JCB法人カードのメリットは?年会費、ポイント還元率、ランク別の特徴を紹介
JCB法人カードへの申し込みを検討しているものの「他のビジネスカードと何が違うのか」「年会費だけの価値があるのか」「3つのランクの違いは何なのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
JCB法人カードは個人事業主・法人向けのビジネスカードで、ポイント還元率アップの機会が多く、付帯保険が充実しているのが特徴です。

JCB Biz ONEと比べた場合、追加カードを何枚でも発行できる、付帯保険が充実しているなどの違いがあります。
この記事では、JCB法人カードのランクごとの違いやメリット・デメリット、申し込みの手順までまとめました。
- 一般カードは年会費1,375円(税込)から発行できる
- ゴールドランク以上なら空港ラウンジを無料で使える
- プラチナランクならコンシェルジュサービスやプライオリティ・パスが付帯
- JCB Biz ONEと基本的なサービス内容はほとんど同じ

編集者
個人事業主でもプライベートで役立つサービスが多くて使いやすい!
- JCB法人カードには一般・ゴールド・プラチナの3種類のランクがある!
- JCB一般法人カードは年会費が安く追加カードを発行しやすい
- JCBゴールド法人カードは付帯保険が充実している
- JCBプラチナ法人カードはラウンジやレストランでの優待が魅力
- JCB法人カードのメリット・特典は?
- 年会費などでインボイスを発行できる
- ポイント還元率アップの機会が多い
- 海外旅行保険など豪華保険が付帯
- ゴールドカード以上なら国内の空港ラウンジが無料
- 追加カードは何枚でも発行できる
- QUICPay(Apple Pay)やGoogle Payが使える
- Web明細はMyJCBから確認できる
- 個人事業主でも資金繰りしやすい
- JCB法人カードのデメリットは?
- マイルや他社ポイントと交換できない
- 追加カードは1枚ごとに年会費がかかる
- キャッシングが使えない
- JCB法人カードとJCB Biz ONEの違いは?
- JCB法人カードの申し込み方法は?
- 審査の必要書類
- 追加カードの申込方法
- 会計ソフトと連携させる方法
- JCB法人カードのキャンペーン
- JCB法人カードに関するQ&A
JCB法人カードには一般・ゴールド・プラチナの3種類のランクがある!
JCB法人カードには3種類のランクがあり、ランクが高くなればステータス性が上がる以外にも、特典が豪華になります。
付帯サービスを有効活用できないと、年会費の元を取れない可能性があるため、ランクごとの特典を比較しておきましょう。
この項では、JCB法人カードのランクごとの違いやスペックを比較しながら紹介していきます。
JCB一般法人カードは年会費が安く追加カードを発行しやすい

JCB一般法人カードの詳細 | |
---|---|
年会費(税込) | 1,375円 オンライン入会で初年度無料 |
追加カード年会費(税込) | 1,375円 1枚目のカードの 年会費が無料の場合、追加のカードも無料 |
ETCカード年会費(税込) | 無料 |
入会資格 | 法人または個人事業主(18歳以上) |
国際ブランド | JCB |
カード利用枠 | ~500万円 |
ポイント還元率 | 0.45% |
付帯サービス | 優待店でポイント還元率最大20倍 |
JCB一般法人カードは年会費が1,375円(税込)と安くて元を取りやすいのが特徴です。
またJCB法人カードでは追加カードにも年会費がかかりますが、より多くの従業員にカードを持たせたいなら、コストの安いJCB一般法人カードがおすすめです。
カード | 追加カード年会費(税込) |
---|---|
JCB一般法人カード | 1,375円/枚 |
JCBゴールド法人カード | 3,300円/枚 |
JCBプラチナ法人カード | 6,600円/枚 |
一般カードながら必要最低限の特典が付帯しており、スターバックスコーヒーなどの優待店で利用すれば、ポイント還元率が最大20倍になります。
申込条件は上位カードと変わりませんが、実際にはステータス性が低い分、事業をはじめたばかりの方でも申し込みやすいと考えられます。

編集者
最初の1枚には一般カードが最適!
- 【WEB限定】新規入会&利用で最大20,000円分プレゼント!(※2025/4/1~2025/6/30カード入会申し込み分まで)
- 新規入会・参加条件達成で1,000円分のデジタルギフトプレゼント
- 使用者追加・同時入会で最大30,000円プレゼント!
JCBゴールド法人カードは付帯保険が充実している

