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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):小糸製、平和不、ヤマトHD、サイバー

■藤田観光 <9722>  555円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 藤田観光<9722>がストップ高。野村証券では、中国の景気減速に伴いホテル需要の減少はリスクとみているものの、訪日観光客は今後も2ケタ近い増加率を維持すると予想。16年12月期は大型改修で休業状態にあった「新宿ワシントンホテル本館」が稼働を本格化することや15年4月に開業した「ホテルグレイスリー新宿」も業績へフル寄与するとの見方で、気象庁による箱根山に対する警戒レベルが「1」まで引き下げられたことから、「箱根ホテル小涌園」の客足は戻りつつあると解説。今後業績回復の確度が高いとみて、レーティング「バイ」、目標株価880円でカバレッジを開始している。

■小糸製作所 <7276>  5,490円  +700 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率8位
 28日、小糸製 <7276> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の720億円→790億円に9.7%上方修正。増益率が7.7%増→18.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。北米や国内で自動車用LEDヘッドランプの販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。メキシコ工場の本格稼働や合理化効果による採算改善も上振れに貢献する。

■平和不動産 <8803>  1,234円  +147 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 28日、平和不 <8803> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→60億円に20.0%上方修正。減益率が23.9%減→8.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。不動産ソリューション事業で物件売却が想定を下回るものの、名古屋丸の内平和ビルの売却益や仲介手数料の増加が利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→26円(前期は22円)に増額修正したことも支援材料。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,617.5円  +284.5 円 (+12.2%)  本日終値
 28日、ヤマトHD <9064> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.92%にあたる1600万株(金額で300億円)を上限に自社株買いの実施と発行済み株式数の3.25%にあたる1382万1700株の自社株を消却をすると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。自社株の買い付け期間は1月29日から6月30日まで、消却予定日は3月31日。同時に、オープン型宅配ロッカーのインフラ構築を目指し、フランスで同事業を展開するネオポストと合弁会社を設立すると発表したことも支援材料。

■サイバーエージェント <4751>  5,600円  +605 円 (+12.1%) 一時ストップ高   本日終値
 28日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は1%増益で着地」が好感された。
 サイバー <4751> が1月28日大引け後(15:00)に決算を発表。16年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比0.9%増の128億円となり、通期計画の274億円に対する進捗率は46.8%に達し、5年平均の25.5%も上回った。
  ⇒⇒サイバーエージェントの詳しい業績推移表を見る

■アイネス <9742>  1,145円  +114 円 (+11.1%)  本日終値
 28日、アイネス <9742> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.83%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月2日から4月26日まで。同時に決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比8.9%減の6.8億円に減って着地したが売り材料視されなかった。

■クオール <3034>  1,743円  +171 円 (+10.9%)  本日終値
 28日、クオール <3034> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→61億円に22.0%上方修正。増益率が17.3%増→43.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。C型肝炎治療薬の処方せん応需増加や買収効果で主力の保険薬局事業が好調に推移する中、コスト管理の徹底による採算改善が利益を押し上げる。

■ブルボン <2208>  1,694円  +159 円 (+10.4%)  本日終値
 ブルボン<2208>が続伸。同社は28日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の1075億円から1090億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を32億円から40億円(同19.0%増)へ、純利益を21億円から24億円(同22.1%増)へ上方修正した。ファミリーサイズ商品やロングセラーに加えてポップコーン商品や板チョコレート商品が好調に推移、コスト削減効果も利益を押し上げている。

■三菱地所 <8802>  2,367.5円  +221 円 (+10.3%)  本日終値
 三菱地所<8802>が反発。UBS証券では、オフィス賃貸は順調に改善が続き、マンション販売も会社の期初想定通りに堅調に推移していると推定。事業のファンダメンタルズは改善する一方、マクロの先行きの景況感に不透明感が増しているとみて、レーティング「バイ」を継続しながらも、目標株価を3800円から3500円に引き下げている。

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