【市況】明後日の株式相場見通し=売られ過ぎの反動で反発へ
日経平均は続急落、1年3カ月ぶりの1万6000円割れとなった
10日に日経平均は続急落となったが、1年3カ月ぶりの1万6000円割れはおろか、取引時間中に一時1万5500円を割り込む場面もあった。「12日のオプションSQを前にポジション整理の売りと、それを見込んだ仕掛け的な売りがシナジーをもたらせた」(国内準大手証券)との見方が出ていた。オーバーシュートして売られた分の買い戻しが後場終盤に観測され、日経平均は下げ幅を縮小した。その余韻が祝日をはさんだ12日の相場にも影響を及ぼす可能性がある。
日経平均は直近2日間で約1300円(7.6%)の下落をみせており、東証1部の騰落レシオは10日大引け現在で再び60%台を割り込んできた。外部環境は不利な材料ばかりが目につくが、それだけに弱気に傾いた市場は目先売りが枯れている印象も受ける。
日程面では、対外・対内証券売買契約が寄り付き前に財務省から開示される。また、引け後には1月の投信概況が投資信託協会から発表される。海外では、1月のインドCPI(消費者物価指数)、15年12月のユーロ圏鉱工業生産、10~12月のユーロ圏GDP速報値などが発表される。また、ブリュッセルでEU財務理事会が行われる。一方、米国でも経済指標が目白押しだ。1月の米小売売上高、輸出入物価指数、12月の米企業在庫などが予定される。(中村潤一)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)