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【市況】米国株見通し:売り先行を警戒、重要経済指標を控え手控えも


『米株式市場』


26日のNY市場はまちまち。原油相場の上昇や中国人民銀総裁が追加緩和を示唆したことでアジア・欧州株が軒並み全面高となり、この流れを受けて買いが先行した。しかし、その後10-12月期GDP改定値が速報値から上方修正され、インフレ指標の一つであるPCEコア指数が予想を上振れたことで、年内の利上げ観測が拡大。また、原油相場もマイナスに転じたことで、上値の重い展開となった。ダウ平均は57.32ドル安の16639.97、ナスダックは8.27ポイント高の4590.47。


グローベックスの米株先物はNYダウで70ドル安程度を織り込んで推移している。中国・上海指数が昨年来高値を更新しているほか、欧州市場も軒並み下落して推移しており、この影響から売り優勢のスタートが警戒される。また、先週末の10-12月GDP改定値やインフレ関連指標が予想を上振れたことで追加利上げ観測が急速に拡大。明日の2月ISM製造業など今週は月初となることから多数の経済指標が控えていることもあり、模様眺めムードが強まりやすいだろう。さらに、3月1日はスーパーチューズデーと呼ばれ、多くの州で共和党及び民主党の党員集会が開催され、大統領候補を選ぶ予備選挙が行われる。市場ではサンダース氏がクリントン氏を追い上げており、これも不安材料になるとみられている。

《TY》

 提供:フィスコ

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