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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):グリンペプ、大塚HD、野村、三菱UFJ

グリンペプ <日足> 「株探」多機能チャートより
■4℃ホールデ <8008>  2,774円  +319 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 11日、ヨンドシーホールディングス <8008> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は前の期比10.8%増の68.5億円に伸びて着地。続く17年2月期も前期比12.3%増の77億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は主力のジュエリー事業で17店舗の新規出店を計画するほか、アパレル事業で前期赤字だった子会社の三鈴を売却することで採算が改善する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の50円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが15.5倍→12.8倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■グリーンペプタイド <4594>  1,010円  +88 円 (+9.5%) 一時ストップ高   本日終値
 グリーンペプタイド<4594>が続急騰。バイオ関連人気が続くなかで、ペプチドリーム<4587>や、そーせいグループ<4565>などに続くスター銘柄として存在感を高めている。3月末に日々公表銘柄に指定され、4月5日には委託保証金率の引き上げと信用規制が強化されたが、投機資金の攻勢に陰りはみられない。久留米大発のバイオベンチャーでテーラーメードの免疫活用型がん治療薬を開発する。富士フイルムホールディングス<4901>には日本でも急増傾向にある前立腺がんのワクチンを導出しており、フェーズ3中間解析で好結果を得られたことなどで注目度が高まっているもよう。承認されれば国産初の前立腺がんワクチンとして脚光を浴びることになる。

■大塚ホールディングス <4578>  4,200円  +325 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 大塚ホールディングス<4578>が急反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では、2017年以降に4つのアルツハイマー新薬の結果が集中する事を受け、実はアルツハイマーの新薬抜きでも2ケタ成長が十分可能なほど新製品が充実していると評価。17年12月期の同証券予想PER23倍は割安と考え、レーティングを「イコールウエート」から「オーバーウエート」に、目標株価を4200円から5200円に引き上げている。

■フジ <8278>  2,423円  +179 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 11日、フジ <8278> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は前の期比31.4%増の79.2億円に拡大して着地。続く17年2月期も前期比7.2%増の85億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は松山市、広島市への集中出店を進めるほか、既存店改装による活性化効果で7期連続の増収を確保する。PB商品の販売強化や生産性の向上で採算も改善する。

■野村ホールディングス <8604>  481.5円  +33.3 円 (+7.4%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など証券株が高い。きょうは、為替が1ドル=108円台に円安傾向に押し戻されていることで、全体相場は朝安後にプラス圏に切り返す動きとなっている。売買高も足もと増勢でこれを受けて証券セクターも買い戻される展開となった。

■新日鐵住金 <5401>  2,210円  +134.5 円 (+6.5%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>が大幅高。同社株をはじめ鉄鋼セクターは午後1時半現在、業種別値上がり率で銀行を凌いでトップに買われた。前日のWTI原油先物価格が1バレル=40ドル台を回復するなど原油市況が足もと戻りトレンドにあるほか、金、銀、銅、ニッケルなど商品市況が回復基調にあり、外部環境の変化を受けて買い戻しが優勢となっている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  216円  +12 円 (+5.9%)  本日終値
 ジャパンディスプレイ<6740>が急動意、低位株物色人気が再燃するなか、底値買いの動きが観測された。同社はスマートフォン向けなどの高精細パネルで高い実績を持つ中小型液晶ディスプレーの大手メーカーで、有機ELディスプレー開発にも注力している。有機ELは自ら発光するため液晶バックライトが不要となり、スマートフォンでは一段の軽量・薄型化が可能となる。そのため、米アップルは来年にもiPhoneに有機ELディスプレーを採用する方針にあることが伝わっており、同分野へ経営の軸足を置くメーカーが増えている。

■三菱UFJ <8306>  505.7円  +28 円 (+5.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が急反発でフシ目の500円台を回復したほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も大きく買いが先行。メガバンクは3月下旬から下値模索の動きを強めていたが、「目先は値ごろ感も浮上、配当利回りの高さも際立ち底入れのタイミング待ちの状況にあった」(市場関係者)という見方も出ていた。そのなか、「日銀は前日夕刻に当座預金のうちゼロ金利が適用されるマクロ加算残高の算出に用いる基準比率の見直しを発表、これが銀行にとってマイナス金利の影響を圧縮するものとしてポジティブに働いた」(国内ネット証券大手)と指摘されている。

■コーナン商事 <7516>  1,649円  +80 円 (+5.1%)  本日終値
 コーナン商事<7516>が急伸。同社は昨日引け後、16年2月期業績の上方修正を発表。営業収益は3017億5000万円から3029億3400万円(前の期比3.1%増)に、営業利益は同129億円から145億6800万円(同23.1%増)に引き上げられた。会社側では修正要因として、季節商品やペット用品を中心に1月と2月の売り上げが好調に推移したことを挙げている。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,409円  +68 円 (+5.1%)  本日終値
 11日、吉野家ホールディングス <9861> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は前の期比41.3%減の23.4億円に落ち込んだものの、続く17年2月期は前期比62.0%増の38億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料。今期はうどん店「はなまる」の出店を拡大するほか、牛丼店「吉野家」では単価の高い新メニューを投入する。牛肉価格の低下や店舗作業の効率化などが寄与し、採算も大きく改善する。同時に、中期経営計画を発表。19年2月期に営業利益60億円(15年2月期実績は16億円)を目指すとしたことも好感された。

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