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【市況】明日の株式相場見通し=中国経済指標前に手控え、1万8000円巡る攻防

 あす(16日)の東京株式市場は、売り買いが交錯し日経平均株価1万8000円を巡る攻防が予想される。ただ、週末を控えてポジション調整の売りが想定されていることに加え、来週初の19日に7~9月期の国内総生産(GDP)をはじめ、中国の重要経済指標が集中して発表されることもあり、買い手控え機運が強まりそうだ。
 市場関係者からは「朝方の日経平均株価が前日終値に比べて100円以上安くスタートした直後に、公的年金からとみられる買いが主力銘柄に入ったとの観測が市場に流れた。これにより、市場参加者のあいだに“1万8000円が防衛ライン”との意識が高まったようだ」との見方が出ていた。
 前日に1万8000円や25日移動平均線をあっさり下回ったことで、投資家心理が弱気に傾きかけていただけに、反発に対してポジティブサプライズが広がったようだ。
 15日の東京株式市場は朝方安く始まったものの、下値を拾う動きが活発となり、日経平均株価はプラス圏に切り返す動きとなり、買い戻しが加速して終値は前日比205円90銭高の1万8096円90銭と3日ぶり反発した。
 日程面では9月の電力需要実績速報に注目。海外では、米韓首脳会談、米9月の鉱工業生産・設備稼働率、欧州9月の新車販売台数が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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