JCBゴールド法人カードの詳細 | |
---|---|
年会費(税込) | 11,000円 オンライン入会で初年度無料 |
追加カード年会費(税込) | 3,300円 1枚目のカードの 年会費が無料の場合、追加のカードも無料 |
ETCカード年会費(税込) | 無料 |
入会資格 | 法人または個人事業主(18歳以上) |
国際ブランド | JCB |
カード利用枠 | ~500万円 |
ポイント還元率 | 0.45% |
付帯サービス | 優待店でポイント還元率最大20倍 国内・ハワイの空港ラウンジ無料 |
JCBゴールド法人カードは、一般カードと比べて付帯保険が充実しているのが特徴です。
旅行傷害保険は一般カードよりも補償額がアップしており、さらに飛行機の遅延保険も追加されています。
JCBゴールド法人カードの国内・海外航空機遅延保険 | |
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乗継遅延費用保険金 | 最高2万円(利用付帯) |
出航遅延費用等保険 | 最高2万円(利用付帯) |
寄託手荷物遅延費用保険 | 最高2万円(利用付帯) |
寄託手荷物紛失費用保険 | 最高4万円(利用付帯) |
※参照: JCB公式サイトより
さらに、本会員・追加カード会員は国内・ハワイの空港ラウンジを無料で使えるため、旅行にも役立ちます。

編集者
海外旅行が多いならより特典が豪華なJCBプラチナ法人カードも検討!
- ネット入会で初年度年会費無料!
- 【WEB限定】新規入会&利用で最大40,000円分プレゼント!(※2025/4/1~2025/6/30カード入会申し込み分まで)
- 新規入会・参加条件達成で1,000円分のデジタルギフトプレゼント
- 使用者追加・同時入会で最大30,000円プレゼント!
JCBプラチナ法人カードはラウンジやレストランでの優待が魅力

JCBプラチナ法人カードの詳細 | |
---|---|
年会費(税込) | 33,000円 |
追加カード年会費(税込) | 6,600円 |
ETCカード年会費(税込) | 無料 |
入会資格 | 法人または個人事業主(18歳以上) |
国際ブランド | JCB |
カード利用枠 | 150万円〜 |
ポイント還元率 | 0.45% |
付帯サービス | 優待店でポイント還元率最大20倍 国内・ハワイの空港ラウンジ無料 コンシェルジュサービス グルメ・ベネフィット プライオリティ・パス |
JCBプラチナ法人カードは、コンシェルジュサービスをはじめ旅行やレジャー向けの特典が豊富です。
グルメ・ベネフィットでは、対象のレストランで2名以上のコースを予約すると、1名分が無料になります。
レストランやコースにより異なりますが、一食5,000円だと仮定しても、年間2回食事すれば10,000円分もお得です。
さらに、ゴールドカードとは違い「プライオリティ・パス」が付帯しており、世界中の空港ラウンジを何度でも無料で利用できます。
プライオリティ・パスの空港ラウンジは、アルコール等を無料で楽しめるなど通常の空港ラウンジよりも充実しているので、旅行の楽しみが増えるでしょう。

編集者
プライオリティ・パスは年会費75,000円相当(年会費469米ドル)だからかんたんに元を取れる!
- 【WEB限定】新規入会&利用で最大60,000円分プレゼント!(※2025/4/1~2025/6/30カード入会申し込み分まで)
- 新規入会・参加条件達成で1,000円分のデジタルギフトプレゼント
- 使用者追加・同時入会で最大30,000円プレゼント!
JCB法人カードのメリット・特典は?
JCB法人カードはランクごとに年会費・付帯サービスが異なりますが、基本的なサービス内容は同じです。
この記事では、JCB法人カードに共通するメリットを8つまとめました。
- 年会費などでインボイスを発行できる
- ポイントを貯めやすい
- 海外旅行保険が充実している
- ゴールドランク以上なら空港ラウンジ無料
- 何枚でも追加カードやETCカードを発行できる
- QUICPayやGoogle Payが使える
- Web明細をスマホから確認できる
- 個人事業主の資金繰りに役立つ

