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【市況】米国株見通し:欧州銀の動向を注視、米利上げペースを見極め


『米株式市場』


9日のNY市場は下落。欧州株式が大幅続落となったことから売り先行の展開となった。午後に入って原油相場が一時27ドル台を付ける大幅下落となったことから、ダウは一時150ドル近く下げる場面もあった。しかしイエレンFRB議長の議会証言を翌日に控えて、引けにかけては下落幅を縮小した。ダウ平均は12.67ドル安の16014.38、ナスダックは14.99ポイント安の4268.76。


グローベックスの米株先物は小じっかりに推移しており、NYダウでは10ドル高程度で推移。欧州市場は高安まちまちでの推移となっている。ドイツ銀行の財政不安が欧州銀に広がりをみせているが、一部報道ではドイツ銀行は発行済み債券の一部買い戻しを検討していると、事情に詳しい関係者の話として報じられている。買い戻しで利払い懸念に対応する可能性があると伝えている。欧州銀が落ち着きをみせてくるようであれば、リバウンドが意識されやすい。


また、米国ではイエレンFRB議長証言が予定されている。市場は追加利上げペースに関心を寄せているが、利上げペースが鈍る可能性があるため、市場の落ち着きにもつながりそうだ。その他、経済指標ではMBA住宅ローン申請指数(先週)、財政収支(1月)が予定されている。

《TY》

 提供:フィスコ

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