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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクスト、東映、象印、日本マイクロ

■ネクスト <2120>  1,264円  +220 円 (+21.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ネクスト<2120>が3日続伸で新高値。同社は不動産情報サイトを運営するが、国内不動産市況の回復や海外企業のM&A効果などから足もとの業績は好調に推移している。同社が20日取引終了後に発表した10月度の月次売上高は、前年同月比54.6%増と大幅な伸びを示した。主力の国内不動産情報サービス事業や、同じく売り上げ貢献度の高い賃貸・不動産売買が2ケタ伸長を確保し全体を牽引している。また、国内不動産事業者向けはLifull Marketing Partners(旧アクセリオン社)を傘下に収めた効果で3.8倍の伸び。海外事業についてはまだ売り上げ規模は小さいものの、昨年買収したスペインのトロビット社の寄与で変化率は527倍と高変化を示している。これを好感するかたちで買いが集まっている。

■東映 <9605>  1,222円  +122 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 東映<9605>が大幅高、年初来高値を更新した。「ドラゴンボールZ」などのアニメ映画や関連商品の版権収入が好調で業績を押し上げている。同社の16年3月期の連結営業利益は従来予想の112億円から145億円(前期比31.2%増)へ大幅に上方修正しており、見直し買いが加速している状況。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で同社株の投資判断を「オーバーウエート」継続とし、目標株価1520円に引き上げたことが観測されており、これも買い人気を助長している。

■象印マホービン <7965>  1,981円  +184 円 (+10.2%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が大幅続伸。11月20日に提出された5%ルール大量保有報告書によると、フィデリティ投信が象印マホービンへの投資分を増加させていることが判明している。最新資料ではフィデリティ投信が保有する象印の株式は465万4000株、発行済み株数の5.31%から6.41%に増加している。インバウンド関連で売り上げが伸び業績好調な象印には、海外投資家からの注目が高まっており、優良な投資対象銘柄としてファンドにも組み入れられていることが刺激材料となっているようだ。

■日本マイクロニクス <6871>  1,151円  +86 円 (+8.1%)  本日終値
 20日、東証が日本マイクロ <6871> [JQ]を27日付で東証1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ダブル・スコープ <6619>  3,440円  +235 円 (+7.3%)  本日終値
 20日、東証がWSCOPE <6619> [東証M]を27日付で東証1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ユニゾホールディングス <3258>  5,160円  +325 円 (+6.7%)  本日終値
 ユニゾホールディングス<3258>が急伸。カイ気配で始まり、その後も上げ幅を拡大。11月13日以来の5000円台回復となっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、中期経営計画期間の18年3月期までは、積極投資しているNYオフィスの賃料上昇やホテルの室料上昇が本格化して、最高利益更新が続くと予想。16年3月期営業利益予想を103億円から107億円(会社計画、市場コンセンサスはともに101億円)に引き上げ、レーティング「バイ」を継続。目標株価を6380円から6750円に引き上げている。

■トヨタ紡織 <3116>  2,739円  +149 円 (+5.8%)  本日終値
 トヨタ紡織<3116>が大幅反発。きょうは、欧州大手証券のポジティブなリポートが確認されている。クレディ・スイス証券は、同社に対する業績予想を大幅増額修正するとともに、目標株価は2750円から3200円へ引き上げた。新しい目標株価は前週末終値2590円から23.6%高い水準にあり、買い手掛かり材料視されているようだ。同証券は、想定を上回る収益モメンタムの拡大基調が続くとしたうえで、17年3月期は過去最高益水準への回帰が視野に入るとみて、投資評価は「アウトパフォーム」を継続している。

■日東電工 <6988>  8,788円  +442 円 (+5.3%)  本日終値
 日東電工<6988>が大幅高。同社は20日、日米欧で治験を進めている肝硬変治療薬「ND-L02-s0201」が、米国食品医薬品局(FDA)からNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)およびC型肝炎に伴う肝線維症と肝硬変を対象患者としてファスト・トラック(優先承認審査制度)の指定を受けたと発表。これが材料視されているようだ。ファスト・トラック指定制度は、深刻な疾患に対する新たな治療薬の開発を促進し、承認審査の迅速化を図る目的で設けられた制度。指定を受けた薬剤は開発および承認審査の全期間において、FDAと開発者間で迅速かつ頻繁な協議や連絡が行われ、早期承認につなげることができる。

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