市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三井不、コカウエスト、大和、フォスター

■三井不動産 <8801>  2,803円  +229 円 (+8.9%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>をはじめ不動産株が軒並み高。日銀が金融政策決定会合で、マイナス金利導入による追加緩和を決定、不動産業界は資金調達コストが大幅に低下することから収益環境にフォローの風が意識されている。

■千代田インテグレ <6915>  3,005円  +245 円 (+8.9%)  本日終値
 千代田インテグレ<6915>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、今第1四半期営業利益17億3000万円は同証券予想の12億9000万円を上回りポジティブな印象と指摘。15年10月公表の中期経営計画で、ROE10%以上、配当性向35%以上、自己株式取得を含む総還元性向80%を明示しているため、仮に、今期会社計画通りの業績進捗なら発行済み株式の約4.7%相当の約18億円・66万株の自己株取得枠が生じると試算。レーティング「バイ」を継続、目標株価を3440円から3300円に調整している。

■コカ・コーラウエスト <2579>  2,637円  +206 円 (+8.5%)  本日終値
 コカ・コーラウエスト<2579>が大幅3日続伸。28日の取引終了後、集計中の15年12月期連結業績について、売上高を従来予想の4506億円から4404億7600万円(前の期比3.8%増)へ下振れた一方、営業利益が125億円から142億6200万円(同29.6%増)へ上振れて着地したと発表しており、これを好感した買いが入っている。清涼飲料事業における販売の未達などで売上高は従来予想を下回ったものの、収益性向上に向けた、取引条件の改善などの取り組みが奏功した。なお、純利益はキューサイの株式取得時に発生したのれんについて減損損失として51億円を計上した結果、142億円から99億7000万円(同2.2倍)へ下方修正している。

■大和証券グループ本社 <8601>  750.5円  +58.2 円 (+8.4%)  本日終値
 28日、大和 <8601> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.57%にあたる2700万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は1月29日から3月24日まで。同時に決算を発表。15年10-12月期(3Q)の連結経常利益が前年同期比25.7%減の379億円に減ったが売り材料視されなかった。

■フォスター電機 <6794>  2,562円  +187 円 (+7.9%)  本日終値
 28日、フォスター <6794> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比15.4%増の103億円に伸びて着地したことが買い材料。主力のスマートフォン用ヘッドセットや車載用スピーカーの販売が大きく伸びたことが寄与。生産性の向上や原価低減に取り組んだことも増益に貢献した。通期計画の100億円を既に3.0%上回っており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■三菱製鋼 <5632>  210円  +15 円 (+7.7%)  本日終値
 28日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は36%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。
 菱製鋼 <5632> が1月28日大引け後(16:00)に決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比35.9%減の30.4億円に落ち込んだが、通期計画の31億円に対する進捗率は98.1%に達し、5年平均の76.7%も上回った。
  ⇒⇒三菱製鋼の詳しい業績推移表を見る

■インフォコム <4348>  1,594円  +110 円 (+7.4%)  本日終値
 インフォコム<4348>が3連騰。28日の取引終了後に発表した 第3四半期累計(15年4~12月)連結決算が、売上高277億7400万円(前年同期比1.2%減)、営業利益は20億8100万円(同2.1倍)と大幅増益となったことが好感されている。前期に譲渡した子会社の売上高がなくなったことで売上高は目減りしたが、重点領域であるヘルスケア事業が病院向けシステムの販売が好調で回復に向かっているほか、「めちゃコミック」の新たな顧客獲得などで電子書籍配信サービスが順調に推移したことが大幅増益につながった。なお、16年3月期通期業績予想は、売上高430億円(前期比6.7%増)、営業利益44億円(同22.0%増)の従来予想を据え置いている。

■五洋建設 <1893>  479円  +33 円 (+7.4%)  本日終値
 28日、五洋建 <1893> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の135億円→183億円に35.6%上方修正。増益率が18.5%増→60.6%増に拡大し、23期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。手持ち工事が順調に進み、売上が計画を上回ることが寄与。国内建築工事の採算改善も上振れに貢献する。

■東北電力 <9506>  1,498円  +103 円 (+7.4%)  本日終値
 28日、東北電 <9506> が16年3月の連結経常利益を従来予想の1150億円→1400億円に21.7%上方修正。1.4%減益予想から一転して20.0%増益を見込み、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。販売電力量の減少で売上は計画を下回るものの、原油急落による燃料費の大幅減少や経費効率化で採算が急改善する。業績上振れに伴い、従来未定としていた今期の年間配当は25円(前期は15円)実施する方針としたことも支援材料。

■日立金属 <5486>  1,333円  +88 円 (+7.1%)  本日終値
 日立金属<5486>が急反発。同社が28日取引終了後に発表した16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算では、売上高にあたる売上収益が7728億9800万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は792億円(同38.0%増)、最終利益は555億8300万円(同16.3%増)だった。国内で自動車向け金型材などが堅調に推移したほか、高付加価値製品へのシフトが進んだ。日立ツール(現 三菱日立ツール)株式の売却も寄与、営業利益は4割近い増益を確保したことで、これを好感する買いを呼び込んでいる。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均