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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コニカミノル、野村、トヨタ、三井物

コニカミノル <日足> 「株探」多機能チャートより
■コニカミノルタ <4902>  876円  -37 円 (-4.1%)  本日終値
 コニカミノルタ<4902>が全面安商状の中で大幅反落。SMBC日興証券はリポートで、同社はFCF創出力と、その活用力が業界内での評価軸と考えていると指摘。同社は大きなM&Aがなければ300億~400億円/年を安定して生み出せる体制にあると考えるも、事務機市場が成熟する中で、同社は将来成長投資により多く配分する局面に入ったと考えており、継続的な自社株買いを期待してきた株式市場にとってはやや失望もあろうと解説。為替前提変更や買収/事業環境変化等の影響を織り込み、業績予想を下方修正。目標株価を1200円から900円へ引き下げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。

■サックスバー <9990>  1,416円  -59 円 (-4.0%)  本日終値
 サックスバー ホールディングス<9990>は3日続落で、年初来安値を更新。同社は4日取引終了後に、100%子会社である東京デリカの3月売上高情報(速報値)を発表。既存店売上高は前年同月比5.8%減となり、3カ月連続で前年実績を下回った。また、全店ベースも同0.1%減とマイナスに転じている。

■アークランドサービス <3085>  2,924円  -121 円 (-4.0%)  本日終値
 アークランドサービス<3085>は大幅安で4日続落、3000円大台を割り込んだ。同社は4日取引終了後、同社が運営する「かつや」直営店の3月度売上高を発表した。既存店売上高は前年同月比3.8%増で今期に入り3カ月連続でプラスを確保しているが、伸び率は前月と比較して鈍化している。また、全店ベースでは同4.9%増とこちらも前年実績を上回ったが伸び率は鈍化しており、売りを誘発した格好だ。

■野村ホールディングス <8604>  449.6円  -16.8 円 (-3.6%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など大手をはじめ証券株が総じて売られた。米国株市場では前日は小幅反落したもののNYダウの上昇基調が強まっている。しかし、東京市場では外国為替市場での円高がネックとなっており、米株高に追随する動きとはなっていない。外国人の売り攻勢に見合う買い主体が見当たらず、証券各社は手数料収入の減少や投信など運用成績の悪化を懸念した売りが優勢となっている。

■サイゼリヤ <7581>  2,181円  -77 円 (-3.4%)  本日終値
 サイゼリヤ<7581>が4日続落。同社は4日、3月の月次売上高を発表。既存店売上高は前年同月比1.5%減となり、15カ月ぶりに前年実績を下回った。客単価は前年並みとなったが、客数が同1.5%減となったことが影響した。なお、全店ベースの売上高も同1.7%減とマイナスに転じている。

■日本ガイシ <5333>  1,855円  -64 円 (-3.3%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が連日で年初来安値を更新。国内大手証券では、海外売上比率は約7割で、円高/ドル安・ユーロ安が売上と利益のマイナス要因になると指摘。主力の自動車排気ガス関連製品の販売が好調なことから、16年3月期の営業利益は会社計画の720億円を上回る770億円と予想するも、17年3月期は円高影響でやや減益の740億円になると予想。レーティング「バイ」を継続も、目標株価を3300円から2800円に引き下げている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,439円  -186 円 (-3.3%)  本日終値
 全般悪地合いを象徴するかたちでトヨタ自動車<7203>の下げが際立っている。東証1部上場企業のなかで断トツの売買代金(前引け時点)をこなしているが、株価は6日続落と下げ止まる気配はなく、この間に約700円下落した。時価5400円台は2014年5月以来、約2年ぶりの安値圏まで水準を切り下げている。外国為替市場で再びドル安・円高が進行、輸出採算悪化懸念が17年3月期の減益決算を想起させ、外国人投資家など機関投資家の大口売りがかさむ展開にある。市場関係者の見方も「為替感応度が高いだけに、足もと1ドル=110円割れとなるとトヨタに限らず自動車セクターは厳しい。押し目買いを入れるような材料も見当たらない。オプションSQも控えており、売り仕掛け的な動きも下げを助長している」(国内準大手証券)とお手上げの状態となっている。

■三井物産 <8031>  1,226.5円  -41.5 円 (-3.3%)  本日終値
 SMBC日興証券の商社セクターのリポートでは、三井物産<8031>と三菱商事<8058>の減損損失計上によって、これまでセクター全体に対して重石となってきたBPSの不透明さは解消に向かいつつあると指摘。今後は個別の資源アセットのクオリティや株主資本に対するリスク吸収度合いといった、よりミクロの観点で議論されるものと考え、足元では商品価格の大幅な上昇トレンドを描きづらいことやマクロ環境に力強さが見られないこと、非資源事業の大幅な成長率を期待しづらい環境が継続していることから、「オーバーウエイト」にするまでの判断は時期尚早と解説。業種格付け「中立」と三菱商事のトップピックを継続している。

■長谷工コーポレーション <1808>  972円  -26 円 (-2.6%)  本日終値
 長谷工コーポレーション<1808>が5営業日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、完工総利益率予想の引き下げ、不動産利益予想の増額を要因に17年3月期以降の業績予想を上方修正。強い競争力を背景に高マージンを維持できること、シェア上昇によってトップライン拡大は可能なこと、増配など株主還元余力が増していることから、同社の株価はポジティブに評価されると解説。レーティングは「オーバーウエイト」を継続し、目標株価は1720円から1690円へ調整している。

●ストップ高銘柄
 エクストリーム <6033>  1,962円  +400 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 大和コンピューター <3816>  1,993円  +400 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値
 エムビーエス <1401>  2,550円  +500 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 プラザクリエイト <7502>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 ジェネレーションパス <3195>  2,340円  +400 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 MRT <6034>  4,350円  -1,000 円 (-18.7%) ストップ安   本日終値
 アカツキ <3932>  3,280円  -700 円 (-17.6%) ストップ安   本日終値
 グリーンペプタイド <4594>  798円  -150 円 (-15.8%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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