市場ニュース

戻る
2015年10月11日17時00分

【特集】戸松信博【中国株】秋の相場観特集_02 /いよいよ中国株の買い時が来た!

戸松信博氏
グローバルリンクアドバイザーズ 代表取締役社長 戸松信博氏 

 中国経済が大きく低迷してきた大きな原因はずばり、ドル高です。人民元は実質的にはドルペッグとなっているため、ドル高に併せて昨年後半からドル以外の主要通貨に対し20%近くの人民高となってきました。これは日本に例えれば1ドル=120円から96円の円高になった程のインパクトがあります。日本でもこれほど円高になれば景気は悪くなり、株価は下がると思いますので、中国経済が低迷しているのはある意味、当たり前のことなのです。

 今後の中国経済と中国株の動向はドルの動向にかかっていると言っても良いでしょう。長期的な動向はまだ予断を許さないと思います。しかし、年内までを展望すれば、米国が利上げを当面見送りにしている間に(=ドル高が収まっている間に)、年末のクリスマス需要を背景に世界的に景気が改善してくれば、目先、香港に上場している中国企業の株価は反発する可能性があると思います。というのも、中国本土株は中国政府の買い支えがあって、まだ下がりきっていないとも言えますが、買い支えのない香港株はここまでに下げに下げてきたからです。

 香港に上場する中国企業の代表的株価指数であるハンセンH株指数は5月の高値から9月の安値までに39.5%も急落しました。しかしながら、9000ポイント近くというのは相当良い所まで下がったようにも思います。過去5年間に、一瞬この線以下に下がったこともありましたが、およそ底打ちとなった所です。また9月初旬、9月末とほぼ同じ安値位置で反発し、ダブルボトムとなった上、10月7日は9月17日につけた直近の戻り高値を出来高を拡大させながら上抜いており、チャート的には底打ち、上昇転換を達成したことになると思います。

 個別銘柄を見ても、たとえば中国銀行などを見ると、2015年予想でPERは5倍以下、配当利回りは6.5%程度の水準まで下がってきています。過去で見ても中国の銀行株がPER5倍割れという水準はかなり底に近い水準であると言え、利回り的にも妙味があると思います。

<プロフィール>

1995年より中国株に注目し、個人投資家向けに中国株の情報をインターネットで発信。鋭い市場分析と自ら企業訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガの購読者数は累計3万人を超える。2005年、在籍していた投資顧問会社を買収(MBO)し、社名をグローバルリンクアドバイザーズ(http://www.gladv.co.jp/)に変更。

編集企画:株経通信(株式会社みんかぶ)   【秋の相場観】特集より

日経平均