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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):クボタ、郵船、石油資源、いすゞ

クボタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■クボタ <6326>  1,400円  +47 円 (+3.5%)  本日終値
 クボタ<6326>が反発。全体波乱相場に巻き込まれ、4月新年度相場では大きく売り込まれたが、足もとは売り物が枯れて切り返す展開。「コメ価格の上昇や政策効果もあって国内農機市場が回復基調にある」(市場関係者)という。業界全体を通じて高採算の大型農機の販売が好調であり、16年12月期は同社が注力意向にある畑作分野で、期待の大型トラクターなどの売り上げ拡大が見込める状況にある。PER11倍前後と指標面でも割安感が意識されているようだ。

■日本郵船 <9101>  215円  +7 円 (+3.4%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が買い人気を集めた。ここばら積み船市況が回復歩調を強めている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日時点で16ポイント高の555と12日続伸。中国など新興国経済の経済成長の減速で下げ基調を強めていたが、2月中旬以降は一貫して上昇基調でトレンド転換しており、海運セクターの収益環境の改善を買う動きが徐々に浮上しつつある。

■石油資源開発 <1662>  2,410円  +78 円 (+3.3%)  本日終値
 石油資源開発<1662>や国際石油開発帝石<1605>、JXホールディングス<5020>など石油関連株が高い。 11日のWTI原油先物価格は終値ベースで前週末比64セント高の40ドル36セントに上昇。先月28日以来となる40ドル台を回復した。17日に開催される予定の産油国会合に向け「増産凍結」合意に対する期待が膨らんだ。また、足もとでドル安が進んでいることも、ドル建てで取引される原油の割安感につながることから買い材料視されている。

■東京個別指導学院 <4745>  775円  +22 円 (+2.9%)  本日終値
 東京個別指導学院<4745>が反発。いちよし経済研究所では、順調な会員獲得に加え講師の採用と育成の充実で成長基盤がさらに強化されつつあると指摘。16年2月期は会社利益計画をやや下回るも実りある1年であったと評価して、17年2月期は10年ぶりに過去最高営業利益を更新、16年2月期に続き17年2月期も増配を予想している。

■イトクロ <6049>  3,105円  +85 円 (+2.8%)  本日終値
 イトクロ<6049>が続伸。証券リサーチセンターでは、学習塾予備校市場の高成長は期待できないものの、当面は安定的な推移が続くと指摘。ネットを利用して意思決定をするという消費者の傾向が強まっていることは、優良な口コミを生かしたメディアサイトを運営する同社にとって追い風とみて、18年10月期まで2ケタ増収増益が続くと予想している。

■Jティッシュ <7774>  1,370円  +37 円 (+2.8%)  本日終値
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が後場急動意。同社はきょう正午過ぎに、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した16年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」で、申請事業2件が採択されたと発表。これが材料視されているようだ。採択されたのは、皮膚再建に用いる同種培養皮膚の基礎研究ならびに製品開発と、移植に用いる間葉系幹細胞の評価ならびに製品開発の2件。同社は17年3月期に、この事業の実施に伴う委託金収入を見込んでいるとしている。

■いすゞ自動車 <7202>  1,084円  +28.5 円 (+2.7%)  本日終値
 いすゞ自動車<7202>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、同社の国内(15年3月期売上構成比36%)とタイ(同18%)、中東などでのトラック販売は当面伸び悩む可能性が高いと指摘。減価償却費や研究開発費など「成長戦略関連費用」の増加が引き続き見込まれること、インドのピックアップトラック事業の立上げ負担なども気掛かりであると解説。同証券は、為替前提の変更(3.3円→3.1円/バーツ、120円→110円/ドル)等に伴い、業績予想を下方修正。目標株価を1640円から1560円へ引き下げ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■OSG <6136>  1,917円  +48 円 (+2.6%)  本日終値
 11日、OSG <6136> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.40%にあたる38万株(金額で7億1022万円)を上限に、12日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は11日終値の1869円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■MonotaRO <3064>  3,270円  +80 円 (+2.5%)  本日終値
 MonotaRO<3064>が5連騰。同社は工具・工場用品のネット販売を主力としているが、低価格志向と商品ラインアップの充実がニーズをとらえ、業績は好調に推移している。同社が11日取引終了後に発表した3月度の月次売上高は、前年同月比22.5%増の60億6200万円となった。これを評価する買いが集まっている。

■住友不動産 <8830>  3,105円  +71 円 (+2.3%)  本日終値
 住友不動産<8830>が続伸。アベノミクス効果も一巡し景況感の停滞が意識され始めるなか、3月のオフォス空室率が2カ月連続で悪化するなど不動産セクターへの買い手控え感が出ている。しかし、賃料は上昇傾向にあることから実態は悪くなく、「4月に入ってからの下げはやや行き過ぎている」(市場関係者)との声も出ている。同社は、販売事業と賃貸事業が会社側計画を上回るとの見方も強く、見直し買いを誘っている。11日にはマンションの設計や販売で培ったノウハウを、注文一戸建てに生かした新商品「CITY HOUSE STYLE」を三大都市圏で販売開始したことを発表、これも株価の刺激材料となっているようだ。

●ストップ高銘柄
 総医研ホールディングス <2385>  245円  +50 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 ジェネレーションパス <3195>  3,400円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ULSグループ <3798>  1,030円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 ブランジスタ <6176>  3,455円  +502 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 IGポート <3791>  1,044円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ジーエヌアイグループ <2160>  300円  -80 円 (-21.1%) ストップ安   本日終値
 プロパスト <3236>  342円  -80 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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