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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):シャープ、旭硝子、日電硝、小野薬

■シャープ <6753>  128円  +7 円 (+5.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
  シャープ<6753>が後場急騰。経営難にあえぐ同社の再建に向けた交渉が大詰めを迎えているが、官民ファンドの産業革新機構と台湾の鴻海グループなどとの出資額を巡る思惑が錯綜している。直近では「ウォールストリートジャーナル電子版を通じ鴻海グループが53億ドル(6200億円強)で同社株を買収する意向を固めたとの観測が出て、これに短期資金が飛びついた格好となった」(国内ネット証券大手)という。

■インフォコム <4348>  1,368円  +70 円 (+5.4%)  本日終値
 インフォコム<4348>が大幅反発。SMBC日興証券が20日付で投資判断を新規に「A」としたことが好材料視されている。同証券では、16年3月期までの低採算事業からの撤退および同事業の圧縮で、今後は電子コミックの高い成長力が浮き彫りになると予想。17年3月期の同証券予想PER11倍の時価水準は他社比で割安感があると指摘しているほか、電子コミックの利益成長をベースとした過去最高益継続で、配当の積み増しも期待できるとみているという。

■日本電気硝子 <5214>  554円  +20 円 (+3.8%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が大幅反発。JPモルガン証券では、低い燃料価格や低水準のテレビ在庫、パネルに対して強まる価格交渉力、ガラス繊維の堅調な成長を注目材料と紹介。中国パネルメーカーとの競争により、どのパネルメーカーもアップサイドは限定的となっているものの、中国の液晶ガラス、ポラライザー、ドライバIC、ドライバICバックエンド市場地位はさほど高くないとの見方で、パネルメーカーよりもディスプレイコンポーネントメーカーを選好。構造的変化が、現行株価での投資を魅力的なエントリーポイントにしていると評価し、レーティングを「アンダーウエイト」から「オーバーウエイト」に2段階格上げし、目標株価を550円から700円へ引き上げている。

■ベル24HD <6183>  1,263円  +34 円 (+2.8%)  本日終値
 ベルシステム24ホールディングス<6183>が反発。20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「オーバーウエート」、目標株価を1700円に設定している。同社の株価は、IPO後の低迷により、同業比で割安感が強いこと、コールセンター市場拡大に加え、伊藤忠商事<8001>グループとのシナジーにより、来期以降中期的に2ケタ成長が期待できることを評価している。今16年2月期は通期連結営業利益で会社側計画の92億3200万円(前期実績188億3300万円)に対して、90億円、来期は115億円と予想している。

■電通国際情報サービス <4812>  2,123円  +48 円 (+2.3%)  本日終値
 20日、ISID <4812> が15年12月期(9ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の21.7億円→25.6億円に18.0%上方修正したことが買い材料視された。金融機関向け基幹システムやソフトウエア製品などの受注が伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の28円→32円(前の期は26円)に増額修正したことも支援材料。

■小野薬品工業 <4528>  17,830円  +380 円 (+2.2%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が4日ぶり反発。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価の「1」を継続し目標株価を1万7000円から2万3000円に引き上げた。がん治療薬「オプジーボ」を成長ドライバーに今後6年間の営業利益の年平均成長率は、約50%と予想。2月2日発表の第3四半期決算では、16年3月期通期の会社計画を大幅に増額修正する公算が大きい、とみている。具体的には、今3月期の連結営業利益は会社予想152億円に対し200億円(前期比35.2%増)と予想。また、17年3月期は同450億円への大幅増益を見込んでいる。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,631円  +21 円 (+1.3%)  本日終値
 ツバキ・ナカシマ<6464>が反発。UBS証券では、競合他社を上回る顧客対応力や自助努力に裏付けられた収益性は評価できると指摘。それでも、現在の株価水準は既に株主還元策や短期成長見通しを織り込んでいると考え、今後のさらなる評価引き上げは、鋼球業界のシェア上昇が会社計画に添って加速するか否かと解説。レーティング「ニュートラル」、目標株価1590円でカバレッジを開始している。

■東京エレクトロン <8035>  6,684円  +68 円 (+1.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>が高い。インテルが半導体投資にポジティブな姿勢をみせるなど世界的に半導体設投需要に追い風が吹いている。そうしたなか、「直近は昨年12月の国内半導体製造装置BBレシオが半年ぶりに1.0を上回ったことが買いの手掛かりとなっているようだ。スクリーンは信用倍率が1倍台と需給面でも買い戻し素地があった」(国内証券)と指摘している。

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