市場ニュース

戻る
 

【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (1月12日記)


  日経平均株価は、15年9月29日の安値1万6901円を割れると、上値、下値を切り下げるはっきりとした弱気の流れを示します。そのような展開になる場合、次に上昇を開始するには、十分な日柄が必要になることから、上昇しやすい4月、6月へ向けて、価格が反発を開始したとしても、15年6月24日の高値2万0952円を超える展開を考えにくくなります。

 90年以降の値動きを調べると、ほとんどの年で、9月から翌年1月までの期間に安値をつけて、その後、2000円~7000円幅(4000円~5000円幅が多い)の上げ場面へ入っています。

 16年も1月までに安値を確認して、上昇を開始すると考えられますが、前述した通り、現在の下げが1万6901円を維持できるかによって、その後の上昇余地が大きく変わります。

 16年が15年の高値2万0952円を超えられる年であるなら、現在の下げは、1万6901円を維持して、上昇を開始するはずです。

 16901円を維持して上昇するならば、1月8日の安値17509円が押し目底になるか、目先、数日で押し目底のパターンを形成するかのどちらかの動きとなって、上昇を開始するはずです。
 
 1万7509円が押し目底になっているなら、本日は寄り付き後、すぐに上昇を開始して、上げ幅の大きな動きになると考えられます。本日の寄り付き値が8日終値の1万7697円以上で始まるなら、本日が上げ幅の大きな動きになる可能性を考えておきます。

情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均