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2015年10月18日09時15分

【市況】【植木靖男の相場展望】

 株式評論家 植木靖男

「二番底入れか、正念場迎える」

●健康体に復したとは言えぬマーケット

 9月から10月にかけて大波乱をみせた世界の株式市場はいったん下げ渋り、米FRBの利上げが遠のいたとして、再びリスクオンに舵を切り始めている。

 とはいえ、懸念材料が解決されたわけでもなく、引き続き中国景気減速は続いている。むしろ、これまで楽観視していた米国景気の先行きが危ぶまれている。発表される経済指標にはかげりも見え始め、注目される7-9月期企業決算発表もいまひとつ元気がない。しかも、国内景気も鈍化の方向と、中国景気を気にしている場合ではない。足元に火の手が回っている。消費も設備投資も思ったほど回復していないのだ。もはや他国を心配している余裕はないはず。

 はたして、株価は6月高値から9月安値1万7000円割れまでの下落幅の38%を戻したとこで急ブレーキがかかり、再び下落に転じた。幸い、10月15日、16日と2日間戻しているが、まだ健康体に復したとは断定できない。今後の展開を待ちたい。チャート的には9月安値を一番底とすれば、短期的な二番底を探る展開だが、果たしてどうか。

●物色対象は内需関連の個別株

 ともあれ、二番底入れ後、反騰に転じようが、それが新たな上昇波動を迎えることになるのか、いわゆる“鬼より恐い二番天井”をめざす中間反騰になるのかは、来年の世界景気の動向次第だ。

 国内的には、現状景気は厳しい状況を迎えるかにみえる。したがって、追加金融緩和策や政府による景気対策への期待が強まっている。早くも公共事業を先取りするかのように建設関連株に動意がみられる。だが、米FRBが利上げを来年まで見送るとなれば、この間日銀は早まって動くことはないのではないか。一方で、なにもしないと円高リスクが強まることになる。安全通貨である円に投機資金が流入するといったシナリオだ。

 いずれにしても、10月第4週(19-23日)の日柄は健康体に復して退院するか、いま暫く入院治療するかの正念場となりそうだ。

 さて、物色対象は、円高リスクを抱える中では、当分、国際優良株の出番はまだ日柄をかけなければならず、内需関連それも個別に重点が置かれるのではないか。NTT <9432> 、三菱UFJ <8306> 、東急不HD <3289> などに注目したい。

(2015年10月16日 記)


株探ニュース

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