【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):出光興産、ヒューリック、三井住友トラ、三菱UFJ
■出光興産 <5019> 1,852円 +92 円 (+5.2%) 本日終値
出光興産<5019>が大幅続伸。野村証券では、早ければ16年後半に予想される油価の緩やかな上昇局面で、石油開発事業を持つ同社株は他元売をアウトパフォームすると指摘。仮に油価の底入れが遅れても、業界再編による石油製品マージンの改善局面で他元売をアウトパフォームする可能性があるとの見方で、石炭事業の下振れリスクに対し過度な懸念は不要と解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を2080円から2350円に引き上げている。
■藤田観光 <9722> 521円 +24 円 (+4.8%) 本日終値
藤田観光<9722>が続伸。同社は昨日引け後、15年12月期連結決算と16年12月期業績見通しを発表。15年12月期実績は、売上高が前の期比0.4%減の639億8100万円、営業利益は同97.1%減の3900万円となり、16年12月期見通しは、売上高が前期比9.4%増の700億円、営業利益は同25.6倍の10億円を見込んでいる。会社側では、前期は主要施設の箱根ホテル小涌園などが位置する箱根町(神奈川)で、5月以降に噴火警戒レベルが段階的に引き上げられたことから、夏場の最盛期を中心に観光客が大幅に減少したと発表。それでも、今期は箱根大涌谷の火山活動が沈静化したことにより、箱根地区の利用客も徐々に回復してくると想定。また、15年4月に開業したホテルグレイスリー新宿が通年稼働となるほか、同時期にスタートした新宿ワシントンホテル本館の大規模改修工事も3月末をもって完了する予定。
■HIOKI <6866> 2,184円 +92 円 (+4.4%) 本日終値
HIOKI<6866>が続伸。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を2400円に設定した。各種テスターなど電気計測器の中堅メーカー。様々な業界に出荷するため景気変動の影響を受けにくいほか、国内でインバータやバッテリーの案件などが増加、海外市場の開拓にも注目している。また、自動車ハイブリッド化や工場など省エネ化に関連するビジネスの拡大も業績成長への好材料となる、とみている。15年12月期の連結営業利益は前の期比47%増の28億9200万円となったのに対し、同証券では16年12月期は同35億円、17年12月期は43億円と連続増益を見込んでいる。
■ロイヤルHD <8179> 2,100円 +82 円 (+4.1%) 本日終値
15日、ロイヤルHD <8179> が決算を発表。15年12月期の連結経常利益は前の期比9.7%増の50.2億円に伸びて着地。続く16年12月期も前期比11.5%増の56億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は昨年開業したホテルの収益安定化やインバウンド需要の取り込みでホテル事業の収益拡大を見込む。前期減収減益だった主力のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」では付加価値の高い商品の拡充などで業績回復を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を16円→20円(前の期は16円)に増額し、今期も20円を継続する方針としたことも支援材料。
■ヒューリック <3003> 960円 +35 円 (+3.8%) 本日終値
ヒューリック<3003>が大幅続伸。同社は賃貸や分譲など不動産投資事業を展開する。15年12月期は新規物件の竣工稼働などで賃料拡大が利益を押し上げ、経常利益は前の期比24%増と大幅な伸びを確保した。また、16年12月期は前期に竣工したビルに加えて、米系ファンドから取得した不動産の収益寄与が見込まれ、経常利益は連続2ケタ増益で過去最高更新が続く見通しだ。インバウンド需要をとらえ観光事業にも注力する構えで、宿泊主体型ホテル事業の開発に重点を置いている。きょうから適用されたマイナス金利に伴い、有利子負債の負担軽減や資金調達コストの低下が株高期待につながる。また、日銀の追加緩和姿勢を受けた住宅ローン金利の引き下げも他の不動産株同様に追い風環境をもたらす。
■三井住友トラ <8309> 331円 +12 円 (+3.8%) 本日終値
