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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フィスコ、アスクル、マツキヨHD、ソニー

フィスコの日足チャート 「株探」多機能チャートより
■フィスコ <3807>  472円  +80 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 16日、フィスコ <3807> [JQG]が、ビットコイン取引所の運営会社「フィスコ・コイン」の4月設立を発表したことが買い材料視された。仮想通貨はこれまで政府内に監督官庁が存在しなかったが、今後は金融庁が監督官庁となり、その取引所は登録制に移行する。法整備の進展に伴う成長機会を捉えて取引所を運営するほか、取引システムの外販も視野に入れる。また、将来的には仮想通貨を活用した金融仲介機能の全般を担う存在も志向する。グループ企業のSJI <2315> [JQ]もシステム面からフィスコ・コインを支援する。

■リョービ <5851>  459円  +56 円 (+13.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 リョービ<5851>が大幅高。同社は16日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を2530億円から2540億円(前期比11.8%増)へ、営業利益を113億円から123億円(同34.8%増)へ、最終利益を62億円から88億円(同2.3倍)へそれぞれ増額した。自動車メーカーからのダイカストの受注量が増加していることや、生産性の向上や経費の削減などが順調に進んでいることが背景で、これを好感する買いが集中した。なお、期末配当予想を従来予想の4円から5円に1円増額、年間配当は前期比1円増配の9円となることから、これも物色人気を増幅させている。

■アスクル <2678>  4,375円  +310 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 アスクル<2678>が反発。同社はオフィス向けなどを中心にネット通販を手掛けるが、事務用品の単価上昇が利益向上につながっているほか、法人向けの開拓も進み、業績は好調に推移している。 16日取引終了後に16年5月期の連結業績予想の修正を発表、売上高を3045億円から3120億円(前期比12.7%増)へ、営業利益を80億円から85億円(同24.1%増)へ、最終利益を44億円から50億円(同24.0%増)へそれぞれ増額しており、これを評価する買いが優勢となっている

■アキュセラ・インク <4589>  2,457円  +116 円 (+5.0%)  11:30現在
 アキュセラ・インク<4589>が上場来高値。同社はこの日、午前8時30分にYouHealthEyetech(米国サンディエゴ)から、YouHealth社がカリフォルニア大学サンディエゴ校と契約する非外科的治療法に基づき開発されたラノステロール技術の開発に関わる独占契約の権利を取得したことを発表した。今回の契約は白内障に対する非外科的な治療法として新たな薬剤を開発することが目的。白内障の進行を予防するだけではなく、水晶体混濁を解消できる根本的な治療法を開発することを目的としており、この治療法が承認されれば、白内障に対する低侵襲性の薬物治療としてはかつてないものになるとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  948円  +39 円 (+4.3%)  11:30現在
  国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXホールディングス<5020>など石油関連株が軒並み高。石油輸出国機構(OPEC)やロシアなど主要産油国が増産凍結に向け4月17日にカタールのドーハで会合を開くことが有力となったとの報道が伝わり、原油価格が上昇したことが好感された。これを受け、16日のWTI原油先物価格は終値ベースで前日比2ドル12セント高の38ドル46セントに上昇した。原油価格は40ドルを意識する値動きとなり、これを受け石油関連株に見直し買いが流入している。

■ジャパンディスプレイ <6740>  251円  +10 円 (+4.2%)  11:30現在
 ジャパンディスプレイ<6740>が続伸。同社は16日に構造改革の実施を発表、国内の中小型液晶パネル製造ラインの一部廃止や海外後工程ラインの構造改革、早期退職支援制度の導入などを明らかにした。シャープ<6753>との事業統合が白紙に戻ったことなどを受けたものだが、この構造改革の発表に対して、ゴールドマン・サックス証券は16日、「今後3~5年で技術や競争環境が激変するなか、先手を打って固定費削減を進める動きはポジティブ」と評価している。ただ、今回の対策が中期収益拡大を担保するに十分かどうかは、市場環境などに不透明部分も多いともみており、同証券では投資判断の「中立」を継続している。

■デジタルガレージ <4819>  2,088円  +75 円 (+3.7%)  11:30現在
 デジタルガレージ<4819>が4連騰。電子決済やネットビジネス支援を手掛け、ベンチャー投資事業では米ツイッターやカカクコム<2371>などに代表される高実績が光る。また、同社はビットコインなどの信頼性を支えるブロックチェーンをはじめ、人工知能やAR(拡張現実)など、有望分野の開拓や実証試験を目的にDGラボを設立しており、今の相場の地合いに乗っている。東証1部への市場変更期待も底流している。

