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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):野村不HD、三井住友トラ、みずほFG、ホンダ

■京王電鉄 <9008>  1,095円  +14 円 (+1.3%)  本日終値
 京王電鉄<9008>が5日続伸。同社はこの日午後2時30分に、16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算を発表。営業収益は3085億4500万円(前年同期比2.2%増)、営業利益は344億円(同17.1%増)、純利益は211億4600万円(同19.3%増)と2ケタ増益を達成した。鉄道事業の堅調に加えてホテル業では、「京王プラザホテル」で外国人利用客の取り込みなどにより客室単価が向上したほか、昨年7月に開業した「京王プレッソイン赤坂」が寄与している。通期業績は営業収益4176億円(前期比2.3%増)、営業利益374億円(同10.5%増)、純利益195億円(同13.1%増)と従来見通しを据え置いた。

■野村不HD <3231>  2,193円  +24 円 (+1.1%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の不動産セクターのリポートでは、今後は一時的に利益確定の売りが生じると予想するも、まだ各社の株価バリュエーションには割安感が残っていると指摘。セクター全体で、今後20~30%程度は株価上昇余地があるとの見方で、金融緩和によって、実物不動産への投資がさらに刺激される場合には、不動産デベロッパーのインプライドEBITDA利回りは50~100ベーシスポイントほど低下する可能性があると解説。個別では、野村不動産ホールディングス<3231>と東急不動産ホールディングス<3289>のトップピックを継続している。

■三井住友トラ <8309>  357円  +1.2 円 (+0.3%)  本日終値
 野村証券の銀行セクターのリポートでは、主要行決算はトップライン収益、与信費用面などリスク面含め、総じて上期までの基調を維持し、内外マクロ環境悪化の影響は見受けられないと指摘。日銀によるマイナス金利導入は想定外としながらも、大手行収益への影響は限定的とみて、年初以降の株価下落は行き過ぎ、バリュエーションには割安感があると解説。個別では、三井住友トラスト・ホールディングス<8309>のトップピックを継続し、業績動向が良好なみずほフィナンシャルグループ<8411>と三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の「バイ」も継続している。

■みずほFG <8411>  194.1円  +0.4 円 (+0.2%)  本日終値
 みずほフィナンシャルグループ<8411>が反発。JPモルガン証券では、低金利環境と市場軟調という経営環境のなかで業務純益は他メガバンクと似た低下幅となったものの、政策保有株の解消が他行よりも進捗が早く、ボトムラインは前年比ほぼ横ばいで「比較的良い着地」と指摘。米国DCMというディフェンシブで成長性が高い海外戦略の選択がこの局面で奏功しているとみて、みずほ証券の業績も好循環に入ってきていると評価。レーティング「オーバーウエイト」と目標株価325円を継続している。

■ホンダ <7267>  3,389円  +4 円 (+0.1%)  本日終値
 ホンダ<7267>が3日続伸。TIWでは、タカタ<7312>関連を中心とした品質問題から、相対的な業績の伸びの弱さが引き続き意識されやすいと考え、株価の市場アウトパフォームは見込み難いと指摘。それでも、新モデルの好調により主力の四輪販売が海外で着実に上向いていることや品質関連費用減少が見込める来期は増益が想定されること、昨年末の北米新型「シビック」投入を皮切りにモデルサイクルが今後上向くことから、ファンダメンタルズ改善は着実に進むと想定。レーティング「2」を継続している。

■NOK <7240>  2,128円  -397 円 (-15.7%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 1日、NOK <7240> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の700億円→580億円に17.1%下方修正。減益率が13.3%減→28.2%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。スマートフォン販売の落ち込みで、主力のフレキシブル基板の受注が想定を下回ることが収益を圧迫する。

■イーグル工業 <6486>  1,781円  -285 円 (-13.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 イーグル工業<6486>が急反落。1日の取引終了後に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算で、売上高1066億1400万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は117億9100万円(同10.0%増)となったが、10~12月では営業利益は前年同期比17.7%減の34億6900万円と減益に終わっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出ているようだ。中国市場の低迷を受けて、建設機械向けが伸び悩んだことなどが要因という。なお、16年3月期通期業績予想は売上高1450億円(前期比5.0%増)、営業利益150億円(同3.5%増)の従来予想を据え置いている。

■東ソー <4042>  514円  -69 円 (-11.8%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 東ソー<4042>が後場急落。同社はきょう午後1時に、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は482億8500万円(前年同期比42.6%増)と大幅増益ながら、通期計画710億円に対する進捗率は68.0%にとどまった。売上高は5717億4500万円(同3.1%減)で着地。原油・ナフサ価格などの下落に伴う石油化学製品の価格下落が影響した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■大阪チタ <5726>  1,835円  -183 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が昨年来安値を更新。野村証券では、10~12月期の決算発表でポリシリコン事業の生産トラブルが発生したことが明らかになり、今後の国内主要顧客向けの販売で苦戦する可能性が出てきたと指摘。チタン事業についても、資源国通貨安を背景に競合メーカーが輸出攻勢を強めていることから、17年3月期のスポンジチタンの輸出価格が従来想定より下落する可能性が高まったとの見方で、従来ほどの高バリュエーションでの評価は難しいと解説。レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を4300円から1900円に引き下げている。

■アサヒホールディングス <5857>  1,637円  -134 円 (-7.6%)  本日終値
 アサヒホールディングス<5857>が反落。同社は1日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の1290億円から1150億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を110億円から90億円(同14.1%減)へ、純利益を65億円から51億円(同11.7%減)へ下方修正、これを嫌気している。貴金属相場が期初の想定を大きく下回って推移。北米の金・銀精錬事業も、貴金属相場の低迷と世界的な資源関連産業の減速の影響を受けて、精錬受託入荷量や手数料単価とも当初の想定を下回っている。

●ストップ高銘柄
 雑貨屋ブルドッグ <3331>  74円  +30 円 (+68.2%) ストップ高   本日終値
 アンジェス MG <4563>  372円  +80 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値
 アキュセラ・インク <4589>  1,720円  +300 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 アークン <3927>  4,085円  +700 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 イーレックス <9517>  1,774円  +300 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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