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【市況】G20で強弱感も年金観測で指数押し上げか/オープニングコメント


 26日の日本株市場は買い先行で始まり、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが200ドルを超える上昇となった。欧州株の上昇や1月耐久財受注が予想を上振れたことが好感された。もっとも、一時下げに転じたが、ベネズエラ石油相が主要産油国と3月中旬に会合を持つと発言したことで原油相場が反発し、これを受けて切り返しており、原油相場の影響が大きい。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の16230円だった。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から買いが先行することになろう。ただし、原油先物相場や為替市場の動向を睨みながらの相場展開になりやすく、全体としてはこう着感が強まりやすいとみられる。また、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開幕する。各国の協調姿勢による金融安定化への思惑等から期待感は高まりやすい。一方で、G20通過後の失望を警戒する向きもあり、方向感は掴みづらくなりそうだ。

 とはいえ、25日の日本株市場では東証1部の8割超が上昇しており、年金とみられる資金流入との見方がされていた。G20を見極めたいとする模様眺めや週末要因から指値状況が薄くなりやすい需給状況の中、断続的なインデックス買いによって指数を押し上げてくる可能性はありそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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