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【市況】今週の【早わかり株式市況】 前週の1500円高から一転、方向感に乏しい展開

 日経平均 日足チャート  「株探」の多機能チャートより

 3連休明けの今週の株式市場は、日経平均が前週末までの8営業日で1500円を超えて上昇していただけに利益確定売りが優勢となる中、13日午前に発表された中国の9月貿易統計が低調だったことも重しとなり、大幅反落してスタート。
 翌14日も前週までの買い戻しが一巡したうえ、前日に発表されたドイツのZEW景況感指数が大幅に低下したことで世界景気不安が再び意識され、大幅に続落。2日以来、約2週間ぶりに1万8000円を割り込んだ。その後は為替市場で円高が進んだにもかかわらず、売り一巡感が強まり買い優勢に転じ、中国・上海総合指数の上昇も追い風となり、3日ぶりに反発し、日経平均はわずか1日で1万8000円台を回復した。
 週末も前日にNYダウが大幅反発するなど欧米株高に加え、円相場が円安基調に転じたことから続伸した。今週は前週の上昇トレンドから一転、方向感に乏しい展開となった。

 日経平均は、前週比146円(0.80%)安の1万8291円と小幅に反落して取引を終えた。週間の振れ幅は639円と前週の568円から若干ながら広がった。


 来週は、国内では週末の23日から年末相場の行方のカギを握る9月中間期決算の発表が本格化する。海外では19日(月)11時に発表される中国の7-9月期GDPを注視したい。

◆マーケット・トレンド(10月12日~10月16日)

【-】 10月12日(月)―― 休場(体育の日)

【↓】 10月13日(火)―― 大幅反落、前週急伸の反動で利益確定
 日経平均 18234.74( -203.93)  売買高21億1524万株 売買代金 2兆4044億円

【↓】 10月14日(水)―― 大幅続落し1万8000円割れ、世界景気の減速を警戒
 日経平均 17891.00( -343.74)  売買高24億3433万株 売買代金 2兆4053億円

【↑】 10月15日(木)―― 3日ぶり大幅反発、1万8000円台を回復
 日経平均 18096.90( +205.90)  売買高21億7978万株 売買代金 2兆1763億円

【↑】 10月16日(金)―― 続伸し1万8200円回復、過剰流動性の継続を期待
 日経平均 18291.80( +194.90)  売買高20億3195万株 売買代金 2兆1937億円

◆セクター・トレンド(10月12日~10月16日)

(1)原油安でJAL <9201> など空運、王子HD <3861> など製紙株が買われた
(2)一方で、国際石開帝石 <1605> など鉱業、JX <5020> など石油株が売られた
(3)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、クボタ <6326> など機械といった景気敏感株は大幅反落
(4)ファナック <6954> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株も反落
(5)オリックス <8591> など他金融は堅調も、三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命 <8750> など保険株はさえない
(6)武田 <4502> 、アステラス <4503> など医薬品株は続伸

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