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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (49)危険を察知する株式市場のカナリア「騰落レシオ」

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 2024年に入って堅調な動きを続けていた日本の株式市場ですが、久しぶりに調整を強いられています。日経平均株価が4万円の大台を突破した時にはさらなる上昇への期待に胸を弾ませましたが、一転して4月19日には3万7000円を下回る水準まで売られてしまいました。3月22日に付けたバブル後高値からの下げ幅は4300円を超え、下落率は10.6%に達しています。経験則的には暴落を判定する場合、下げ幅が10%を超えると暴落のスタートラインに立ったと考えられますが、足もとの日経平均株価はこのスタートラインで何とか踏みとどまったような状況で、暴落を回避できるかどうか重要な瀬戸際にあるといってもいいでしょう。

 株価は上昇もすれば、下落もします。株価の大きな流れや方向性は、世界経済の潮流や各国の金融政策で大枠がほぼ決まると言っても過言ではありません。好景気と不景気が循環し時間をかけて経済サイクルを形成し、経済の状況に応じて金融政策も変化し、それに伴って株式市場も変動していきます。

 しかし、私たちは金融資産を増やすために株式に投資しているのであり、どうしても大きな経済サイクルの変動よりも、目先の株価の動きに一喜一憂してしまうことは仕方のないことかもしれません。保有する株式の下落により損失が拡大して気分がよい人などいないでしょう。そうならないためには、現在のマーケットがどの段階にあるのか、人知れず暴落の芽が育まれてはいないのかを常に見張っておく必要があります。

 そこで今回は、マーケットの過熱感を図るためのテクニカル指標の活用法についてご紹介します。




 



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