市場ニュース

戻る
 

【特集】小川英幸氏【新年度相場のリード役を探る!】(1) <相場観特集>

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

 25日の東京株式市場は、3日ぶりに反発し日経平均株価は心理的フシ目の1万7000円台を回復した。いよいよ来週は新年度相場に突入する。年初からの下落を経て2月半ばに底打ちを確認。現在、反転上昇トレンドにあるものの、3月に入ってやや停滞状態にあることも否めない。そこで、新年度相場の当面の見通しと、牽引役について第一線の市場関係者に聞いた。

●「今後も小型株物色を継続」

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

 最近10年間のTOPIX月別騰落率を見ると、4月は12月に次いで、パフォーマンスの良い月となっている。なかでもパフォーマンスの良いセクターは不動産、その他金融といったところだ。これらはマイナス金利政策の恩恵を受けるセクターでもあり、物色しやすく、4月だけではなく、今年度を通じて好まれると見ている。

 マクロ面に目を移すと、現在の日本の株式市場が注目するところは、消費増税延期、補正予算、参院選だ。ただ、世界的には景気動向は思わしくなく、景気変動の影響を受けやすい大型株は取り扱いにくい状況が当面続くだろう。しかし、一方で小型株の動きは堅調なものが多く、投資家の物色意欲も強い。そのため、今後も小型株の物色を継続したいところだ。

 物色対象銘柄としては、不動産では投資用マンションを手掛け利益率も高いシノケンG <8909> [JQ]、その他では、選挙に関連して子育て関連事業を手掛けるサクセスHD <6065> 、JPHD <2749> に注目している。

(聞き手・加藤智)

<プロフィール>(おがわ・ひでゆき)
1977年滋賀県生まれ、2000年滋賀大学経済学部卒。光世証券入社後、先物オプションや現物の自己売買部門を経て、15年12月からコンサルティンググループに所属。


株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均