【市況】【投資部門別売買動向】 海外勢・自己売買の売りに、個人・信託銀が買い向かう構図続く (1月第2週)
日経平均株価 週足チャート 「株探」多機能チャートより
●海外投資家と自己売買の売りに、個人投資家と信託銀行が買い向かう構図が続いた
東証が21日に発表した1月第2週(1月12日~15日)の投資部門別売買動向によると、中国不安と原油安で世界の金融市場が揺れて年初からの日経平均株価の下げ幅が1886円(9.91%)に拡大したこの週は、海外投資家と証券会社の自己売買部門がともに2週連続で売り越した。両部門の合計売越額は5024億円と前週の同8235億円から減少したものの、引き続き大規模な売り越しとなった。
一方、個人投資家は2週連続で買い越した。買越額は2566億円で、特に個人現物の高水準な買い越しが続いた。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門は8週連続で買い越し、買越額は1200億円と前週から3.5倍に増えた。
海外投資家と自己売買の売りで年初から相場が急落する中、個人投資家と信託銀行が買い向かう構図が続いた。
■投資部門別売買代金差額 (1月12日~15日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
1月 ―――
第2週 ▲2,109 1,200 2,566 [ 2,498 67 ] 17,147円 ( -550 円)
第1週 ▲4,471 345 5,814 [ 3,938 1,876 ] 17,697円 ( -1335 円)
12月 ―――
第5週 13 1,903 ▲2,065 [ ▲1,393 ▲671 ] 19,033円 ( +264 円)
第4週 ▲215 1,687 ▲1,022 [ ▲1,143 121 ] 18,769円 ( -217 円)
第3週 ▲330 1,070 ▲572 [ ▲822 250 ] 18,986円 ( -243 円)
第2週 82 1,751 1,687 [ 532 1,154 ] 19,230円 ( -274 円)
第1週 779 1,013 560 [ ▲678 1,238 ] 19,504円 ( -379 円)
11月 ―――
第4週 7 247 ▲230 [ ▲1,083 853 ] 19,883円 ( +4 円)
第3週 2,447 ▲1,556 ▲4,261 [ ▲3,618 ▲642 ] 19,879円 ( +282 円)
第2週 3,003 ▲1,810 ▲3,298 [ ▲3,594 295 ] 19,596円 ( +331 円)
第1週 1,318 ▲1,385 ▲1,360 [ ▲1,889 528 ] 19,265円 ( +182 円)
10月 ―――
第4週 912 ▲1,192 ▲1,260 [ ▲1,748 487 ] 19,083円 ( +257 円)
第3週 1,882 2,079 ▲3,887 [ ▲3,236 ▲650 ] 18,825円 ( +533 円)
第2週 ▲267 616 ▲620 [ ▲1,041 420 ] 18,291円 ( -146 円)
第1週 2,102 1,496 ▲3,308 [ ▲2,476 ▲831 ] 18,438円 ( +713 円)
9月 ―――
第5週 ▲1,988 2,412 ▲440 [ ▲330 ▲110 ] 17,725円 ( -155 円)
第4週 ▲759 164 1,585 [ 1,803 ▲218 ] 17,880円 ( -189 円)
第3週 ▲7,857 529 934 [ 455 478 ] 18,070円 ( -194 円)
第2週 ▲10,348 2,023 ▲1,273 [ ▲752 ▲521 ] 18,264円 ( +472 円)
第1週 ▲4,817 2,552 3,378 [ 2,330 1,047 ] 17,792円 ( -1344 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
株探ニュース