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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日精工、西松屋チェ、Jディスプレ、高島屋

日精工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本精工 <6471>  930円  -32 円 (-3.3%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の機械セクターのリポートでは、26日からG7伊勢志摩サミットが開催されること受け、鉄道やエネルギーなどの各種インフラ関連の投資促進策が提示される公算が大きいと指摘。総合重機やプラント関連が物色されると予想して、個別銘柄では配当利回り4%の日本精工<6471>は押し目買いの好機と解説。セクター判断「マーケットウエイト」を継続している。

■西松屋チェーン <7545>  1,190円  -28 円 (-2.3%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が反落。SMBC日興証券は同社に対するリポートで、外部人材の投入による商品およびオペレーションの見直し、スクラップ&ビルドの積極化(退店数増)等に加え、競合との価格差も大きくなっていることも踏まえての価格改定等、従来の低価格と店舗数を執拗に追う姿勢が徐々に変化し業績が改善傾向と指摘。段階的な変化ではあるものの、従来よりも課題認識とその対策が確実に行われているとの印象を持っていると解説。目標株価を1000円から1300円へ引き上げ、投資評価「2」(中立)を継続している。

■ジャパンディスプレイ <6740>  196円  -4 円 (-2.0%)  本日終値
 ジャパンディスプレイ<6740>が反落。国内大手証券では、構造改革の断行やノンモバイル事業の強化など、収益基盤の安定化に向けた経営改革は前向きに評価できると指摘。それでも、モバイル機器の需要成熟化、アジア企業との競争激化などから、中小型ディスプレー専業メーカーである同社を取り巻く事業環境は楽観できない状況が続いていると解説。会社側は2021年に車載用ディスプレーで3000億円以上の売り上げを目指すと表明していることから、ノンモバイル事業の拡大による収益基盤の安定化にも期待したいとして、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価は270円から220円に引き下げている。

■東電HD <9501>  513円  -9 円 (-1.7%)  本日終値
 電力株が軒並み安。東京電力ホールディングス<9501>が続落しているほか、北陸電力<9505>や中国電力<9504>、四国電力<9507>が年初来安値に売られた。今年年初に比べ原油価格が上昇していることは、燃料コスト高となり響くほか、市場からは「熊本地震の発生で活断層に対する不安感が高まり、原発の再稼働に向けた機運が後退した」(アナリスト)との見方も出ている。

■ライトオン <7445>  1,346円  -23 円 (-1.7%)  本日終値
 ライトオン<7445>が3日続落。23日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)月次売上高で、既存店売上高は前年同月比1.7%増と16カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。全国的に気温が高かったことからメンズ、ウィメンズともにプリントTシャツなどの夏物商品が堅調に推移した。また、メンズでは半袖や五分・七分袖の羽織物、ウィメンズではレース使いのプルオーバーなどが売り上げを伸ばした。なお、全社売上高は同1.4%増だった。

■新日鐵住金 <5401>  2,198.5円  -33 円 (-1.5%)  本日終値
 米系大手証券の鉄鋼セクターのリポートでは、高炉2社の株価は、17年3月期同証券予想ベースのPBRで、新日鉄住金<5401>が0.6倍台、JFEホールディングス<5411>が0.4倍台となり、「割安感がある」と指摘。急落も懸念されていた中国の鋼材市況は、5月第3週が前週比小幅上昇と、下げ止まり感が見られ始めたため、株式市場には一定の安心感が醸成され、株価は緩やかに上昇すると解説。東京製鉄<5423>の株価は、スクラップ価格の値下がりがある程度織り込まれたと推定するも、今後もスクラップ買値引き下げが継続的に打ち出されれば短期的に株価は強含む可能性があると予想しています。

■セブン銀行 <8410>  401円  -6 円 (-1.5%)  本日終値
 セブン銀行<8410>が4日続落。大和証券では同行に対する連結純利益予想について、17年3月期を258億円(前期比4%増、従来273億円)、18年3月期は280億円(同9%増、同302億円)と予想するとのリポートをリリース。1日1台あたり平均利用件数の想定を引下げたこと等により、従来予想から下方修正している。平均利用件数は、従来から低下トレンドであったが、マイナス金利影響を含めた消費者マインドの低下影響が加味されることにより一段の低下が見込まれると指摘。ATM設置台数はセブンーイレブンの新規出店に伴う増加が牽引することにより拡大が継続するとの見方に変化はないが、グループ外設置では採算性を重視する方針で設置が鈍化しようと解説。投資判断は「3」(中立)を継続し、目標株価は520円から450円へ引き下げている。

■高島屋 <8233>  743円  -11 円 (-1.5%)  本日終値
 百貨店株が連日安。高島屋<8233>が年初来安値を更新したほか、J.フロント リテイリング<3086>が5日続落、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も続落している。4月の全国百貨店売上高で免税品売上高が3年3カ月ぶりにマイナスに転じたことに伴うインバウンド(訪日外国人)需要の陰りが懸念されている。また、麻生財務相が主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でルー米財務長官に「消費増税を予定通り行う」と伝えたと報じられ、消費増税延期観測が後退したことも警戒されている。市場関係者からは「消費増税の延期は既定路線。ただ、消費増税が延期されても減税でもない限り消費の回復は見込めない」(アナリスト)との声も出ており、百貨店株は当面手掛けにくい状態となっている。

■セブン&アイ <3382>  4,575円  -67 円 (-1.4%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は続落。ドイツ証券は23日、同社株の目標株価を5600円から5300円に引き下げた。レーティングの「バイ」は継続した。17年2月期の営業利益を前期比3%増の3669億円と従来予想(3806億円)から減額した。米セブン-イレブン・インク(SEI)が為替の円高進行で円建て利益が減少することなどが響く。また、グループ全体では、「総合スーパー、百貨店、通信販売などの課題事業の解決が見えていない」とし、新体制の実行力に期待している。

●ストップ高銘柄
 リックス <7525>  1,364円  +300 円 (+28.2%) ストップ高   本日終値
 オウケイウェイヴ <3808>  611円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 ハビックス <3895>  971円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 オンコリス <4588>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 アイスタディ <2345>  1,083円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 MAGHD <8073>  68円  -30 円 (-30.6%) ストップ安   本日終値
 ETFSエナ <1685>  324円  +7 円 (+2.2%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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