■マツキヨHD <3088>  5,930円  +210 円 (+3.7%)  11:30現在
 FOMCは金融政策を現状維持とした、アメリカ景気の見通しを考慮して年2回の利上げを示唆した。NYダウ平均株価は2カ月半ぶりの高値を更新。外国為替市場は1ドル=112円台の円高となった。マーケットはリスクオンの流れを導き、株式市場にポジティブと考えられる。日本株は円高による影響で輸出関連企業の株価がネガティブに作用するだろうが、今期業績好調で株主還元をする、マツモトキヨシホールディングス<3088>が25円増配を発表、リョービ<5851>は純利益が2.3倍、モロゾフ<2217>は税引き利益が90%増で買われ、前日に野村証券が消費者金融株をマイナス金利によるメリット銘柄とレーティング格上げしたアイフル<8515>、アコム<8572>が引き続き買われている。

■ソニー <6758>  2,975円  +92 円 (+3.2%)  11:30現在
 ソニー<6758>が続伸。同社は16日、プレイステーション4(PS4)対応のバーチャルリアリティ(VR)システム、プレイステーション ヴィーアール(PS VR)を今年10月に発売することを発表しており、これが引き続き関心を集めている。販売地域は日本、北米、欧州、アジアで、希望小売価格は4万4980円。市場の拡大が期待されている仮想現実であるVR技術が家庭用ゲーム機で気軽に楽しめることで期待が高まっている。

■ラック <3857>  1,142円  +32 円 (+2.9%)  11:30現在
 ラック<3857>は小幅高で5日続伸。16日の取引終了後、サイバー犯罪の増加と手口の高度化・巧妙化に対する官民一体となった対処を推進するため、三重県警察本部と共同対処協定を締結したと発表した。今回の協定締結は、5月に伊勢志摩サミットの開催を控えるなか、県内においてもサイバー犯罪が増加していることから、犯罪の未然防止と被害拡大防止を進めるため、ラックの技術力や経験を活用することが狙い。サイバー犯罪の未然防止と被害拡大防止に効果的な情報の交換や、調査にかかわる手法・技術内容の提供、手口に関する調査および研究内容の提供、効果的な広報連携などを行うとしている。

■岡村製作所 <7994>  1,049円  +28 円 (+2.7%)  11:30現在
 16日、岡村製 <7994> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の120億円→127億円に5.8%上方修正。増益率が16.0%増→22.7%増に拡大し、従来の9期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。主力のオフィス家具、商環境機器ともに販売が好調で、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。併せて、創立70周年記念配当を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の20円→24円(前期は17円)に増額修正したことも支援材料。

■岩谷産業 <8088>  650円  +16 円 (+2.5%)  11:30現在
 岩谷産業<8088>、三菱化工機<6331>が高い。経済産業省が燃料電池車(FCV)の燃料に使う水素を供給する「水素ステーション」を2025年度までに現在の4倍(320カ所)に増やす長期目標案をまとめたことが伝わるなか、関連銘柄への注目度が高まっている。岩谷産は水素販売で市場シェア6割というトップサプライヤーであり、関連銘柄最右翼に位置する。また菱化工機も水素製造技術に定評があり、水蒸気改質型水素製造装置などを展開しており、人気素地を復活させている。

■コニカミノルタ <4902>  1,038円  +25 円 (+2.5%)  11:30現在
 コニカミノルタ<4902>は堅調。同社は16日、情報機器事業の北米販売子会社であるKMBUS社を通じて、北米のMFP販売店であるMeridian Imaging Solutions社(米・バージニア州、MER社)を買収することを発表した。今回の買収により、ワシントンD.C.を含む地域でシェア拡大を通じた直販基盤を強化しMFPの販売力を向上、KMBUS社のリソースを活用してデジタル印刷システムとITサービスの提供力を北米市場で強化していく。

■電通 <4324>  5,630円  +130 円 (+2.4%)  11:30現在
 電通<4324>が反発。同社は16日、テトリス・カンパニーとTETRISの日本国内における商品化および広告利用に関するライセンス契約を締結したことを発表した。これにより同社は今後3年間、国内唯一の代理店として、世界で最も売れたゲームの一つであるTETRISの商品化権と広告利用権を活用したスポンサーセールスを行っていくことになる。TETRISの商品化権や広告利用権を活用したプロモーション活動において想定されるタイアップ業種としては、アパレル、飲料、食品、玩具、文房具、キッチン用品などがあり、景品類などへの利用ニーズも高いと予測している。

●ストップ高銘柄
 フィスコ <3807>  472円  +80 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 昭栄薬品 <3537>  3,005円  +504 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 カイオム <4583>  910円  +150 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ウェルス・マネジメント <3772>  918円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 ソネック <1768>  704円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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