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【市況】東京株式(大引け)=321円高、買い戻しで一時800円近い上昇も終盤に手仕舞い売り

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 4日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻される展開となり、日経平均株価は反発に転じた。ただ、後場後半は手仕舞い売りで上げ幅を縮小した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比321円29銭高の3万9773円14銭と反発。プライム市場の売買高概算は19億8441万株、売買代金概算は4兆7963億円。値上がり銘柄数は1010、対して値下がり銘柄数は575、変わらずは67銘柄だった。

 きょうの東京市場は主力株などを中心に買い戻される銘柄が多くなり日経平均は上昇、一時800円近い上げ幅をみせる場面があった。前日の米国株市場では経済指標の発表を受けて米10年債利回りが上昇一服となり、これを背景にハイテク株が買われナスダック総合株価指数が高く引けた。東京市場でも不安心理が和らぎ、先物へのショートカバーを足場に日経平均は大きく切り返す展開に。外国為替市場では1ドル=151円台後半の円安水準で推移したことも追い風材料に。しかし、取引終盤になるとあすの米雇用統計発表を前に手仕舞い売りが表面化し、上げ幅を縮小した。業種別では33業種中、29業種が上昇し特に電力株の上昇が際立っている。ただ、個別株でみると値上がり銘柄数は後場に入って減少し、全体の6割強を占めるにとどまった。

 個別では、ソシオネクスト<6526>が売買代金首位でストップ高に買われる人気となったほか、ディスコ<6146>も買いが優勢だった。東京電力ホールディングス<9501>が大商いで値を飛ばし、1000円大台に乗せた。トヨタ自動車<7203>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買われた。ユニチカ<3103>がストップ高で値上がり率トップ。ディー・エヌ・エー<2432>も物色人気に。スルガ銀行<8358>の上げ足も目立った。

 半面、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が後場に軟化、ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。霞ヶ関キャピタル<3498>が大きく値を下げた。第一工業製薬<4461>が大幅安となり、ユナイテッドアローズ<7606>、円谷フィールズホールディングス<2767>が売られた。KeePer技研<6036>、ダブル・スコープ<6619>なども安い。

出所:MINKABU PRESS

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