編集者
旅行保険や空港ラウンジはランクごとに異なる!
年会費などでインボイスを発行できる
JCB法人カードでは、年会費など一部の支払いについてインボイス(適格請求書)を発行できます。
- 年会費
- 再発行手数料
- 明細の発行手数料
- タクシーチケットの発行手数料
- ATM手数料
- ギフトカード等の包装代金、発送手数料
インボイス制度は2023年10月から施行され、クレジットカードの支払いを経費にするためには、領収書やレシートなどの適格請求書が必要になりました。
JCB法人カードなら、MyJCBから適格請求書をダウンロードできるため、年会費などを経費だと証明しやすくなります。

編集者
Web明細は適格請求書として使えないので注意!
ポイント還元率アップの機会が多い
JCB法人カードは、さまざまな場面でポイント還元率アップの優待を受けられます。
通常ポイント還元率は0.45%と平均的ですが、JCBスターメンバーズという特典を利用すると利用額に応じてポイント還元率がアップします。
年間利用額 | JCB一般法人カード | JCBゴールド法人カード | JCBプラチナ法人カード |
---|---|---|---|
30万円〜 | 1.1倍 | 1.1倍 | 1.2倍 |
50万円〜 | 1.2倍 | 1.2倍 | 1.3倍 |
100万円〜 | 1.5倍 | 1.5倍 | 1.6倍 |
300万円〜 | 1.5倍 | 1.6倍 | 1.7倍 |
参照: JCB公式サイトより
さらに、スターバックスコーヒーなどのJCBオリジナルパートナー店では、ポイント還元率が最大20倍(9%相当)になります。
- スターバックスeGift(20倍)
- Amazon(3倍)
- セブン-イレブン(3倍)
- 高島屋(3倍)
- コメダ珈琲店(2倍)
- ビックカメラ(2倍)

編集者
貯めたポイントの利用や確認もかんたん!
ポイントの確認はMyJCBから
JCB法人カードの利用で貯まったOkidokiポイントは、MyJCBから確認できます。
MyJCBとは、JCBカード会員専用の会員サイトで、明細の確認からポイントの交換、各種手続きまで行える便利なサービスです。
MyJCBにログインしたのち、画面を下にスクロールして「保有ポイント」の欄を見れば、ポイントを確認できます。

編集者
MyJCBはクレジットカードの申し込みと同時に登録できる!
海外旅行保険など豪華保険が付帯
JCB法人カードは、海外旅行保険などの付帯保険が充実しています。
補償額などはカードのランクによって異なるため、表で比較しました。
カード | JCB一般法人カード | JCBゴールド法人カード | JCBプラチナ法人カード |
---|---|---|---|
海外旅行傷害保険 | 最高3,000万円(利用付帯) | 最高1億円(利用付帯) | 最高1億円(利用付帯) |
国内旅行傷害保険 | 最高3,000万円(利用付帯) | 最高5,000万円(利用付帯) | 最高1億円(利用付帯) |
ショッピング保険 | 最高100万円 | 最高500万円 | 最高500万円 |
サイバーリスク保険 | 50万円 | 75万円 | 100万円 |
遅延保険 | なし | 乗継遅延:最大2万円 出航遅延:最大2万円 手荷物遅延:最大2万円 手荷物紛失:最大4万円 (利用付帯) |
乗継遅延:最大2万円 出航遅延:最大2万円 手荷物遅延:最大2万円 手荷物紛失:最大4万円 (利用付帯) |
旅行傷害保険は利用付帯で、公共の移動手段やツアー料金などを支払った場合のみ対象になります。
さらに、必要に応じて「新・海外旅行保険」も付帯可能で、海外旅行の際に治療費用などの補償を上乗せできます。
- 傷害死亡・後遺障害
- 傷害・疾病の治療費用
- 賠償責任
- 携行品損害(スマホなど)
- 救援者費用

編集者
年会費がお得な一般カードでも海外旅行保険が付帯していて嬉しい!
ゴールドカード以上なら国内の空港ラウンジが無料
JCBゴールド法人カード、またはJCBプラチナ法人カードなら国内・ハワイの空港ラウンジを何度でも無料で使えます。
同伴者は有料ですが、追加カード会員も使えるので、追加カードも発行しているなら有効活用できるでしょう。
筆者は対象ラウンジである「KIXエアポートカフェラウンジ NODOKA」を利用したことがありますが、芝生でくつろげるほか、ソファとテレビのある個室も用意されていました。
2時間まで無料で利用でき、ソフトドリンクなども提供されるため、飛行機の待ち時間には十分なサービスです。

