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【市況】明後日の株式相場見通し=“反動安の反動高”で上昇、売り方の動きにくい相場に

 明後日(4日)の東京株式市場は、きょう(2日)の大幅安の反動から買い優勢の展開が想定される。
 2日の東京市場は日経平均がほぼ400円幅の急落となり、ハイボラティリティ相場には目が慣れた市場関係者にとってもやや違和感のある下げとなった。
 しかし、振り返れば前週末の10月30日に、日銀の決定会合で追加緩和見送りとなった後の日経平均の上値追いも違和感のある強さではあった。年金系資金の買いが売り方の手仕舞いを促したという解説がなされているが、このタイミングでの2カ月ぶり1万9000円台回復には東証1部騰落レシオ137%という指標を抜きにしても、過熱警戒感を肌で感じた投資家が多かったのではないか。 
 その意味で郵政3社上場というビッグイベントを4日に控え、きょうの下げはむしろ健全な調整だったといえる。中国の景気減速や米国の年内利上げ思惑再燃は今の相場に大きな重荷とはいえない。日銀の緩和カードが残されたこともポジティブに機能する要素があり、前方には売り方が動きにくい相場が待っている。
 日程面では、日本郵政<6178>、かんぽ生命保険<7181>、ゆうちょ銀行<7182>が東証1部に上場する。経済指標では10月マネタリーベースや、消費者態度指数などが注目。海外では米10月のADP雇用報告やISM非製造業景気指数などの発表があり、6日の米10月雇用統計を占う意味でも投資家の関心は高そうだ。(中村潤一)






出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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