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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 狼狽は禁物! 英離脱の混乱は収束へ


「狼狽は禁物! 英離脱の混乱は収束へ」

●正解だった「後出しジャンケン」

 イギリスのEU離脱を問う国民投票が終わった。結果は離脱。市場期待に反する結果であり、東京市場は暴落してしまった。実に残念だ。

 私はこれまで繰り返し、結果が出るまでは静観、もしくは待機。こう主張していた。ところがラジオなどで同様の主張をすると、北浜は慎重すぎる、臆病すぎるとの批判があった。

 しかし、結果はやはり静観、待機で良かったことになる。実は私は、個人的には残留が上回ると見ていた。人は変化を好まないため、EU加盟に馴れた国民が変化を望まないだろう。こんな見方からだ。

 しかし、英国の国民の多数は、「変化=EU離脱」を望んだのだ。

 この点で改めて思うのは、投資では自分の期待を優先すべきではない。これになる。私自身は残留多数と見たものの、市場への対処法としては結果待ち、つまり「後出しジャンケンでよい」としたわけで、幸いなことにそれが正解だったことになる。

●ここで頼れる銘柄群は…

 では、今後はどんなことになるか。当面、週明け前半くらいまでは混乱が続く恐れがある。しかしさらなる下落、これはないと見る。その根拠として上げられるのは、英国のEU離脱は英国経済にとって厳しい状況を突きつけることになろうが、市場はさほどそれを意識しないだろうと考えられることだ。

 英国のことはもうどうでもよい、とまでは言わないが、関心が次第に薄れていくと見てよい。

 英国では離脱派が勝利を祝い、「イギリスはEUから独立を果たした」と興奮して喜び合っているという。われわれにはとても理解できない心理だが、投資という観点から見た場合、英国の存在が急速に薄らいでいくと見るのが自然で、日経平均株価への影響も同様に小さくなっていくだろう。

 そのため日経平均の下げは長くは続かず、次第に持ち直す可能性が高いといえる状況であり、ここは何はともあれ、慌てふためかないこと。これが大事であり、そのためには厳しい局面に立たされるたびに、深呼吸する。これがお勧めだ。現在のような危機的局面では、なんといっても身心の健康が不可欠だからだ。

 そこで、ここでの注目銘柄は、英国国民投票の直前まで堅調に上昇していたものの、週末はさすがに急落してしまったスタートトゥデイ <3092> 、ぐるなび <2440> 、藤倉化成 <4620> 、エンジャパン <4849> [JQ]、エニグモ <3665> [東証M]などが頼りになる。

2016年6月24日 記


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