UBS証券の銀行セクターのリポートでは、短期的には、マイナス金利政策の影響により、ほとんどの銀行にとって資金利益の減少は避けられないと指摘。それでも、預金金利の引き下げ余地の大きい銀行にとって、その影響は極めて限定的になる可能性があるとの見方で、資金利益の減少影響が大きい銀行でも、債券の含み益の実現で純利益水準の確保は可能で、当面の減配リスクは低いと解説。今後、配当利回りが株価を下支えする展開を想定して、マイナス金利の影響が相対的に小さい銀行として三井住友トラスト・ホールディングス<8309>、あおぞら銀行<8304>、スルガ銀行<8358>に注目している。
■三井不動産 <8801> 2,591円 +89.5 円 (+3.6%) 本日終値
三井不動産<8801>、三菱地所<8802>をはじめ不動産株が高い。日経平均は9時30分前後に前日比プラス圏に浮上したが、不動産セクターが業種別値上がり上位に食い込みプラス転換を主導するかたちとなった。1月29日の日銀金融政策決定会合で決定したマイナス金利導入だが、きょうから正式に始動する。マイナス金利導入に伴い、有利子負債の負担軽減や、今後の資金調達コスト面で大きなメリットを受ける不動産セクターは買い対象の筆頭格に位置付けられている。
■三菱UFJ <8306> 500.8円 +16 円 (+3.3%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは軒並み高。一方、静岡銀行<8355>、京都銀行<8369>など地銀株は総じて売りに押される展開で始まった。日銀によるマイナス金利の導入がきょうから開始される。マイナス金利に伴い、大手銀行の業務純益は8%、地銀で15%減少するという米S&Pの試算が発表されるなど銀行セクターにとってはネガティブな収益環境が予想されている。ただ、事前に織り込みが進んでおり、特にメガバンクは、ドイツ銀行の債券買い戻しの発表を契機に欧州の金融株全般に対する投資家の不安心理が後退していることが、プラスに働いているようだ。
■パナホーム <1924> 844円 +26 円 (+3.2%) 本日終値
パナホーム<1924>が続伸。岩井コスモ証券が15日、投資判断を「B+」から「A」とし、目標株価を860円から910円へ引き上げたことが好材料視されている。1月29日に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算は営業利益が前年同期比23.9%増の72億8700万円と好調だったほか、受注高も回復基調をたどっていることに注目。また、来期も増収増益が続く見通しであることや、マイナス金利導入による追い風にも期待としている。
株探ニュース
出光興産<5019>が大幅続伸。野村証券では、早ければ16年後半に予想される油価の緩やかな上昇局面で、石油開発事業を持つ同社株は他元売をアウトパフォームすると指摘。仮に油価の底入れが遅れても、業界再編による石油製品マージンの改善局面で他元売をアウトパフォームする可能性があるとの見方で、石炭事業の下振れリスクに対し過度な懸念は不要と解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を2080円から2350円に引き上げている。
■藤田観光 <9722> 521円 +24 円 (+4.8%) 本日終値
藤田観光<9722>が続伸。同社は昨日引け後、15年12月期連結決算と16年12月期業績見通しを発表。15年12月期実績は、売上高が前の期比0.4%減の639億8100万円、営業利益は同97.1%減の3900万円となり、16年12月期見通しは、売上高が前期比9.4%増の700億円、営業利益は同25.6倍の10億円を見込んでいる。会社側では、前期は主要施設の箱根ホテル小涌園などが位置する箱根町(神奈川)で、5月以降に噴火警戒レベルが段階的に引き上げられたことから、夏場の最盛期を中心に観光客が大幅に減少したと発表。それでも、今期は箱根大涌谷の火山活動が沈静化したことにより、箱根地区の利用客も徐々に回復してくると想定。また、15年4月に開業したホテルグレイスリー新宿が通年稼働となるほか、同時期にスタートした新宿ワシントンホテル本館の大規模改修工事も3月末をもって完了する予定。
■HIOKI <6866> 2,184円 +92 円 (+4.4%) 本日終値
HIOKI<6866>が続伸。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を2400円に設定した。各種テスターなど電気計測器の中堅メーカー。様々な業界に出荷するため景気変動の影響を受けにくいほか、国内でインバータやバッテリーの案件などが増加、海外市場の開拓にも注目している。また、自動車ハイブリッド化や工場など省エネ化に関連するビジネスの拡大も業績成長への好材料となる、とみている。15年12月期の連結営業利益は前の期比47%増の28億9200万円となったのに対し、同証券では16年12月期は同35億円、17年12月期は43億円と連続増益を見込んでいる。
