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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日立国際、グリンペプ、アンジェス、邦チタ

日立国際 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日立国際電気 <6756>  1,105円  -170 円 (-13.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 日立国際電気<6756>が急落。同社が25日取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想は、売上高にあたる売上収益が1640億円(前期比9.3%減)、営業利益は126億円(同21.9%減)、最終利益は81億円(同37.7%減)を見込んでおり、前期に続く大幅減収減益見通しにあることが失望売りを誘発した。アジア向け半導体製造装置が引き続き低迷し業績を押し下げる見込み。なお、16年3月期連結決算は売上収益1807億4000万円(前の期比2.4%減)、営業利益161億4900万円(同18.6%減)、最終利益129億9800万円(同25.6%減)だった。

■グリーンペプタイド <4594>  1,316円  -198 円 (-13.1%)  本日終値
 グリーンペプタイド<4594>が3日続落。3月下旬から株価は大変貌を遂げ、500円台の株価は4月21日に2229円の高値まで駆け上がったが、その反動安局面で鋭角的な下げに見舞われている。同社株式の5.45%を保有していた日本ベンチャーキャピタル(東京都千代田区)が、25日取引時間中に全株売却したことが判明、これが下げを加速させた背景がある。ただ、きょうは一時1200円台まで売り込まれたが、高値から43%下押した水準で売り物が一巡、1300円台半ばまで下げ渋っている。久留米大発のバイオベンチャーでテーラーメードの免疫活用型がん治療薬を開発するが、日本でも急増傾向にある前立腺がんのワクチンを富士フイルムにライセンスアウトしており、その将来性に期待が高い。

■アンジェス MG <4563>  701円  -94 円 (-11.8%)  本日終値
 アンジェス MG<4563>が急反落。25日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高8300万円(前年同期比1.6%増)、営業損益11億8300万円の赤字(前年同期9億6000万円の赤字)、最終損益12億3000万円の赤字(同8億8300万円の赤字)と赤字幅が拡大したことが嫌気されている。ムコ多糖症6型治療薬「ナグラザイム」の寄与もあり売上高は増加したものの、NF-κBデコイオリゴDNAのアトピー性皮膚炎治療薬の第3相臨床試験および非臨床試験にかかる費用が増加したことなどによる研究開発費の増加や、前年同期にあった新エネルギー・産業技術開発機構からの助成金がなくなったことなどから、赤字幅が拡大した。なお、16年12月期通期業績予想は、売上高4億円(前期比7.0%減)、営業損益64億円の赤字(前期41億7100万円の赤字)、最終損益64億円の赤字(同41億4300万円の赤字)を見込んでいる。

■東邦チタニウム <5727>  771円  -84 円 (-9.8%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 東邦チタニウム<5727>が急落。クレディ・スイス証券では、17年3月期は想定以上にスポンジチタン価格が下落する見通しで、業績回復が一服、短期的には株価上昇余地が乏しいと指摘。レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を1800円から740円に、17年3月期営業利益予想を68億円から38億円に引き下げている。

■大阪チタ <5726>  1,492円  -140 円 (-8.6%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が急落。クレディ・スイス証券では、同社のスポンジチタン主力輸出港の大阪港などの16年1、2月の輸出単価は、15年平均に対し17%下落したと指摘。需給改善下にもかかわらず過去最大規模の値下げに踏み切ったのは、同社が価格よりも数量増を目指したためと考え、ネガティブサプライズと解説。16年3月期の営業損益予想を25億円の黒字から11億円の赤字に、17年3月期の営業利益予想を95億円から18億円に引き下げ。レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を4900円から1700円に引き下げている。

■メルコホールディングス <6676>  2,201円  -173 円 (-7.3%)  本日終値
 25日に決算を発表。「今期経常は13%減益へ」が嫌気された。
 メルコホールディングス <6676> が4月25日大引け後(15:20)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比18.4%増の52.9億円に伸びたが、17年3月期は前期比13.1%減の46億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒メルコホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■ジャフコ <8595>  3,235円  -245 円 (-7.0%)  本日終値
 ジャフコ<8595>が急落。大和証券は、同社の16年3月期営業利益は192億円(前の期比50.0%減)で、第4四半期の減速感は著しいと指摘。ただ、短期的には外部環境の変化による業績の減速感はネガティブだが、NAVだけでなく純資産を割り込んだ現在の株価水準には織り込まれていたと見られると解説。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は4830円から4400円へ引き下げている。

■JIA <7172>  3,505円  -200 円 (-5.4%)  本日終値
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が大幅に3日続落。この日、8日に発表した公募増資の受渡日を迎えた。発行価格は3355円で決まったが、株価は3500円前後と公募に応じた投資家は利益が乗っている格好であり、この日は利益確定売りが膨らんでいる様子だ。

■竹内製作所 <6432>  1,745円  -93 円 (-5.1%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が続落。小型建機メーカーで欧米を中心に売上高の98%を海外で占める。17年2月期の想定為替レートは1ドル=107円、1ユーロ=123円で、対ドル、対ユーロともに想定レートよりも円安水準にあるが、足もとは円安傾向が一服、輸出採算向上への期待が後退したことで売り優勢の展開に。前週末22日付で岩井コスモ証券が投資判断および目標株価を引き下げたことで週明け25日から利益確定を急ぐ動きが強まった。ただ、PER10倍台に割高感は乏しく、1700円台では押し目に買い向かう動きも観測される。

■KOA <6999>  788円  -30 円 (-3.7%)  本日終値
 KOA<6999>が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、同社に対する業績予想を下方修正するとのリポートをリリース。営業利益は17年3月期を24億円から17億円へ、18年3月期を30億円から20億円へ、19年3月期を新たに24億円としている。為替レート前提は1ドル105円で、1円の円高が営業利益に与える影響額は年間で1億円と試算している。同証券は、車載向けが全社を牽引する成長ドライバーに浮上することが株価評価向上の条件と指摘。目標株価を960円から910円へ引き下げ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

●ストップ高銘柄
 Hamee <3134>  1,311円  +297 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値
 アスコット <3264>  238円  +50 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 プラッツ <7813>  3,925円  +700 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 ドリコム <3793>  733円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 フルッタフルッタ <2586>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 エヌジェイ <9421>  2,350円  -500 円 (-17.5%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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