87ドル -2.050ドル(-2.97%)
スプリント(S) 3.44ドル -0.140ドル(-3.91%)
《NO》
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