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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日医工、不二越、三菱UFJ、ファストリ

日医工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■アコム <8572>  547円  +4 円 (+0.7%)  本日終値
 アコム<8572>が逆行高。クレディ・スイス証券では、規制をめぐる議論に動きの兆しがあることで、株価のダウンサイドリスクよりもアップサイドリスクが高まったと指摘。無担保ローン、保証、海外の主力事業の安定性が高まっていることにも安心感があると評価し、17年3月期は復配の可能性が高まっていると解説。レーティングを「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を422円から587円に引き上げている。

■日医工 <4541>  2,468円  +9 円 (+0.4%)  本日終値
 4日、日医工 <4541> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.76%にあたる284万6800株(金額で70億0028万円)を上限に、5日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は4日終値の2459円)を実施すると発表したことが買い材料。仏製薬大手サノフィグループが保有する同社株を売却する意向を示したことに対応する。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■しまむら <8227>  14,010円  +30 円 (+0.2%)  本日終値
 しまむら<8227>は反発。同社は4日取引終了後、17年2月期の連結業績予想を発表した。売上高は5742億円(前期比5.2%増)、営業利益は462億円(同15.8%増)、最終利益は306億円(同23.7%増)と好調な伸びを見込んでいる。積極的に新規出店を進めるほか、PB商品の投入などに注力して2ケタ増益基調を確保する見通し。これを好感するかたちで買いが優勢となった。なお、16年2月期連結決算は売上高5460億5800万円(前の期比6.7%増)、営業利益399億1300万円(同8.4%増)、最終利益247億4700万円(同6.3%増)で、売上高、利益とも会社側の従来計画ラインには未達だった。

■不二越 <6474>  334円  -45 円 (-11.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 不二越<6474>が急落し年初来安値を更新。同社は4日の取引終了後、16年11月期の第1四半期(15年12月~16年2月)連結決算を発表。売上高は519億9900万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は33億8400万円(同27.0%減)、純利益は13億6000万円(同50.8%減)と大幅な減益となったことを嫌気している。機械工具事業では、自動車や航空機、産業機械分野における国内外の需要取り込みに加え、ロボットの拡販を進めたものの、海外営業要員の増員など体制整備を進めた影響が利益を圧迫。部品事業は、新商品ラインアップの拡充を進めてきたものの、中国経済減速による産機・市販分野の需要減退や国内建設機械向け油圧機器の需要減の影響などを受けている。通期業績は売上高2250億円(前期比3.0%増)、営業利益195億円(同2.9%増)、純利益120億円(同3.5%増)と従来見通しを据え置いた。

■竹内製作所 <6432>  1,391円  -114 円 (-7.6%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が一時7.7%の急落で1400円台を割り込んだ。5日・25日移動平均線もデッドクロス寸前で下放れに対する警戒感が強まっている。足もと円高が急速に進行しており、1ドル=110円割れも意識される局面にあることから、輸出株全般への逆風が強まっている。そのなか、小型建機メーカーの同社は国内生産の98%を輸出しており、円高による収益デメリットを懸念する売りがかさんでいる。

■VTホールディングス <7593>  591円  -29 円 (-4.7%)  本日終値
 VTホールディングス<7593>が3日続落。TIWでは、16年3月期はホンダ<7267>、日産自動車<7201>ともに量販新型車の投入がほとんどなく、国内新車販売が落ち込むなかでも2ケタ営業増益で着地しそうなことが評価できると指摘。日産の量産新型車の投入効果が期待できる17年3月期も連続増益となる公算が大きいとの見方で、中期的にも順調な業績拡大が期待できると解説。16年3月期営業利益は会社計画の81億円を上回る84億円と予想し、レーティングは「2+」を継続している。

■ガンホー <3765>  285円  -13 円 (-4.4%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が続落。いちよし経済研究所では、主力のスマートフォン向けアプリゲームの「パズル&ドラゴンズ」の売上ランキングは想定を下回るペースで推移していると指摘。中国向けの立ち上がりはやや遅れているとみて、16年12月期営業利益予想を600億円から573億円に引き下げ。レーティング「B」を継続も、フェアバリューを370円から330円に引き下げている。

■三菱UFJ <8306>  487円  -22.1 円 (-4.3%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軒並み安、地銀株にも広範囲に売りが波及しており、全体地合い悪を助長している。国内大手証券投資情報部では「3月の日銀短観を受け企業業績先行きに対する不透明感が増すなか、今月27、28日の日銀金融政策決定会合では追加緩和の可能性が意識されている。その際、マイナス金利幅の拡大と量的緩和のセットで打ち出されるパターンが有力で、銀行の収益にはネガティブなイメージがある。また、一部の地銀株についてはMSCIの入れ替えで組み入れから外れるとの思惑も買いを手控えさせる背景にある」と指摘している。

■国際石油開発帝石 <1605>  778円  -33.9 円 (-4.2%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など石油関連株が軒並み安。国際帝石は一時、前日比6%強の下落となり年初来安値を更新した。4日のWTI原油先物価格は終値ベースで前週末比1ドル09セント安の35ドル70セントに続落。3月初旬以来、約1カ月ぶりの安値に下落した。今月17日に予定されている産油国会議に向け増産凍結の動きが期待されているが、サウジアラビアの副皇太子が「イランが増産凍結に不参加ならサウジも加わらない」と発言したと前週末に伝えられたことが引き続き警戒され、原油価格は再度、下値を探る展開となっている。これを受け、石油関連株には売りが先行している。

■ファーストリテイリング <9983>  32,020円  -1,390 円 (-4.2%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が5日続落。4日の取引終了後に発表した3月の国内ユニクロ事業の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.3%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。上旬に気温が高く推移したことで、ボトムス、ニット、カットソーなどの春物の立ち上がりは順調だったが、来店客数が8.6%減と2カ月連続で落ち込んだ。一方、客単価は同9.1%増と30カ月連続で上昇した。なお、直営店計の売上高は同0.6%増、直営店およびダイレクト販売の売上高は同2.5%増だった。

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