編集者
プラチナカードならさらに豪華な空港ラウンジを使える!
プラチナカードにはプライオリティ・パスが付帯
JCBプラチナ法人カードのみプライオリティ・パスが付帯しており、海外のVIP空港ラウンジを無料で利用できます。
VIPラウンジは通常のラウンジよりも豪華なのが魅力で、ラウンジによってはアルコール飲料や軽食なども無料で楽しめます。
また、利用できるのはプライオリティ・パスのなかでも最高ランクの「プレステージ会員」なので、利用回数に制限はありません。

編集者
プレステージ会員は年会費75,000円相当(年会費469米ドル)だからこれだけでJCBプラチナ法人カードの元を取れる!
追加カードは何枚でも発行できる
JCB法人カードなら、追加カードを何枚でも発行できます。
追加カードがあれば従業員の立替がなくなり、経費のやり取りを簡略化できるのがメリットです。
また、次のようなサービスは本会員と同様に使えます。
- 優待店でのポイント還元率アップ
- 国内・ハワイの空港ラウンジ無料(JCBゴールド法人カード以上の特典)
- グルメ・ベネフィット(JCBプラチナ法人カードの特典)
※1ゴールドカード以上のみの特典です。
※2利用回数には制限があり、利用回数は本カード会員と共有になります。
追加カードは2枚まで同時発行でき、3枚目以降もMyJCBからかんたんに申し込みできます。
ETCカードは年会費無料で枚数制限なし
JCB法人カードの「ETCスルーカードN」は、追加カードの枚数にかかわらず何枚でも無料で発行可能です。
JCB E-Co明細では、すべてのカードの走行日・利用区間・金額をすべてインターネットで把握できるので、経費管理が楽になります。
加えて、ETCマイレージに登録すれば高速道路を利用するごとにポイントを貯められるため、さらにお得です。
道路事業者 | ポイント還元率 |
---|---|
NEXCO・宮城県道路社 | 10円利用ごとに1ポイント |
本州四国連絡高速道路 | 10円利用ごとに1ポイント |
愛知道路 | 100円利用ごとに1ポイント※ |
神戸市道路 | 50円利用ごとに3ポイント※ |
広島高速道路 | 100円利用ごとに1ポイント※ |
福岡北九州高速道路 | 100円利用ごとに1ポイント※ |
※月間利用額に応じてさらにポイントが加算されます。
>参照:
ETCマイレージ公式サイト

編集者
ETCカードは何枚発行しても年会費無料!
QUICPay(Apple Pay)やGoogle Payが使える
JCB法人カードはQUICPay(Apple Pay)とGoogle Payの両方に対応しているため、スマホの機種に関わらず便利です。
QUICPayの加盟店数は2021年時点で全国160万カ所以上と十分で、筆者の体感では王将などの大手チェーン店ではほぼ支払いに使えています。
また、Google Payは次のような電子マネーに対応しているすべての店舗で使えるため、利用できる場面は多いです。
- Suica
- nanaco
- 楽天Edy
- WAON
- iD
JCB法人カードの国際ブランドはJCBのみですが、JCBが使え無い場所でもApple Pay・Google Payが使えれば決済できるので便利です。
Web明細はMyJCBから確認できる
JCB法人カードなら、MyJCBからWeb明細をいつでも確認できるため、利便性は抜群です。
Web明細は最長17ヶ月分保存されるため、こまめにダウンロードしなくても、確定申告の際に1年分を一気に取り込めます。
さらに、次のような会計ソフトと連携すれば、Web明細のデータを自動的に取り込んでもらえるため便利です。
- マネーフォワード クラウド会計
- 弥生会計
- freee会計
- ソリマチ 会計王
- 楽々精算