■ロイヤルHD <8179> 2,100円 +82 円 (+4.1%) 本日終値
15日、ロイヤルHD <8179> が決算を発表。15年12月期の連結経常利益は前の期比9.7%増の50.2億円に伸びて着地。続く16年12月期も前期比11.5%増の56億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は昨年開業したホテルの収益安定化やインバウンド需要の取り込みでホテル事業の収益拡大を見込む。前期減収減益だった主力のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」では付加価値の高い商品の拡充などで業績回復を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を16円→20円(前の期は16円)に増額し、今期も20円を継続する方針としたことも支援材料。
■ヒューリック <3003> 960円 +35 円 (+3.8%) 本日終値
ヒューリック<3003>が大幅続伸。同社は賃貸や分譲など不動産投資事業を展開する。15年12月期は新規物件の竣工稼働などで賃料拡大が利益を押し上げ、経常利益は前の期比24%増と大幅な伸びを確保した。また、16年12月期は前期に竣工したビルに加えて、米系ファンドから取得した不動産の収益寄与が見込まれ、経常利益は連続2ケタ増益で過去最高更新が続く見通しだ。インバウンド需要をとらえ観光事業にも注力する構えで、宿泊主体型ホテル事業の開発に重点を置いている。きょうから適用されたマイナス金利に伴い、有利子負債の負担軽減や資金調達コストの低下が株高期待につながる。また、日銀の追加緩和姿勢を受けた住宅ローン金利の引き下げも他の不動産株同様に追い風環境をもたらす。
■三井住友トラ <8309> 331円 +12 円 (+3.8%) 本日終値
UBS証券の銀行セクターのリポートでは、短期的には、マイナス金利政策の影響により、ほとんどの銀行にとって資金利益の減少は避けられないと指摘。それでも、預金金利の引き下げ余地の大きい銀行にとって、その影響は極めて限定的になる可能性があるとの見方で、資金利益の減少影響が大きい銀行でも、債券の含み益の実現で純利益水準の確保は可能で、当面の減配リスクは低いと解説。今後、配当利回りが株価を下支えする展開を想定して、マイナス金利の影響が相対的に小さい銀行として三井住友トラスト・ホールディングス<8309>、あおぞら銀行<8304>、スルガ銀行<8358>に注目している。
■三井不動産 <8801> 2,591円 +89.5 円 (+3.6%) 本日終値
三井不動産<8801>、三菱地所<8802>をはじめ不動産株が高い。日経平均は9時30分前後に前日比プラス圏に浮上したが、不動産セクターが業種別値上がり上位に食い込みプラス転換を主導するかたちとなった。1月29日の日銀金融政策決定会合で決定したマイナス金利導入だが、きょうから正式に始動する。マイナス金利導入に伴い、有利子負債の負担軽減や、今後の資金調達コスト面で大きなメリットを受ける不動産セクターは買い対象の筆頭格に位置付けられている。
■三菱UFJ <8306> 500.8円 +16 円 (+3.3%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは軒並み高。一方、静岡銀行<8355>、京都銀行<8369>など地銀株は総じて売りに押される展開で始まった。日銀によるマイナス金利の導入がきょうから開始される。マイナス金利に伴い、大手銀行の業務純益は8%、地銀で15%減少するという米S&Pの試算が発表されるなど銀行セクターにとってはネガティブな収益環境が予想されている。ただ、事前に織り込みが進んでおり、特にメガバンクは、ドイツ銀行の債券買い戻しの発表を契機に欧州の金融株全般に対する投資家の不安心理が後退していることが、プラスに働いているようだ。
■パナホーム <1924> 844円 +26 円 (+3.2%) 本日終値
パナホーム<1924>が続伸。岩井コスモ証券が15日、投資判断を「B+」から「A」とし、目標株価を860円から910円へ引き上げたことが好材料視されている。1月29日に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算は営業利益が前年同期比23.9%増の72億8700万円と好調だったほか、受注高も回復基調をたどっていることに注目。また、来期も増収増益が続く見通しであることや、マイナス金利導入による追い風にも期待としている。
株探ニュース