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【市況】今週の【早わかり株式市況】 買い手不在で、1万7000円を挟んだ膠着相場が続く

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

今週の株式市場は、買い手不在の中、1万7000円を挟んだ膠着相場が続いた。

 3連休明けの22日は為替市場で円高が一服したことに加え、前日までNYダウが7連騰したことを受け、見直し買いが入り、日経平均株価は5日ぶりに大幅に反発し、1万7000円を回復した。

 その後は売買代金が今年最低水準で推移する中、ベルギーでの連続テロに加え、米株安や原油先物価格の下落が重しとなり続落、24日に日経平均は再び終値で1万7000円台を割り込んだ。

 週末は対ドルで円安が進んだことで自動車など輸出関連株を中心に買いが入り、3日ぶりに反発して1万7000円を回復した。

 日経平均株価は、前週比277円(1.66%)高の1万7002円と3週ぶりに反発して取引を終えた。薄商いで買い手不在の中、3月初めからの1万7000円を挟んだ膠着相場が続いた。週間の振れ幅は298円と、前週の677円から大幅に縮小した。


 来週は、年度末を控えて機関投資家が動きづらく買い手不在の状況がさらに強まるとみられ、膠着相場が続きそうだ。重要イベントとしては、国内では28日の3月期末配当の権利付き最終日や30日発表の2月鉱工業生産に注視したい。海外では4月1日に発表される中国の3月製造業PMIや3月の米雇用統計が注目される。


◆マーケット・トレンド(3月22日~3月25日)

【-】 3月21日(月)―― 休場(振替休日)

【↑】 3月22日(火)―― 5日ぶり反発で1万7000円回復、円高一服を好感
 日経平均 17048.55( +323.74)  売買高20億1411万株 売買代金 2兆1784億円

【↓】 3月23日(水)―― 小反落、ブリュッセル連続テロで警戒心
 日経平均 17000.98( -47.57)  売買高16億0210万株 売買代金 1兆7399億円

【↓】 3月24日(木)―― 続落し1万7000円割れ、米株安・原油安が重石
 日経平均 16892.33( -108.65)  売買高20億0103万株 売買代金 2兆1002億円

【↑】 3月25日(金)―― 反発し1万7000円回復、米株高・円安を好感
 日経平均 17002.75( +110.42)  売買高18億1200万株 売買代金 1兆7746億円

◆セクター・トレンド(3月22日~25日)

(1)ブリヂストン <5108> 、浜ゴム <5101> などゴム株が大幅反発
(2)金融株は東京海上 <8766> など保険、大和 <8601> など証券株が反発も
  三菱UFJ <8306> 、みずほFG <8411> など銀行株は売り継続
(3)トヨタ <7203> など自動車を中心に輸出株は堅調
(4)武田 <4502> など医薬、JT <2914> など食品といったディフェンシブ株に買い戻し
(5)国際石開帝石 <1605> など鉱業、三井物 <8031> など大手商社といった資源関連株は売られた

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