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【市況】TPPなど政策期待で動きやすい相場展開へ【クロージング】


24日の日経平均は5営業日続伸。45.08円高の19924.89円(出来高概算20億6000万株)で取引を終えた。23日の米国市場は前週に大幅上昇していたため、利益確定の売りが出やすく、NYダウは31ドル安だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の19865円となり、この流れから朝方は利益確定の売りが先行した。

その後は19900円を挟んでの狭いレンジ取引が続く中、後場に入るとプラス圏での推移が続いた。前引け段階では高安拮抗だった東証1部の値上がり数は徐々に増加し、大引けでは全体の6割を占めている。規模別指数では中型、小型株指数が強い動きをみせたほか、大型株指数は唯一マイナスながらも、下げ幅を縮めている。セクターでは金属、建設、医薬品、サービス、小売などが堅調。半面、保険、空運、電力ガス、銀行、情報通信が冴えない。

26日は米国市場が感謝祭の祝日で休場となる。27日は感謝祭翌日の「ブラックフライデー」となり、クリスマス商戦の始まりを告げる。週末に向けて海外勢のフローは減少傾向となる可能性があり、物色は引き続き個人主体の中小型株に向かいやすいだろう。

また、政府はあす25日にもTPP総合対策本部を開き、「政策大綱」を決定することにしている。26日には一億総活躍社会の実現に向けて、国民会議を開いて、緊急対策を取りまとめることにしており、政策期待などで動きやすい相場展開になりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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