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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、152円を目指すも材料出尽くしで上値は重い

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

8日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。34年ぶり高値の152円台が意識されるものの、材料出尽くしで一段のドル買いは抑制される見通し。また、日本の為替介入への警戒感からドル買いは縮小、円売りも抑制されそうだ。

前週末に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数が増加し、失業率は低下、平均時給は想定と一致。予想よりも強い内容は連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め姿勢を後押しし、長期金利を押し上げた。それを受けたドル買いでユーロ・ドルは伸び悩み、ドル・円は終盤に小じっかりの展開に。週明けアジア市場は日経平均株価の上げ幅縮小で、円売りを弱めた。また、日本の為替介入も警戒され、円売りは後退した。

この後の海外市場は米金融政策にらみ。パウエルFRB議長をはじめ当局者は引き締め的な政策方針を堅持するとみられ、利下げ後ずれなどタカ派的な政策運営を期待した金利高・ドル高基調が見込まれる。ただ、米雇用統計で賃金上昇圧力は限定的との思惑が広がりやすい。一方、中東情勢への過度な懸念は一服し円買いは抑制される。もっともドル・円は152円が意識され、日本の為替介入への警戒感から円買いは根強いだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・3月NY連銀1年インフレ期待(2月:3.04%)

《CS》

 提供:フィスコ

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