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【市況】NY株式:NYダウは375ドル安、景気減速やインフレの長期化を懸念

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は下落。ダウ平均は375.12ドル安の38,085.80ドル、ナスダックは100.99ポイント安の15,611.76で取引を終了した。

1-3月期国内総生産(GDP)の伸び鈍化を受け成長減速を懸念する売りに寄り付き後、下落。同時に、同四半期の価格指数は予想以上に伸びが加速したため長期金利上昇を嫌気した売りも強まった。ハイテクではメタの決算を受けた売りも重しとなったほか、ダウはキャタピラーの下げが押し下げ、続落。終日軟調推移となったが、押し目では主要企業決算を期待した買いが支え終盤にかけ下げ幅を縮小し、終了した。セクター別では、不動産管理・開発、自動車・自動車部品が上昇した一方で、メディア・娯楽が下落。

クルーズ船を運営するロイヤル・カリビアン(RCL)は第1四半期決算で1株利益が予想を上回ったほか、強い需要を受け通期の見通しを引き上げ、上昇。自動車メーカーフォード(F)も第1四半期決算で商用トラックの販売が好調で売上高・利益が予想を上回り、上昇した。鉄道会社のユニオン・パシフィック(UNP)は第1四半期決算でコスト削減が奏功し1株利益が予想を上回り、上昇。

ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は第1四半期決算でAI(人工知能)関連コストの拡大を警戒した売りが加速。重機メーカーのキャタピラー(CAT)は第1四半期決算で機械の販売が前年同期比で減少、さらに第2四半期も販売低迷の兆候が続くと悲観的な見通しを示し、下落した。格安航空会社のサウスウエスト(LUV)は第1四半期決算の調整後の1株損失が予想以上に拡大し、下落。

ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は取引終了後に四半期決算を発表。売上高が予想を上回り、時間外取引で買われている。検索会社のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は四半期のクラウド収入が前年を上回り、1株利益が予想を上回ったほか、追加自社株買いや現金配当を開始する計画を発表し、買われている。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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