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【市況】11日の米国市場ダイジェスト:ダウは52ドル高、買い戻し広がるも原油安が重し


■NY株式:ダウは52ドル高、買い戻し広がるも原油安が重し

NYダウ       ナスダック
終値 :16398.57  終値 :4637.99
前日比:+52.12    前日比:-5.64
始値 :16358.71  始値 :4673.44
高値 :16461.85  高値 :4683.02
安値 :16232.03  安値 :4573.78

11日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は52.12ドル高の16398.57、ナスダックは5.64ポイント安の4637.99で取引を終了した。先週末にかけて大幅下落となったことで、買いが先行。しかしながら原油相場が一時30ドル台まで下落したことが重しとなり、株価は揉み合う展開となった。中国当局による株価対策への不信感などからアジア株が全面安となったことも投資家心理を悪化させた。セクター別では、自動車・自動車部品や小売が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。

原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。バイオ医薬品のバクスアルタ(BXLT)は英シャイアー社による買収に合意したものの、小幅下落。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、イーロン・マスクCEOがロサンゼルス-ニューヨーク間の自動運転が2年以内に実現すると発言したが、売られた。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)はみずほ証券による投資判断引き上げを受け、上昇した。

非鉄金属のアルコア(AA)は、マーケット終了後に10-12月期決算を発表、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は117円76銭、人民元下げ止まりも12年ぶり原油安でリスクオフ再燃

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円02銭まで上昇後、117円20銭へ下落し117円76銭で引けた。中国人民銀行が対ドルで人民元中心レートを小幅に引き上げたため、人民元が下げ止まったことを好感し、朝方は株高に連れて円売りが再燃した。その後、原油が12年ぶりの安値を更新したことを警戒したリスク回避の円買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.0903ドルへ上昇後、1.0848ドルへ反落し1.0859ドルで引けた。ユーロ・円は、128円47銭へ上昇後、127円34銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4604ドルへ上昇後、1.4526ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9962フランから1.0021フランへ上昇した。


■NY原油:続落で31.41ドル、需要後退懸念から売り継続、一時31ドル割れ

NY原油先物は続落(NYMEX原油2月限終値:31.41↓1.75)。32.83ドルから30.88ドルまで下落した。9日(土)発表の中国の12月生産者物価指数が引き続き大幅な下落だったことや、11日の上海総合指数が再び大幅安になったことで、経済減速による原油の需要後退懸念から売りが継続したもよう。

また、イランのロウハニ大統領が、イランに対する制裁が数日以内に終了する、との見通しを示したとされ、イラン増産間近への警戒。米金融大手モルガン・スタンレーの、ドル上昇で原油価格は20ドルに下落も、との予想なども、売り圧力になった可能性。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  15.30ドル +0.100ドル(+0.66%)
モルガン・スタンレー(MS) 28.46ドル +0.080ドル(+0.28%)
ゴールドマン・サックス(GS)165.64ドル +1.700ドル(+1.04%)
インテル(INTC)      32.06ドル +0.550ドル(+1.75%)
アップル(AAPL)      98.53ドル +1.570ドル(+1.62%)
アルファベット(GOOG)   733.07ドル +2.160ドル(+0.30%)
フェイスブック(FB)    97.51ドル +0.180ドル(+0.18%)
キャタピラー(CAT)     61.46ドル -1.830ドル(-2.89%)
アルコア(AA)       7.99ドル -0.080ドル(-0.99%)
ウォルマート(WMT)     64.22ドル +0.680ドル(+1.07%)
スプリント(S)       3.36ドル -0.055ドル(-1.61%)

《NO》

 提供:フィスコ

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