編集者
インターネットが苦手でも紙明細を発行できる!
個人事業主でも資金繰りしやすい
JCB法人カードがあれば、個人事業主や法人で資金繰りが厳しい場合でも、次のような方法で解決できます。
- 継続的な増額
- 一時的な増額
- 分割払いやリボ払い
JCB法人カードでは、ご自身の年収や生活状況などに応じて、限度額を増額申請できます。
クレジットカードの限度額は「割賦販売法」で定められており、具体的には「年収 – 請求予定額 – 生活維持費」の90%(JCBカード公式サイトより)です。
生活維持費については、人数・住居費によって機械的に決められています。
世帯人数 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
---|---|---|---|---|
住宅費の負担なし | 90万円 | 136万円 | 169万円 | 200万円 |
住宅費の負担あり | 116万円 | 177万円 | 209万円 | 240万円 |
※参照: JCBカード公式サイトより
たとえば、借金ゼロ・住宅負担ありの2人家族(年収400万円)なら生活維持費は年額177万円となり、限度額は200万円程度に設定されます。

編集者
もともとの限度額で厳しい場合、一時的な増額も可能!
限度額を一時的に増額できる
JCB法人カードでは、通常の増額に加えて一時的な増額も可能です。
たとえば、設備投資や引っ越し、業績の悪化などにより一時的に資金が不足する場合に役立つでしょう。
申込方法はMyJCB、電話の2種類あり、最短即日で審査回答がもらえるので便利です。
最短即日で審査回答いたします。
審査内容によりお時間をいただく場合があります。(最大3~4営業日)
一時的な増額であれば、クレジットカードの限度額をむやみに高め、無駄遣いを増やしてしまうことを防げます。
最大24回の分割払いができる
JCB法人カードでは、分割払いをはじめ豊富な支払い方法を選択できます。
- 分割払い
- スキップ払い
- リボ払い
分割払いでは、最長3〜24回まで支払い方法を選択できます。
また、スキップ払いでは対象の支払いを先延ばしにでき、最長6ヶ月までの延長が可能です。
分割払いやリボ払い、スキップ払いにはそれぞれ手数料がかかるため、あらかじめ公式サイトで毎月の支払額をシミュレーションしておきましょう。
JCB法人カードのデメリットは?
JCB法人カードは特典や付帯保険が豪華ですが、次のようなデメリットもあります。
- ポイントの使い道が限られる
- 追加カードは年会費がかかる
- キャッシングができない
普通にクレジットカード決済する場合はほとんど問題ありませんが、使い方次第では不便に感じる可能性があります。
たとえば、ポイントをマイルに交換することはできないため、陸マイラーを目指しているのであれば他のクレジットカードを選択したほうがよいでしょう。

編集者
デメリットも加味して申し込みを検討しよう!
マイルや他社ポイントと交換できない
JCB法人カードは、他のJCBカードと違って他社ポイントとの交換、およびマイルへの交換ができません。
- dポイント
- 楽天ポイント
- Pontaポイント
- WAONポイント
- nanacoポイント
- JALマイル
- ANAマイル
特に、マイルとの交換ができないため特典航空券を利用できず、お得に旅行を楽しめないのはデメリットです。
とはいえ、JCBギフトカードや商品との交換、Amazonでの買い物など使い道は他にもたくさんあります。
交換先 | ポイントの価値 |
---|---|
JCBギフトカード | 1ポイント =約 4.5円相当 |
Amazonでのショッピング利用 | 1ポイント =3.5円相当 |
キャッシュバック | 1ポイント =3円相当 |
※参照: JCBカード公式サイトより
特に、JCBギフトカードは1,100ポイントで5,000円分に交換できるので、1ポイント = 約4.5円相当と高レートで利用できます。

編集者
どうしても欲しいものがない場合でもキャッシュバックがあるのでポイントが無駄にならない!
追加カードは1枚ごとに年会費がかかる
JCB法人カードでは、追加カードを1枚発行するごとに年会費がかかるので、従業員が多いとコストが増えてしまいます。
特に、JCBゴールド法人カードやJCBプラチナ法人カードは追加カードの年会費も高額です。
カード | 追加カード年会費(税込) |
---|---|
JCB一般法人カード | 1,375円/枚 |
JCBゴールド法人カード | 3,300円/枚 |
JCBプラチナ法人カード | 6,600円/枚 |
また、JCB法人デスクに問い合わせたところ「追加カードだけ下位グレードにすることはできない」という回答が得られました。

