【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、日米の金融会合を控え様子見続く (4月26日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 17358.56
高値 17426.02(10:16)
安値 17200.50(12:35)
大引け 17353.28(前日比 -86.02 、 -0.49% )
売買高 22億2042万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0804億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落
2.日米の金融会合を控え、様子見姿勢が続く
3.原油安や円高基調も重荷
4.銀行、保険など金融株の下げが目立つ
5.日本電産など好決算・業績上振れ銘柄は高い
■東京市場概況
前日の米国市場では、ダウ平均は26ドル安と小幅続落した。FOMC開催やアップルなど主力株の決算発表を控え、利益確定売りが優勢。
26日の東京株式市場は終始売りに押され気味だった。様子見気分が強く、前週末にかけて日経平均株価が大きく水準を切り上げた反動が出たが、後場は下げ渋った。
本日の東京市場は、前週の日経平均大幅上昇の反動から、引き続き利益確定の動きに押される展開となった。前日の欧米株市場が総じて軟調だったほか、WTI原油先物価格が反落、為替も1ドル=111円を割り込むなど円高に振れたことから、全般は主力株中心に向かい風の環境を強いられた。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合という日米での金融会合を控えており、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。一方、売り方もいったんポジションを手仕舞う動きをみせ、日経平均の下値抵抗力に反映された。気迷い相場を映すかたちで、売買代金は2兆円台をかろうじてキープしたものの盛り上がりを欠いている。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> が安く、ペプチドリーム <4587> も軟調。三菱自動車 <7211> も下げ止まらない。日立国際電気 <6756> が急落したほか、gumi <3903> 、ネクシィーズグループ <4346> も大幅安。横河ブリッジホールディングス <5911> の下げも目立つ。
半面、日本電産 <6594> が商いを伴い大幅高、NTT <9432> も堅調。キーエンス <6861> が買われ花王 <4452> も堅調。日本エム・ディ・エム <7600> はストップ高。信越ポリマー <7970> もストップ高目前まで買われる場面があった。日本製鋼所 <5631> 、コクヨ <7984> なども大幅高に買われた。パソナグループ <2168> 、ラクーン <3031> も物色人気に。
日経平均への寄与度上位5銘柄はNTTデータ <9613> 、エーザイ <4523> 、花王 <4452> 、セコム <9735> 、日製鋼 <5631> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、日東電 <6988> 、電通 <4324> 、デンソー <6902> 、三井不 <8801> 。押し下げ効果は約40円。うち24円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)石油石炭製品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)保険業、(5)証券商品先物。
■個別材料株
△Hamee <3134> [東証M]
越境ECサポートのデジタルスタジオと業務提携。
△ドリコム <3793> [東証M]
「ブロックチェーン推進協会」を設立。
△日製鋼 <5631>
前期経常を12%上方修正。
△ホッカンHD <5902>
洋缶HD <5901> と経営統合。
△日電産 <6594>
今期税引き前は9%増で4期連続最高益更新へ。
△小野測器 <6858>
5.05%上限に自社株買い。
△日本MDM <7600>
人工股関節新製品のFDAからの薬事承認取得。
△Uアローズ <7606>
SMBC日興証が目標株価を5700円→5900円に引き上げ。
△壱番屋 <7630>
1→2の株式分割を実施。
△コクヨ <7984>
今期経常を10%上方修正。
▲アンジェス <4563> [東証M]
1-3月期(1Q)最終は赤字拡大で着地。
▲図研 <6947>
前期経常を一転36%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本MDM <7600> 、(2)信越ポリ <7970> 、(3)日製鋼 <5631> 、(4)小野測器 <6858> 、(5)ルック <8029> 、(6)コクヨ <7984> 、(7)日本トリム <6788> 、(8)パソナG <2168> 、(9)蝶理 <8014> 、(10)壱番屋 <7630> 。
値下がり率上位10傑は(1)日立国際 <6756> 、(2)図研 <6947> 、(3)ブレインP <3655> 、(4)gumi <3903> 、(5)邦チタ <5727> 、(6)Br.HD <1726> 、(7)三菱自 <7211> 、(8)福井コン <9790> 、(9)ヤーマン <6630> 、(10)大阪チタ <5726> 。
【大引け】
日経平均は前日比86.02円(0.49%)安の1万7353.28円。TOPIXは前日比10.14(0.72%)安の1391.69。出来高は概算で22億2042万株。値上がり銘柄数は417、値下がり銘柄数は1424となった。日経ジャスダック平均は2460.23円(27.32円安)。
[2016年4月26日]
株探ニュース