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【市況】<株式トピックス>=大発会、いきなりの三重苦で出ばなくじかれる

 4日(大発会)の東京株式市場は、年初から4営業日ぶりの大幅安。日経平均株価は、一時600円を超える急落となり、終値は前営業日比582円73銭安の1万8450円98銭と下落し、10月22日以来約2カ月半ぶりの安値水準となった。

 サウジアラビアがイランとの国交断絶を発表して中東の地政学リスクが高まっていたところに、きょう午前に発表された12月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が48.2と、景況改善と悪化の分かれ目とされる50を10カ月連続で下回るという悪化ぶりを受け、4日の中国・上海総合指数が急落(終値で6.86%下落)。さらに、外国為替市場での1ドル=119円前半への急速な円高・ドル安の進行(午後5時過ぎには一時1ドル=118円60銭台まで加速)の三重苦となり、株価指数先物先導で売りが売りを呼ぶ展開となった。

 市場関係者からは「12月28日以降は、参加者が限定されるなかでも日経平均株価は3日続伸の大納会で1万9000円台を回復し上昇期待のなかで迎えた大発会だけに、いきなりの急落で出ばなをくじかれ、投資家に与えたダメージは大きい。しばらくは尾を引きそうだ」との見方が出ていた。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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