編集者
従業員が少なく、あまり追加カードの枚数が必要ない人向け!
キャッシングが使えない
JCB法人カードは、一般的な法人カードの例に漏れずキャッシングができません。
一時的な増額はできますが、どうしても現金が今すぐ必要な場合は不便に感じる可能性があります。
解決策として、現金を借り入れしたい場合はJCBが発行している「JCB CARD LOAN FAITH」なら年率4.40~12.50%と比較的金利を抑えて借り入れできます。
また、付帯サービスの似ている「JCB Biz ONE」ならキャッシングを使える(条件あり)ため、借り入れする予定があるなら比較しておきましょう。
JCB法人カードとJCB Biz ONEの違いは?
JCB法人カードとJCB Biz ONE、どちらに申し込むか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
JCB Biz ONEは、2024年に新登場した法人カードで、一般ランクとゴールドランクの2種類があります。
JCB法人カードとJCB Biz ONEの同じランク同士でスペックを比較してみました。
まず一般カード同士を比較します。
次にゴールドランクを比較します。
どちらのランクでも主な違いは年会費とポイント還元率、付帯保険と言えるでしょう。
また、追加カードの発行有無についての違いもあります。
保険などのサービスを重視したい場合や、追加カードを発行したい場合はJCB法人カード、年会費を抑えてお得な法人カードが欲しい場合はJCB Biz ONEがおすすめです。

編集者
JCB Biz ONEにはプラチナランクはありません。プラチナカードが欲しい場合はJCBプラチナ法人カードを申し込みましょう。
JCB法人カードの申し込み方法は?
JCB法人カードは、オンラインで申し込みしてから必要書類を返送する必要があり、申し込みからカードが届くまで2週間以上かかります。
今すぐ法人カードが必要な方は、これから紹介する手順に沿って早めに申し込みを済ませておきましょう。
公式サイトにアクセスして、画面下部の「カードを申し込む」をタップします。
規約を読んで「同意のうえ、入力へ進む」と書かれた赤いボタンをタップしましょう。
入力画面に遷移したら、次のような必要事項を入力していきます。
- 法人の種別
- 法人名資本金
- 従業員数
- 法人のメールアドレス
- 判定状況確認用キーワード
- 法人所在地
- 電話番号
- 業種
- 設立日(開業日)
法人名は支店でなく「本社名」を入力する必要がありますが、個人事業主は氏名、または屋号で問題ありません。
なお、明細の発行方法はWeb・紙媒体の2種類から選べますが、スマホやパソコンから確認できるWeb明細のほうが便利です。
法人情報に続いて、次のような本人情報を入力していきます。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 郵便番号
- 電話番号
- 配偶者や子供の有無
- 住まい
- 暗証番号
- メールアドレス
メールアドレスは、法人と同じなら「法人連絡用Eメールアドレスをコピーする」にチェックを入れると、入力を省略できます。
JR東海エクスプレス予約サービスとは、東海道・山陽・九州新幹線においてネット予約ができるサービスです。
ネット予約ができるだけでなく、お盆やゴールデンウィークなどの連休でも会員価格で予約できます。
割引は1回の予約あたり420〜580円ほどで、毎月新幹線に乗る人なら年間5,040〜6,960円ほどお得になる計算です。
ただし、年会費が1,100円(税込)かかるので、新幹線の利用頻度を踏まえて加入を検討しましょう。
JCB法人カードでは、追加カードを最大2枚まで同時申し込みできます。
追加カードを申し込む場合、カード1枚ごとに次のような情報を入力します。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 部署
- 電話番号
- 暗証番号
- JR東海エクスプレス予約サービスの有無
ETCカードも同時申し込みが可能です。
ETCカードの発行枚数に制限はありませんが、審査結果によっては希望通りの枚数を作れないこともあります。
無事審査に通過していれば、後日「JCB法人カード入会申込書」が送付されます。
申込書に記載されているとおりに必要事項を入力したのち、本人確認書類を同封して返送しましょう。
到着から1週間程度で契約確認書類が送付され、さらに契約確認書類の到着を確認してから1週間でカードが送られてきます。
審査の必要書類
JCB法人カードの申し込みには、次のような書類が必要です。
法人代表者・個人の本人確認書類 ※1 | 運転免許証 運転経歴証明書 健康保険証 在留カード 特別永住者証明書 マイナンバー 住民票の写し (法人の代表者は上記から1点、個人事業主は2点) |
---|---|
法人の本人確認書類 ※2 | 現在事項全部証明書 履歴事項全部証明書 |
※1:A4用紙に原寸大でコピー
※2:発行から6ヶ月以内の原本かコピー
登記事項証明書の発行は、最寄りの法務局から申請書をダウンロードして、郵送・持参すれば申請できます。
また、法人・代表者の住所と申込時に入力した住所が異なる場合、次のような補完書類が必要です。
- 電気・水道・ガスの領収書
- 国税・地方税の領収書
- 国税・地方税の納税証明書
- 社会保険料の領収書

