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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):メイテック、キユーピー、小野薬、スタートトゥ

■メイテック <9744>  4,410円  +235 円 (+5.6%)  本日終値
 メイテック<9744>が後場一段高。前引け後に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算が、売上高643億9900万円(前年同期比7.1%増)、営業利益77億5800万円(同16.0%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。顧客の技術開発投資の持続を背景に、主力のエンジニア派遣事業で稼働人員数が増加したことに加えて、稼働率も高水準で推移したことが業績を牽引した。また、人材紹介事業なども堅調に推移し、業績を押し上げた。なお、16年3月期通期業績予想は、売上高864億円(前期比5.2%増)、営業利益100億円(同4.8%増)の従来予想を据え置いている。

■キユーピー <2809>  2,835円  +129 円 (+4.8%)  本日終値
 キユーピー<2809>が3日続伸。SMBC日興証券は、同社が中期計画で国内の調味料事業の営業利益が将来3カ年で2億円しか改善しないとした点について、コンセンサスはこの計画をそのまま反映したのではないかと指摘。ただ、コスト削減効果だけでも20億~30億円の効果が期待され、同社の中期計画は保守的とみると解説。同証券は、ファンダメンタルズを強気にみるスタンスに変更はないとしたうえで、カバレッジ食品株の株価上昇を考慮して目標株価を3670円から3770円へ引き上げ、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。

■日本光電 <6849>  2,946円  +133 円 (+4.7%)  本日終値
 医用電子機器専門で、病院向け生体情報モニターが主力の日本光電工業<6849>が3日続伸。1日引け後、16年3月期第3四半期累計の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3.1%増の1116億5400万円と増収を確保したものの、営業利益は同13.1%減の72億4700万円となった。ただ、減益決算は織り込み済みだったとみられ、買い優勢となっている。国内市場の商品別では、生体計測機器は好調だったものの、生体情報モニタ、治療機器は前年同期実績を下回った。その他商品群も、当期から注力している自社商品の販売強化策により仕入品の売り上げが減少したことから、前年同期実績を下回り、国内売上高は減収となった。海外市場は、現地販売・サービス体制の強化や当期から注力している消耗品の拡販が奏功し、全ての地域、全ての商品群で2ケタの増収となった。据え置かれた通期の連結営業利益は前期比3.6%増の165億円の見通しで、進捗率は43.9%。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,100円  +94 円 (+4.7%)  本日終値
 伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が大幅続伸。この日朝方、ヤフー<4689>の米国現地法人が所有する米国データセンターのビッグデータ活用を目的とした大規模インフラ基盤を構築したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同システムは、Open Compute Project(OCP)の仕様に基づいた製品を中核として、1200台のサーバと120ペタバイトのストレージで構成されており、今年の本格稼働に向けて準備を進めているもの。CTCは、OCP仕様のサーバやストレージ、ラック、電源装置などの製品販売から構築、保守サポートまでをトータルで提供するという。また同時に、経費管理クラウドサービスなどを手掛けるコンカー(東京都千代田区)と業務提携し、経費管理の業務を効率化するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを共同で推進すると発表しており、これも好感されているもよう。CTCのBPOサービスブランド「BusinessEvolution」シリーズの一つとして、コンカーの経費管理クラウドサービス「Concur Expense」を使用した「eExpense(イーエクスペンス)」の提供をこの日から開始するとしている。

■小野薬品工業 <4528>  21,150円  +850 円 (+4.2%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が後場に上げ幅を拡大。正午ごろに16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の1445億円から1560億円(前期比14.9%増)へ、営業利益を152億円から240億円(同62.2%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。昨年12月に「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対する効能・効果追加を受けた抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」の売り上げが想定を上回ることが要因。また、治験薬経費の計上が一部翌期にずれ込むことなどにより研究開発費が前回予想を下回ることも寄与する見通しだ。なお、同時に発表した第3四半期累計(15年4~12月)決算は、売上高1124億1900万円(前年同期比4.8%増)、営業利益223億2400万円(同35.5%増)だった。

■サックスバー <9990>  1,793円  +59 円 (+3.4%)  本日終値
 サックスバー ホールディングス<9990>が急反発。いちよし経済研究所は1日、同社株のレーティングの「A」とフェアバリュー2800円を継続した。先月29日に発表された第3四半期(15年4~12月)累計の連結営業利益は前年同期比6%増の34億3000万円と会社計画にやや届かなかった模様。1月は、悪天候もあり売れ行きは厳しい様子だが「インバウンド需要も順調とみられ、天候の影響が一巡すれば売れ行きは回復してこよう」と指摘。16年3月通期の営業利益は会社計画(51億5900万円)に対し同証券では52億円を予想、17年3月期は60億円と連続増益を見込んでいる。

■スタジオアリス <2305>  2,176円  +52 円 (+2.5%)  本日終値
 1日、スタ・アリス <2305> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の45億円→53.3億円に18.6%上方修正。増益率が15.8%増→37.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。七五三などの記念写真の販売促進が奏功し、既存店売上高が堅調に推移する中、労務費を中心とした経費コントロールの強化で販管費が想定を下回ったことが利益を押し上げた。

■スタートトゥデイ <3092>  3,715円  +85 円 (+2.3%)  本日終値
 スタートトゥデイ<3092>が反発。ゴールドマン・サックス証券は2日、同社株の「買い」と目標株価4400円を継続した。同証券では、第3四半期の取扱高が加速したことはブランド数の増加など実力値によるものと指摘。「高評価は不変」としている。同証券では16年3月期の連結営業利益は184億円と会社予想(191億円)に対して未達を見込んでいるものの、17年3月期は235億円、18年3月期は265億円と連続増益を予想している。

■日本トリム <6788>  4,425円  +75 円 (+1.7%)  本日終値
 日本トリム<6788>が5連騰。いちよし経済研究所が1日付で投資判断を「B」から「A」とし、フェアバリューを5000円から6000円へ引き上げたことが好材料視されている。整水器需要は、直販部門で実演販売の営業生産性(1開催当たり販売台数)が過去最高水準に達するなど好調なほか、複数の新規卸・OEM取引先の始動もあり、今後も引き続き堅調な展開が予想されると評価。また、整水器の稼働台数の増加に伴う交換カートリッジ販売の2次収益の拡大もあり、17年3月期以降の業績拡大の確度が高まったとしている。

■カプコン <9697>  2,660円  +40 円 (+1.5%)  本日終値
 カプコン<9697>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、同社は収益が低迷するモバイル事業のテコ入れ策として、同事業トップ人事交代及び開発体制再編を実施し、開発スピート向上を目指すとリポートで紹介し、これらのテコ入れ策によるプラス効果(発売作品数増加→ヒット作品登場期待)は17年3月期以降に現れると推定。同証券は、同社に対する16年3月期営業利益予想を減額修正しているものの、17年3月期以降の業績予想を据え置き、目標株価2480円およびレーティング「ニュートラル」を継続している。

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