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【材料】【FISCOソーシャルレポーター】個人ブロガー三竿郁夫氏:シニア人材の知恵と経験を活かす仕組み作り!

パソナG <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人ブロガー三竿郁夫氏(ブログ「JapanInside Thailand -真の日タイ連携を目指して- 」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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「シニア人材の知恵と経験を活かす仕組み作り!」

企業も人材会社もシニア人材をいかに活かすかを真剣に考えている。

大企業の人事管理責任者の最大の悩みの一つは、65歳定年制を採用した後、膨れ上がるシニア層にどう対処するか?である。たとえば、55歳から給料を減らし再雇用の推進をし、若年層への知恵・経験を伝承する等の努力をしている。しかし、正直な所、貢献度の少ないシニア社員には早くやめていただいて人件費を減らすよう経営者からの大きなプレッシャーがかかっている背景もある。

厚生労働省は2015年11月、“「一億総活躍」社会の実現に向けた厚生労働省の考え方”という資料をまとめ、発表した。
ぺージ4に第1の矢として「希望を生み出す強い経済」(対策の方向性)を示し、多様な働き方・高年齢退職予定者の円滑な再就職促進・生涯現役社会・女性活躍推進等の言葉が並べられている。再就職促進という言葉に斬新さもなく、生涯現役社会の言葉には具体性がない。なかなか実務的な仕組み作りには繋がっていないが、「多様な働き方」を始めとした新たな仕組み作りとして、いろいろな挑戦を始めている企業もある。

この深刻な現状の課題解決で、シニア人材の活用、ワークスタイルに関して人材会社にも大きな期待がよせられている。

■シニア雇用を推進する人材会社

◆パソナ<2168>:71社の企業から出資金を得て、日本雇用創出機構という法人を作り、企業の人事部門を支援している。

◆リクルート<6098>:シニア人材の活性化への啓蒙に努めながら雇用を支援している。


また、ネットを活用した新シニア人材マッチング、新ワークスタイルの試みも見受けられる。

■ネットを活用した新シニア人材マッチング,新ワークスタイルの例

◆クラウドワークス<3900> : シニアの方々の新しい働き方

◆シニアモード : 退職シニア向けお仕事マッチング

◆テレワークマネージメント: 柔軟な働き方の提案

◆お知恵バンク: シニア人材の知恵と経験を若い世代につなげ、企業や個人の成長と社会発展に貢献する。「アドバイザー」と「クライアント」間のマッチングサービス


こういった新しい試みの中から、シニア世代の知恵と経験が、退職前の若い会社員への伝承・退職後の企業OBとしての貢献・退職後の一般の若い世代へのアドバイスに繋がっていく仕組みが具体化していくことを期待する。

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執筆者名:三竿郁夫 JI Solution Japan 代表
ブログ名:「Japan Inside Thailand -真の日タイ連携を目指して- 」

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 提供:フィスコ

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