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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):NTT、竹内製作所、東電、パナソニック

■オンコセラピ <4564>  259円  +6 円 (+2.4%)  本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が続伸。同社はこの日、午前8時30分にMELK阻害剤OTS167に関して、動物モデルにおける分子生物学的作用機序の解明とバイオマーカー探索に関する論文が米国の科学雑誌Oncotarget誌のオンラインで公表されたことを発表した。これは共同研究者のシカゴ大学医学部・中村祐輔教授と同社研究グループによって公表されたもの。MELKは多くのがん種で発現が増加しており、がん幹細胞の維持にも重要な役割を果たすことが報告されており、現在、同社は米国とオーストラリアで、OTS167の臨床試験を実施している。今回、共同研究グループは、2つの移植モデル(肺がん、乳がん)においてOTS167がMELKシグナル経路を抑制することを解明。この研究成果に基づき、進行中のOTS167臨床試験においてバイオマーカー候補としてMELK及び関連分子の発現変化を引き続き検討していくとしている。

■日本電信電話 <9432>  4,781円  +103 円 (+2.2%)  本日終値
 NTT<9432>が続伸。25日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「ニュートラル」継続、目標株価を4520円から4820円へ引き上げた。市場期待以上の株主還元、フレッツ光(コラボ光含む)の契約純増加速、海外事業の利益貢献などを指摘。今16年3月期通期連結営業利益で会社側計画の1兆2500億円(前期1兆850億円)に対して従来予想の1兆2700億円から1兆3700億円へ、来期予想を1兆3500億円から1兆4500億円へ引き上げている。

■竹内製作所 <6432>  1,366円  +28 円 (+2.1%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が6営業日ぶりに反発。野村証券は同社について、17年2月期の営業利益は為替前提の修正を主因に従来の179億円から160億円、前期比2%増益へ減額するとリポートで紹介。ただ、円高は17年2月期の営業減益要因になるものの、欧米向けの販売数量増などがカバーし、営業増益を確保できる予想である、としている。同証券は、目標株価は3100円から2200円へ引き下げているものの、現状株価は割安と判断すると指摘し、レーティングは「バイ」を継続している。

■東京電力 <9501>  594円  +12 円 (+2.1%)  本日終値
 SMBC日興証券は2016年8月のJPX日経400銘柄入れ替え推定として、採用銘柄候補・削除銘柄候補をスクリーニング・リストアップしている。採用候補として3銘柄、削除候補として4銘柄を紹介している。具体的に名前の挙がった採用銘柄候補は1位に東京電力<9501>、JAL<9201>、ルネサスエレクトロニクス<6723>で、削除銘柄候補には三井金属鉱業<5706>、昭和シェル石油<5002>、IHI<7013>、三井造船<7003>をリストアップしている。

■パナソニック <6752>  946.4円  +18.7 円 (+2.0%)  本日終値
 パナソニック<6752>が続伸。25日の取引終了後、従来未定としていた期末配当について、14円にすると発表しており、前年同期比4円増となることが好感されている。なお、中間配当と合わせた年間配当は24円(前期18円)となる予定。

■キーエンス <6861>  59,170円  +1,150 円 (+2.0%)  本日終値
 キーエンス<6861>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、足元、北米中南米の需要がやや弱くなってきていると見ているものの、同地域の売上高前年同期比(現地通貨ベース)が16年3月期第1四半期以降マイナスとなっていることとは直接関係はないと考えていると指摘。増収率といった観点では16年3月期第4四半期決算から北米中南米は増収(現地通貨ベース)に転じてくる可能性が高いと見て、17年3月期からは同地域は再び成長が加速すると予想している。同証券は、目標株価を8万円から7万5000円へ引き下げているものの、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。

■博報堂DY <2433>  1,314円  +25 円 (+1.9%)  本日終値
 博報堂DYホールディングス<2433>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付でレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」へ、目標株価を1150円から1320円に引き上げた。国内広告市場はネット・イベント広告を中心に拡大。同社の国内事業は、ネット広告を牽引役として、従来想定を上回る売上成長が見込まれると指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の415億円(前期368億2100万円)に対して従来予想の380億円から424億円へ、来期予想を393億円から467億円へ引き上げている。

■井関農機 <6310>  194円  +3 円 (+1.6%)  本日終値
 井関農機<6310>が堅調。安倍政権が掲げる国内農業の競争力強化で、スマート田植機の開発や農業生産者向けクラウドサービスなどICT化戦略で先駆する同社は、成長の担い手として注目される。「国内農機の需要はJAによる補助金政策で回復傾向をたどっており、同社の売り上げも順調に伸びている状況」(国内中堅証券)という。今後は農政による補助金支援も見込まれることで同社の収益環境に吹く追い風は強い。

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