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【市況】来週の株式相場見通し=1万7000円挟んでの攻防、米雇用統計を注視

 来週(28~4月1日)の東京株式市場は、引き続き日経平均株価1万7000円を挟んでの攻防となりそうだ。日経平均株価の想定レンジは1万6600~1万7400円とする。

 28日に3月期末の権利付き最終売買日を迎え、29日以降は実質新年度相場入りする。国内機関投資家は新たな買いが可能となるものの、外国為替相場、原油価格、17年3月期の企業業績の不透明さなど複数の不安要因を抱えるなかで上値を追う材料は限定的といえる。

 米国では4月の再利上げの可能性を示唆するタカ派の見方が強まるなかで、週末1日に発表される米3月の雇用統計に注目が集まる。市場関係者からは「米3月の雇用統計は2月の数値が予想に比べて強すぎた反動もあり、今回はおとなしい内容が予想されるとの観測がある、これによりタカ派的な姿勢はやや静まるのではないか」との見方が出ていた。ただ、利上げ観測の後退は円高・ドル安を誘発し、日本株にとってマイナス要因も含んでいる。

 国内では、1日に発表される日銀短観3月調査に注目が集まる。事前の市場予想では、前回の昨年12月調査に比べて小幅な悪化が予想されているが、極端に悪化した場合は売り材料となる可能性もある。

 日程面では、3月期末権利付き最終売買日(28日)、2月の労働力調査・有効求人倍率・家計調査・商業動態統計(29日)、2月の鉱工業生産(30日)、日銀短観3月調査(1日)に注目。海外では、米2月の個人所得・個人支出(28日)、米3月のADP雇用統計(30日)、米3月の雇用統計、中国3月の製造業PMI(1日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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