編集者
登記事項証明書はあらかじめ用意しておく必要がある!
追加カードの申込方法
JCB法人カードの追加カードは、MyJCBから申し込みできます。
MyJCBには2種類のIDがありますが、追加カードの発行には「法人用ID」でログインする必要があります。
参考までに、MyJCBから追加カードを申し込みする手順をまとめました。
- 法人IDでログインする
- メニューから各種お申し込み・購入をタップする
- カード追加を選択する
- カードの追加のお申し込みを選択
- 追加届けをダウンロードして印刷する
- 必要事項を入力して返送する
インターネットが苦手な人は、電話でも申し込みができます。
会計ソフトと連携させる方法
JCB法人カードは多彩な会計サービスと連携しており、クレジットカードの利用明細を自動で反映できます。
- マネーフォワード クラウド会計
- 弥生会計
- freee会計
- ソリマチ 会計王
- 楽々精算
筆者が実際に利用している「弥生会計」を例にして、JCB法人カードとの連携手順をまとめてみました。
- スマート取引取り込みを選択
- サービスの連携から連携先を追加する
- 対象のJCB法人カードを追加する
- サービスの連携画面に戻る
- 編集ボタンから「取引の取得に必要な設定を行う」をタップする
- 画面の指示に従って手続きする
細かい手順は連携先の会計ソフトにより異なりますが、大まかには上記のような手順で連携が可能です。
JCB法人カードに関するQ&A
-
Q
JCB法人カードの利用明細の確認方法は?
-
A
利用明細はMyJCBから確認できます。
MyJCBに登録していれば、明細の確認以外にもOkidokiポイントの管理や交換、各種手続きの申し込みまで行えます。
スマホアプリも用意されているため、JCB法人カードを作ったらインストールしておくと便利です。
-
Q
JCB法人カードの年会費はいつ支払う?
-
A
有効期限の3ヶ月後の10日です。
たとえば、2024年1月に作成したJCB法人カードの年会費は翌年2025年の4月10日に引き落とされます。
ただし、初年度は年会費の引き落としが有効期限の翌月10日です。
同じく2024年1月に作成したJCB法人カードの場合、翌年2月の10日が引き落とし日になります。
-
Q
JCB法人カードの名義変更はできる?
-
A
名義変更は可能です。
まずはMyJCBにログインして、上部メニューから「お客様情報の照会・変更」を選択し、名前を変更します。
なお、名義変更すると口座引き落としができなくなる可能性があるため、先に金融機関の名義を先に変更しておきましょう。
-
Q
JCB法人カードとコーポレートカードとの違いは?
-
A
もっとも大きな違いは、個人事業主でも作れるかどうかです。
JCB法人カードは個人事業主も申し込みが可能ですが、コーポレートカードは大企業・官公庁向けのクレジットカードなので、個人事業主は申し込みができません。
JCBコーポレートカードにはランクが存在せず、基本的にはゴールドカード相当のサービスなので、国内・ハワイの空港ラウンジなどを無料で利用できます。
-
Q
JCB法人カードの3Dセキュアとは?
-
A
3Dセキュアとは、クレジットカードのセキュリティを高めるためのシステムです。
3Dセキュアを設定すると、ネットショッピング等でJCB法人カードを支払方法に設定する際、メールアドレス・MyJCBアプリでの認証が必要になります。
他人にクレジットカード番号を盗まれたとしても、認証ができなければ支払いに使えないため、不正利用を防げます。
-
Q
JCB法人カードを解約する方法は?
-
A
解約方法は電話のみです。
解約手続きにはカード番号が必要なので、JCB法人カードを用意して、券面裏側に記載の電話番号に問い合わせましょう。